挿し木が増やし方の基本
ステビアは種だと甘みにばらつきが出ますが、挿し木なら親株と同じ甘さの株が作れます。六月と九月の二回が適期で、気温二十度から二十五度なら二週間から三週間で根が出ます。成功率は高く、初めてでも七割以上付きます。
使うのは花の付いていない元気な枝先です。六月の挿し木はその年の株を増やす目的、九月の挿し木は冬越しの保険と翌年の株を作る目的で行います。冬越しを考えるなら九月上旬の挿し木が最も重要です。
| 時期 | 目的 | その後 |
|---|---|---|
| 6月 | 株数を増やす | 七月に定植し秋に収穫 |
| 9月上旬 | 冬越しと翌年の株 | 十月に鉢上げして室内へ |
| 3月(室内) | 冬越し株から更新 | 五月に定植 |
挿し木の手順
枝先を十センチほど切り、下半分の葉を取り除いて、湿らせた挿し木用の土に挿します。土は肥料の入っていない清潔なものを使い、赤玉土の小粒かバーミキュライトが向きます。
挿したあとは明るい日陰に置き、土を乾かさないようにします。葉が大きい場合は半分に切って蒸散を減らします。二週間ほどして軽く引いて抵抗があれば根が出ています。
- 枝先十センチを切る
- 花の付いていない元気な枝を、節のすぐ下で切ります。切り口は清潔なはさみで斜めに切り、三十分ほど水に浸けます。
- 下葉を取り、大きな葉は半分に
- 土に埋まる部分の葉を取り除き、残した葉が大きければ半分に切ります。葉が多いと水分が抜けてしおれます。
- 湿らせた土に挿す
- 割りばしで穴をあけてから挿し、周りの土を軽く押さえます。深さは三センチから四センチが目安です。
- 日陰で乾かさない
- 明るい日陰に置き、霧吹きと水やりで土を湿らせ続けます。ビニール袋をかぶせると乾きにくくなります。
- 三週間後に鉢上げ
- 新しい葉が動きだしたら根が出た合図です。三号ポットに培養土で植え、日なたに慣らします。
九月上旬に挿した苗は十月に根が出そろい、そのまま鉢で冬越しさせると翌年の親株になります。挿し木は一度に五本ほど作り、根付きのよいものを残します。
水挿しでも根が出る
コップの水に枝を挿すだけでも根が出ます。窓辺に置き、水を二日に一回替えると一週間から二週間で白い根が見えます。土に挿すより様子が見えるので、初めてなら水挿しが安心です。
根が二センチから三センチになったら土に植えます。水で出た根は土に慣れるのに時間がかかるので、植えたあと一週間は日陰で湿らせて管理します。根を長く伸ばしすぎると植えたときに折れやすくなります。
- 水に挿して窓辺へ
- 下葉を取った枝を水に挿し、直射日光の当たらない明るい窓辺に置きます。水は二日に一回替えます。
- 根が三センチで植える
- 根が二センチから三センチになったら、湿らせた培養土に植えます。根を折らないように穴を先にあけます。
冬越しは室内の窓辺で
ステビアは霜に当たると地上部が枯れ、土が凍ると根も死にます。冬越しさせるなら、十一月上旬までに鉢を室内の日当たりのよい窓辺に取り込みます。最低五度あれば根は生き、十度以上なら葉も残ります。
冬の室内では生育が止まるので、水は土が完全に乾いてから月に一回から二回で足ります。暖房の風が直接当たると乾燥で葉が落ちるので、窓辺でも風の当たらない位置に置きます。三月になったら古い枝を半分に切り戻し、新芽を促します。
- 十一月上旬に取り込む
- 初霜の前に室内へ入れます。地植えの株は根を大きく掘り上げて鉢に移し、枝を半分に切って負担を減らします。
- 水は月二回
- 土を触って完全に乾いていたら与えます。湿っているうちに与えると根腐れで枯れます。
- 三月に切り戻す
- 暖かい日が続くようになったら、古い枝を半分に切ります。新芽が動いたら水を少しずつ増やし、五月に外へ出します。
大株を丸ごと取り込むより、九月に挿し木した小さな苗を室内で越させるほうが場所を取らず、失敗も少ないです。
挿し木と冬越しでつまずいたときの見分け
挿し木が黒くなって腐る、根が出ない、冬越し中に葉が全部落ちる。よくある失敗には決まった原因があるので、次の一手を確かめます。
- 挿した枝が黒く腐る
- 土が湿りすぎか、肥料入りの土を使っています。清潔な赤玉土に替え、水は土が湿る程度にとどめます。
- 三週間たっても根が出ない
- 気温が低いか、枝が古すぎます。二十度以上の場所に移し、次は柔らかい枝先を使います。
- 冬に葉が全部落ちた
- 寒さか乾燥です。茎を軽く曲げて折れなければ根は生きています。水を控えて三月まで待ち、新芽が出れば復活です。
- 春に新芽が出ない
- 茎がカラカラに折れるなら枯れています。その株は諦め、五月に新しい苗から始めます。来年は九月の挿し木を多めに作って保険にします。
ステビアの挿し芽・株分けに使うもの
ハーブは挿し芽で増やしやすいものが多く、水に挿すだけで根が出る種類もあります。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土が条件です。
- よく切れるはさみ探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、管理も楽です。
- ミントやバジルのように水挿しで根が出るものは、用土も促進剤も要りません。
- 発根促進剤は、根の出にくい木質のハーブ以外では急ぎません。
ステビアの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はステビアの育て方にまとめています。
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