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シイタケの伏せ込みの管理

シイタケの伏せ込みの管理|仮伏せから本伏せへ湿りと日陰を保つ

シイタケの栽培イメージ

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植菌した原木は、最初の夏を湿った日陰で過ごし、菌を木の中に行き渡らせます。仮伏せと本伏せの切り替え、水のかけ方、置き場所の作り方をまとめます。

原木の様子で今の段階を見分ける

植菌からきのこが出るまでの一年半は、木の中で菌がゆっくり広がる時期です。目に見える変化は少ないので、切り口の色と木の重さ、皮の状態で段階を判断します。切り口に白い菌糸が見え、木が少し軽くなっていれば順調です。

管理の要点は、乾かしすぎず、湿らせすぎず、直射日光に当てないことの三つです。木の中の水分が四割ほどの状態を保つと菌がいちばんよく育ちます。手で持ってみて、打った日より少し軽いくらいがちょうどです。

状態段階すること
切り口に白い点がまばらに出た菌が回り始めた仮伏せを続けて湿りを保つ
切り口の全体が白くなった菌が回った本伏せに切り替えて風を通す
皮に小さなこぶが出たきのこの元ができた水をかけて発生を待つ
切り口が黒く乾いている乾きすぎ日陰に移して水をかける

仮伏せは梅雨明けまで、湿りを保つ

植菌から梅雨明けまでの仮伏せ(横に積んで菌を回す時期)は、湿り気が最優先です。原木を地面に横に積み、遮光ネットや杉の枝で覆って日を遮ります。雨は当たるようにし、二週間雨がなければ全体をぬらします。

ぬらしすぎると皮の下に雑菌が入るので、水をかけるのは表面が白く乾いたときだけにします。仮伏せの間は木を動かさず、積んだままにしておくほうが菌の広がりが早まります。

枕木の上に横に積む
地面に直接置くと土の雑菌が入ります。太い枝や角材を枕にして、原木を二段か三段に積みます。
遮光ネットで覆う
日よけの遮光ネットか杉の枝を上からかけ、直射日光を遮ります。横からの風は通るようにします。
二週間雨がなければ水
表面が白く乾いていたら、ホースで全体がしっとりするまでかけます。夕方にかけると夜の間に木にしみ込みます。

本伏せは風を通して立てかける

梅雨が明けて切り口の全体に白い菌糸が見えたら、本伏せ(立てかけて菌を木の奥まで回す時期)に切り替えます。木の陰や北側の壁際に横木を渡し、原木を斜めに立てかけます。合掌のように両側から立てかける「合掌伏せ」が場所を取らず、風も通ります。

本伏せの間は日陰であれば水はほとんど要りません。夏の強い日差しに当たると皮が乾いて菌が傷むので、木漏れ日程度の明るさの場所を選びます。庭に日陰がなければ、遮光ネットを屋根のようにかけて作ります。

横木を渡す
地面から五十センチほどの高さに横木を渡し、両端を杭で固定します。原木の重さで倒れないよう太めの木を使います。
斜めに立てかける
原木を横木に斜め四十五度ほどで立てかけます。木と木の間は五センチほど空け、風が通るようにします。
上下を入れ替える
秋に一度、原木の上下を入れ替えます。下側が湿りすぎるのを防ぎ、菌が全体に回ります。

コンクリートやベランダの床に直接立てると下端が乾いて菌が死にます。木の板やレンガを敷き、その上に立てます。

置き場所は木陰か北側の壁際

シイタケ菌は直射日光と乾燥に弱く、じめじめしすぎる場所も嫌います。落葉樹の木陰、北側の壁際、家の裏手のような、明るいけれど日が当たらず、風が抜ける場所が理想です。地面は土か砂利で、水はけのよいところを選びます。

ベランダで原木を育てる場合は、壁際に遮光ネットで囲いを作り、床から浮かせて置きます。夏は照り返しで乾くので、朝夕に霧吹きか水をかけて湿りを補います。

場所向き不向き工夫
落葉樹の木陰いちばんよい夏は葉が日を遮り冬は日が入る
北側の壁際よい風が抜けるよう隙間を空ける
南側の日なた不向き遮光ネットで屋根と壁を作る
ベランダの床工夫すれば可板を敷き朝夕に水をかける

二年目の秋、発生の準備をする

植菌した翌年の秋、木の皮に小さなこぶが出てきたら、きのこの元ができています。ここで原木を叩いたり水に浸けたりして刺激を与えると、一斉に出てきます。気温が十五度前後に下がり、雨が続いたあとが出やすい時期です。

本伏せのまま自然に出るのを待っても構いません。ただし乾いた秋には出が悪いので、雨が少ない年は一晩水に浸けてから立て直すと、一週間から十日で出てきます。

皮のこぶを確かめる
九月に皮を見て、小さな丸いふくらみがあれば発生の準備が整っています。なければもう一年待ちます。
気温十五度で水をかける
朝の気温が十五度前後に下がったら、原木全体に水をかけます。数日続けると皮が割れて芽が出てきます。
出が悪ければ一晩浸ける
大きな容器に水を張って原木を一晩沈めます。引き上げて立て直すと、一週間ほどでそろって出ます。

管理でつまずいたときの切り分け

木が乾いて皮が割れた、木が湿りすぎて別のかびが出た、二年目になっても出ない。どれも置き場所と水の加減で起きます。木を捨てる前に、原因を確かめて置き場所を変えれば持ち直すことが多いです。

皮が縦に割れて中が乾いている
日が当たりすぎています。日陰へ移し、水をかけてシートをかぶせ、湿りを戻します。割れた部分からは出ませんが他の部分は育ちます。
木の表面に緑や黒のかびが出た
湿りすぎと風通しの悪さです。かびの部分をたわしで洗い落とし、木と木の間を広げて風を通します。
二年目の秋に何も出ない
菌がまだ回り切っていません。太い木ほど時間がかかるので、三年目の春まで待ちます。切り口が白ければ問題ありません。
小さなきのこが出てすぐ枯れる
原因は乾きか寒さです。出始めたら毎日水をかけて湿りを保ち、霜が降りる夜は不織布をかけて冷え込みから守ります。

シイタケの育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

シイタケの収穫までのコツは作物ページに

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