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しその青じそと赤じそ

青じそと赤じその違い|しその使い分けと交雑させない植え方

しその栽培イメージ

読むのに約 5

用途がはっきり分かれます。隣り合わせに植えると、こぼれ種の代で香りが崩れます。

用途で選ぶ種類が決まる

生で食べるなら青じそ、色を出すなら赤じそです。赤じそは葉が硬く香りに癖があるため、刺身に添えても青じその代わりにはなりません。

逆に青じそで梅干しを漬けても色はつきません。赤じその色素は酸に触れて赤く発色する性質のもので、青じそにはほとんど含まれていません。

やりたいこと選ぶ種類理由
薬味・刺身のつま青じそ葉がやわらかく香りが立つ
梅干しの色付け赤じそ梅酢の酸に触れて赤く発色する
しそジュース赤じそ煮出した液が酸で鮮やかに変わる
天ぷら・大量消費青じそ葉が大きく火を通しても香る

どちらか一つだけ育てるなら青じそです。赤じそは使う時期が梅の一時期に限られ、残りは持て余します。

葉の質と香りの違いを知っておく

同じしそでも、青と赤では葉の厚みも香りの成分も違います。買うときに「大葉」と書かれていれば青じその平葉系で、薬味に使う一般的なものです。

青じそ(大葉)
葉が平たく大きく、やわらかい系統です。摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)を繰り返せば夏中穫れ、6月から10月まで収穫期間が長く続きます。
赤じそ
葉がやや硬く、香りが強めです。梅の時期に合わせて使うため、6月から7月上旬に収量の山が来るよう育てます。
ちりめん系
葉が縮れる系統で、赤にも青にもあります。縮れた分だけ表面積が広く、漬け込みで色や香りが出やすい反面、洗いにくいです。
片面が赤い株
葉の裏だけ赤い株は交雑や中間型です。梅干しには色が薄く、薬味には香りが弱く、どちらつかずになります。

種袋の「ちりめん」「青ちりめん」は葉が縮れる系統です。刺身に添えるなら平葉のほうが扱いやすいです。

青と赤を隣に植えると交雑する

しそは同じ種の中で自由に交雑します。青じそと赤じそを並べて咲かせると、その年の実は雑種になり、翌春のこぼれ種から中途半端な株が出ます。

その年に収穫する葉は変わりません。困るのは翌年で、香りの弱い株や葉裏だけ赤い株が増え、気づいたときには元の青じそが残っていない状態になります。

離して植える
両方育てるなら、家庭菜園でできる範囲で最も離します。庭の端と端、あるいは片方を建物の反対側の鉢にします。
片方は咲かせない
確実なのは片方を花穂が出る前に抜くことです。9月に入る前に赤じそを片付ければ、青じその実は純度が保てます。
種は毎年買い直す
混ざったと分かったら自家採種をやめ、翌年は種を買い直します。数百円で系統が戻るので粘る必要はありません。
えごまとも交雑する
えごまはしそと同種で、隣にあると同じことが起きます。えごまを育てている年は、しその自家採種をあきらめてください。

交雑は花粉が飛んで起きます。風の通り道の下手に置いた株ほど混ざるので、風向きも見て場所を決めます。

こぼれ種を何年放置するとどうなるか

交雑した株は、その年に食べる分には問題ありません。問題は次の代で、香りの弱い株どうしがさらに交わり、放置するほど雑草に近い姿へ戻っていきます。

世代見た目香り対応
1年目親と同じ親と同じ残してよい
2年目ばらつき始めるやや弱い株が混じる良い株だけ残す
3年目以降葉が小さく硬い株が増える青くさい方向へ種を買い直す

雑草化した株は葉が細く香りが薄いのが特徴です。惜しまずに抜き、購入した種でまき直すほうが早く元に戻ります。

赤じそは梅の時期から逆算する

赤じそが要るのは梅を塩漬けにして白梅酢が上がったあと、おおむね6月下旬から7月上旬です。この時に葉が繁っていないと出番を逃します。

4月中にまく
暖地なら4月下旬、中間地は5月上旬までにまきます。6月にまいたのでは梅の時期に葉が足りません。
必要量は梅の重さの2割
梅1キロにつき赤じその葉が150〜200グラムほど要ります。株にすると3〜4株が目安です。
摘まずに大きくする
薬味用と違い一度に大量に要るので、青じそのように少しずつ摘まず、梅の時期まで枝を伸ばして一気に刈り取ります。

同じ畝で両方育てたい場合

畑が狭くて離せない場合は、花を咲かせる株を片方だけにするのが確実です。実ができなければ交雑は起きないので、距離ではなく開花で管理します。

赤じそを鉢にする
赤じそだけ鉢植えにして、収穫が終わる7月に片付けます。畝には青じそだけを残し、秋に咲かせる花は青じそのものだけにします。
花穂を摘み取る
どうしても近い場合、赤じその花穂を出るそばから摘みます。咲かせなければ実はできず、翌年の混乱も起きません。
畝を分けて記録する
どの株がどの系統か毎年分からなくなります。植えた位置と種袋の情報を記録に残しておくと、翌年の判断が早くなります。

混ざった株も食べられないわけではありません。香りが弱いだけなので、佃煮やしそ味噌など加熱する使い道に回します。

思ったものと違ったときの切り分け

買った種や苗が思っていたものと違う、色が出ない、香りが弱い。しそでつまずく原因は、種類の取り違えか交雑か時期のずれのどれかです。葉の様子と使う時期からたどれば、その年のうちに打てる手が残っていることもあります。

症状考えられる原因立て直し方
赤じそを煮ても色が出ない青じそか中間型が混じっている葉裏まで赤い株だけを選んで摘み直す
葉裏だけ赤い株が出た前年に青じそと交雑したその株は加熱して使い、種は買い直す
梅の時期に葉が足りないまくのが遅れて株が小さい追肥と水で枝を伸ばし漬け込みを遅らせる
青じその香りが年々弱いこぼれ種の世代が進んだ古い株を抜いて買った種でまき直す

その年の色や香りは取り戻せなくても、種を買い直せば翌年は戻ります。混ざった株は佃煮など加熱する使い道に回してください。

しその収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はしその育て方にまとめています。

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