一年の流れを先に見る
ステビアは多年草ですが、日本の冬は寒すぎて露地では枯れることが多く、事実上は一年草として扱うか、冬越しの手当てをして翌年につなげます。春に植えて夏に枝を増やし、秋に収穫し、冬は室内か挿し木で越すのが基本の流れです。
苗から始めれば、植え付けから本収穫までは四か月から五か月です。摘心(先端を摘んで枝分かれさせること)を三回ほど繰り返した株は、秋に乾燥葉で百グラム前後穫れます。
| 作型 | 植え付け | 本収穫 | 冬越し |
|---|---|---|---|
| 苗から一年草扱い | 5月 | 9月下旬〜10月 | しない。翌年また苗を買う |
| 苗から多年草扱い | 5月 | 9月下旬〜10月 | 鉢上げして室内、または挿し木 |
| 種から | 4月に室内でまき5月下旬定植 | 10月 | 甘い株だけ挿し木で残す |
月別のやることカレンダー
関東平野部の露地を目安にした一覧です。暖地では四月下旬から植え付けられ、冬も敷きわらで株が越すことがあります。寒冷地では植え付けを五月下旬以降にし、九月中に収穫を終えます。
花芽は日が短くなると付くので、収穫時期は地域による差が小さく、十月前後に集まります。植え付けが遅れた年は株が小さいまま花が付くので、その年は収穫を軽めにして挿し木で株を残します。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 1月〜2月 | 室内で冬越し株の管理 | 水は月二回、五度以上を保つ |
| 3月 | 冬越し株の切り戻し | 暖かい日に古い枝を半分に切る |
| 4月 | 種まき(室内)・苗の入手 | 発芽適温は二十度以上 |
| 5月 | 植え付け | 遅霜のあと。株間四十センチ |
| 6月 | 一回目の摘心・内側を透かす | 本葉八枚で先を摘む |
| 7月 | 二回目の摘心・追肥・敷きわら | 梅雨明けの水切れに注意 |
| 8月 | 三回目の摘心・朝の水やり | 下旬で摘心は終わり |
| 9月 | 追肥を止める・挿し木 | 上旬の挿し木が冬越しの保険 |
| 10月 | 本収穫・乾燥 | 蕾が見えたら枝ごと刈る |
| 11月 | 鉢上げして室内へ | 霜の前に取り込む |
| 12月 | 室内で乾かし気味に管理 | 日当たりの窓辺に置く |
五月から八月は株を大きくする
植え付けから八月までは、収穫よりも株を大きくすることを優先します。摘心を繰り返して枝数を増やし、梅雨には内側を透かして蒸れを防ぎます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は六月から月一回です。
この時期に摘んだ先端は生のままハーブティーに使えます。ただし穫りすぎると株が小さいまま秋を迎えるので、摘心の範囲を超えて葉を穫らないようにします。
- 植え付け後二週間で摘心
- 根付いて新芽が動いたら上の二節を摘みます。以降、伸びた枝の先を月に一回ずつ摘みます。
- 六月に株の内側を切る
- 梅雨入り前に込み合った細い枝を付け根から切り、風の通り道を作ります。切るのは株の内側に向いた枝と、鉛筆より細い枝が目安です。
- 夏は朝に水
- 晴れが続く日は朝に株元へたっぷり与えます。プランターは朝夕の二回になることもあります。
九月から十月は収穫に集中する
九月に入ったら摘心と追肥をやめ、株に葉をためさせます。日が短くなると枝先に蕾が付き、その直前が最も甘い時期です。蕾を見つけたら枝ごと刈り取って乾燥します。
九月上旬に元気な枝を挿し木にしておくと、収穫で株を刈り込んでも来年の株が確保できます。挿し木は二週間から三週間で根が出るので、十月中に鉢に植えて冬に備えます。
- 九月上旬に挿し木
- 枝先十センチを切り、下葉を落として湿らせた土に挿します。日陰で二週間から三週間、乾かさないように管理します。
- 蕾を見たら刈る
- 枝先に小さな蕾が見えたら、株元十五センチを残して刈ります。晴れた午前中に行い、束ねて日陰に吊します。
- 残った株に水と日
- 刈ったあとも水は続けます。暖地なら十一月までにもう一度小さな収穫ができます。関東でも十月上旬までに刈れば、霜の前に葉が少し戻ります。
十一月から三月は冬越しの管理
霜が降りる前に、地植えの株は掘り上げて鉢に移すか、挿し木苗を室内に取り込みます。室内では日当たりの窓辺に置き、水は土が乾いてから月に二回ほどにします。五度以上あれば葉を落としても根は生きています。
暖地や、寒風の当たらない南向きの軒下なら、地際で切り戻して敷きわらを厚く盛ることで根が越すこともあります。ただし確実ではないので、挿し木の保険と組み合わせます。
- 霜の前に取り込む
- 十一月上旬、初霜の予報が出る前に鉢を室内に入れます。地植えの株は根を大きめに掘り上げて鉢に移します。
- 水は月二回
- 冬は生育が止まるので、土が完全に乾いてから与えます。与えすぎると根腐れで枯れます。
- 三月に切り戻す
- 暖かくなったら古い枝を半分ほどに切り、新芽を促します。切ったあと二週間ほどで節から新芽が見えたら、五月に外へ植え直します。
時期を外したときの立て直し
植え付けが遅れた、収穫が花のあとになった、冬越し株が枯れた。時期のずれはよくある失敗で、どれも次の手があります。ステビアは挿し木で簡単に更新できるので、一株を失っても翌年に取り戻せます。
- 六月以降に植えた
- 株は小さめで秋を迎えます。摘心を二回にとどめ、九月上旬に挿し木で株を増やして、翌年に本収穫を回します。
- 花が咲いてしまった
- 早めに刈り取ります。甘みはやや落ちますが使えます。来年は九月中旬から蕾を毎日見て、見つけ次第刈ります。
- 冬越し株の葉が全部落ちた
- 五度以上なら根は生きていることが多いです。茎を軽く曲げて折れなければ待ち、三月に新芽が出れば復活です。折れてカラカラなら諦めます。
ステビアの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ステビアの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はステビアの育て方にまとめています。
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