買ったらまず置き場所を決める
菌床ブロックは、おがくずと栄養を固めた塊にシイタケ菌を回したもので、届いた日から育て始められます。置き場所は直射日光が当たらず、温度が十度から二十度、風が直接当たらない場所です。玄関や北側の部屋、洗面所のような少し暗くて涼しい場所が向きます。
暖房の効いた部屋やエアコンの風が当たる場所では乾いて出ません。冷蔵庫の上のような温かい場所も避けます。冬の窓際は夜に冷えすぎるので、部屋の内側に置きます。
| 場所 | 向き不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 玄関や北側の部屋 | いちばんよい | 涼しく暗く風が当たらない |
| 洗面所や浴室の前 | よい | 湿度が高い。換気扇の風は避ける |
| リビングの暖房の近く | 不向き | 乾いて芽が止まる |
| 冬の窓際 | 不向き | 夜に冷えすぎて出ない |
袋から出して水に浸け、霧吹きで湿らせる
届いたら袋から出し、表面をさっと水で流して、付属の容器かトレイに置きます。乾いているようなら一時間ほど水に沈めてから置きます。そのあとは一日二回から三回、表面が乾かないように霧吹きで水をかけます。
上からビニール袋をかぶせて湿度を保つと芽が出やすくなります。ただし密閉すると蒸れるので、袋の上に穴を開けるか、一日一回外して空気を入れ替えます。三日から五日で表面に小さな芽が並びます。
- 袋から出して水で流す
- ブロックを袋から出し、表面の白い菌糸を流水でさっと流します。こすらず、水をかけるだけにします。
- 乾いていれば一時間浸ける
- 軽くて乾いているようなら、バケツの水に一時間ほど沈めます。重くて湿っているならそのまま置きます。
- 霧吹きを一日二回
- 朝と夕方に表面全体へ霧吹きします。表面が白く乾いていたら回数を増やし、常にしっとりしている状態を目安に保ちます。
- 袋をゆるくかぶせる
- 大きめのビニール袋を上からかぶせ、口は閉じません。一日一回外して空気を入れ替えます。
水をかけすぎて容器に水がたまると、下から腐ります。トレイの水は捨て、ブロックの底が水に浸からないようにします。
芽が出たら霧吹きを控え、傘の開きを見る
芽が出そろったら、きのこに直接水をかけるのをやめます。傘に水がたまると黒ずんで腐るので、霧吹きはブロックの側面と周りの空気に向けます。芽が出てから採れる大きさになるまでは五日から一週間です。傘の縁を見て、内側に巻いているうちが採りどきの目安です。
芽が多すぎると一つ一つが小さくなります。大きなきのこにしたいなら、出始めのうちに小さな芽を間引いて数を減らします。そのままでも小ぶりのきのこがたくさん採れるので、好みで決めます。
- きのこには直接かけない
- 霧吹きはブロックの側面と空中に向け、傘の上に水滴が残らないようにします。傘に水がたまると黒ずむので、かかったら軽く拭きます。
- 多ければ間引く
- 大きく育てたいなら、出始めの小さな芽を指で取って十個ほどに減らします。残す芽は間隔が空いたものを選びます。
- 傘の裏の膜で採る
- 傘の縁が内側に巻き、裏の白い膜が切れかけたら採りどきです。傘を見て確かめ、根元をつまんでひねって採ります。
採ったら二週間休ませて二回目を出す
一回目を採り終えたら、ブロックを二週間ほど休ませます。霧吹きは一日一回に減らし、涼しい場所で乾かしすぎないようにしておきます。その後、一晩水に沈めて引き上げると、三日から五日で二回目の芽が出ます。
二回目は一回目より少なく、三回目はさらに減ります。三回目で出なくなったら終わりで、ブロックは砕いて庭やプランターの土に混ぜます。うまくいけば一つのブロックで合計三十個から五十個ほど穫れます。
- 二週間休ませる
- 採り終えたら霧吹きを一日一回にし、涼しい場所に置いておきます。表面が少し乾いても構いません。
- 一晩水に沈める
- バケツに水を張り、ブロック全体を沈めます。浮くなら皿を乗せて重しをします。翌朝引き上げます。
- また霧吹きを二回に戻す
- 引き上げたらトレイに置き、袋をゆるくかぶせて霧吹きを朝夕に戻します。三日から五日で芽が出ます。
日数で見る流れ
菌床ブロックは日単位で進みます。届いた日を一日目とすると、およそ二週間で一回目の収穫、一か月半で二回目、二か月半で三回目です。気温が高いと早まり、低いと遅れます。
| 時期 | 様子 | すること |
|---|---|---|
| 1日目 | 袋から出す | 水で流し、乾いていれば一時間浸ける |
| 2〜5日目 | 表面に白い芽が並ぶ | 霧吹きを朝夕、袋をゆるくかぶせる |
| 6〜12日目 | 傘が広がる | きのこに水をかけず、傘の膜を見て採る |
| 13〜26日目 | 休ませる | 霧吹きを一日一回に減らす |
| 27日目 | 一晩水に沈める | 翌朝引き上げて霧吹きを戻す |
| 30〜40日目 | 二回目の収穫 | 同じ手順で採る。三回目も同様 |
芽が出ないときの切り分け
一週間たっても芽が出ない、出た芽が黒くなった、緑のかびが出た。室内栽培の失敗はほぼ乾きと温度とかけすぎです。ブロックを捨てる前に置き場所と水を見直します。
- 一週間たっても芽が出ない
- 乾きか温度です。表面が白く乾いていたら一晩水に沈めます。部屋が二十五度を超えるなら涼しい場所へ移します。
- 芽が黒くなって止まった
- 水のかけすぎか蒸れです。袋を外して風を通し、黒い芽は取り除きます。霧吹きは側面だけにします。
- 緑のかびが出た
- その部分をスプーンで削り取り、風通しをよくします。広がるようなら次の発生はあきらめ、土に混ぜます。
- 小さいまま開いてしまう
- 温度が高すぎます。二十度を超える部屋では急いで開くので、玄関など涼しい場所へ移します。
シイタケのプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
シイタケの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシイタケの育て方にまとめています。
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