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シイタケの月別の作業

シイタケの月別の作業|植菌から二年目の収穫までを一覧にする

シイタケの栽培イメージ

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シイタケの原木栽培は、二月の植菌から二年目の秋の収穫まで長い流れです。年ごとと月ごとの作業を表にまとめました。

植菌から収穫まで二年、その後三年

シイタケの原木栽培は、植菌した年は菌を回すだけで収穫がなく、二年目の秋から本格的に出始めます。そこから三年から五年、春と秋の年二回穫れます。全体で五年から七年の付き合いになるので、毎年少しずつ新しい原木を足していくと、途切れずに穫れます。

菌床栽培なら買った週から穫れ、二週間ごとに二回から三回出ます。こちらは月ではなく日数で管理します。両方を組み合わせると、原木が育つまでの間も楽しめます。

時期段階主な作業
一年目 2〜3月植菌原木を用意して種駒を打つ
一年目 4〜6月仮伏せ横に積んで湿りを保つ
一年目 7月〜二年目 8月本伏せ立てかけて菌を回す
二年目 9月以降発生水をかけて春と秋に収穫

最初の一年は収穫がなく不安になりますが、木口に白い菌糸が見え始めれば順調です。焦らず湿りと日陰を守るのが近道です。

月別のやることカレンダー

関東平野部の庭を目安にした一覧です。寒冷地では植菌が三月から四月にずれ、春の発生も四月以降になります。暖地では秋の発生が十一月にずれ込み、冬でも暖かい日に少し出ます。

自分の庭でいつ出たかを記録しておくと、翌年の水かけの時期が分かります。同じ関東でも、木陰の温度は場所によって違うので、気温十五度をいつ切るかを毎年確かめます。

一年目の作業二年目以降の作業
1月原木を手配する休ませる。乾いたら水をかける
2月原木を乾かす。種駒を用意休ませる
3月穴を開けて植菌。仮伏せ開始気温が上がったら水をかけて春の発生
4月仮伏せ。乾いたら水春の収穫。採り終えたら休ませる
5月仮伏せ。切り口を見る収穫の残り。休ませる
6月菌糸が回ったら本伏せへ本伏せで休ませる
7月〜8月本伏せ。日よけを確かめる本伏せ。日よけと乾きを見る
9月本伏せ。上下を入れ替える皮のこぶを見て水をかける
10月本伏せ秋の収穫の本番
11月本伏せ収穫の残り。干して保存
12月落ち葉をかけて越冬休ませる。霜よけをかける

一年目は湿りと日陰だけを守る

植菌した年にすることは、湿りを保つことと日に当てないことの二つだけです。梅雨明けまでは横に積んで覆い、梅雨が明けたら立てかけます。夏の間に木の中で菌が広がり、秋には切り口が真っ白になります。

一年目の秋に少しだけ出ることがありますが、菌がまだ弱いので採ったら休ませます。本格的に出すのは二年目からと決めておくと、木が長持ちします。

三月までに植菌を終える
桜が咲く前までに打ち終えます。遅れると雑菌に先を越されるので、間に合わないなら翌年に回します。
六月に切り口を確かめる
切り口の全体に白い菌糸が見えたら本伏せに切り替えます。まばらなら仮伏せを七月まで延ばします。
九月に上下を入れ替える
立てかけた原木の上下を入れ替え、下側の湿りすぎを防ぎます。この作業で菌が木全体に回ります。

二年目からは季節の変わり目に水をかける

二年目の秋、朝の気温が十五度前後に下がって雨が続いたあとが発生の合図です。皮に小さなこぶが見えたら数日水をかけ、出始めたら朝夕に見回って傘の開き具合で採ります。採り終えたら休ませ、春にまた水をかけます。

冬は霜で芽が傷むので、十二月に入ったら落ち葉や不織布をかけて守ります。春は三月に気温が上がってから水をかけると、四月に一斉に出ます。

九月に皮のこぶを見る
小さなふくらみが見えたら発生の準備ができています。夕方に全体へ水をかけ、三日ほど続けます。
出始めたら朝夕に見回る
暖かい日は三日で開き切ります。傘の縁が巻いて裏の膜が切れかけたものから順に採ります。
採り終えたら休ませる
出なくなったら本伏せの場所に戻して一か月以上休ませます。続けて刺激すると次の発生が減ります。
三月に春の発生を促す
気温が上がり始めたら水をかけます。春は肉厚の大きな傘になるので干しシイタケ向きです。

予定どおりに進まないときの立て直し

植菌が遅れた、夏に乾かしてしまった、二年目に出ない。長い栽培なので途中で一つ二つはつまずきます。木を捨てる判断は急がず、切り口の白さと木の重さで生きているかを確かめます。

四月になって植菌できていない
桜が散る前なら打てます。それ以降は種駒を冷蔵で保存できないので、翌年の二月に新しい種駒で打ちます。
夏に乾かして皮が割れた
日陰へ移して水をかけ、シートで覆って湿りを戻します。菌が生きていれば秋に切り口が白くなります。
二年目の秋に出ない
太い木は三年目にずれることがあります。切り口が白ければ生きているので、一晩水に浸けて立て直し、春を待ちます。
三年目の春も出ない
切り口が黒く木が硬いなら菌が死んでいます。新しい原木で打ち直します。切り口が白ければもう半年待ちます。

シイタケの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

シイタケの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はシイタケの育て方にまとめています。

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