時期ごとの水やりの目安
ストックは湿った土が続くと根元から傷むので、土の表面が乾いてから与えるのが基本です。ただし乾かしすぎると下葉が黄ばんで落ちるため、鉢を持ち上げた重さや指で触った感触で確かめてから決めます。
水やりのあとに葉がしゃんと立っているか、翌朝に土の表面が乾き始めているかを見て、量と間隔を決めます。鉢底の穴から水が流れ出るまで与え、受け皿の水は必ず捨てます。
| 時期 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 秋の苗 | 表面が乾いたら午前中に | 夕方の水やりは徒長(ひょろ長く伸びること)を招く |
| 冬 | 表面が乾いて1〜2日後 | 暖かい日の午前中だけ |
| 春の開花期 | 表面が乾いたらたっぷり | 花に水をかけない |
| 露地の花壇 | 根付いたらほぼ不要 | 春の乾いた日が続いたら与える |
冬の夕方に水を与えると夜に土が凍って根を傷めます。冬は必ず午前中に済ませます。
元肥と追肥の量
植え付け時の元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)は、緩効性の化成肥料を土十リットルあたり十グラム程度混ぜます。窒素が多いと葉ばかり茂って寒さに弱くなるので、控えめから始めます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は根付いたあとと、春に茎が動き出したときの二回が目安です。
肥料の効き具合は葉の色で確かめます。葉が濃い緑で厚みがあり、新しい葉が順調に出ていれば足りています。葉の色が薄く小さいなら足りず、葉が大きく柔らかいなら多すぎです。迷ったら少なめにして様子を見ます。
- 植え付け時に元肥
- 緩効性肥料を土に混ぜ、腐葉土を二割ほど加えて水はけをよくします。苦土石灰をひと握り混ぜて酸度を整えるとアブラナ科には合います。
- 根付いたら一回目の追肥
- 植えて二週間ほどして新しい葉が出たら、緩効性肥料をひとつまみ株元に置きます。冬に入る前に根を太らせるための肥料です。
- 冬は液肥を月に一回程度
- 十二月から二月は緩効性肥料は置かず、暖かい日に薄い液肥を月に一回程度にとどめます。与えすぎると葉が柔らかくなり霜で傷みます。
- 春に二回目の追肥
- 二月下旬から三月、株の中心が立ち上がってきたら緩効性肥料をひとつまみ置き、二週間に一回の薄い液肥に切り替えます。
冬の霜よけと置き場所
関東の露地なら不織布の霜よけだけで冬を越せます。株が地面に張り付くように葉を広げて寒さに耐えている姿が正常で、この間に根が土の中で広がっています。鉢植えは軒下の日なたに置き、雨と霜を避けます。
寒さで葉が紫がかることがありますが、これは寒さに慣れているしるしで病気ではありません。春に気温が上がれば緑に戻ります。むしろ紫がかった株のほうが、霜に強く春の立ち上がりも早いものです。
- 不織布を浮かせる
- 低い支柱を立てて葉に触れないように不織布をかけます。葉に触れた部分だけ霜で凍って傷みます。
- 暖かい日は外す
- 日中に気温が上がる日は不織布を外して日と風に当てます。かけっぱなしは蒸れて灰色かび病を呼びます。
- 室内には入れない
- 暖かい部屋に入れると徒長して弱ります。寒さに当てながら霜だけ避けるのがちょうどよい加減です。
春、茎が伸びてからの手入れ
三月に入ると株の中心から茎が立ち上がり、四月には穂が伸びて咲き始めます。無分枝系は六十センチを超えるので、風で倒れないよう支柱を一本添えます。分枝系は本葉が八枚ほどのころに先端を摘むと枝数が増えて穂の数が増えます。
支柱は株の中心を避けて外側に立て、茎を麻ひもで八の字にゆるく結びます。きつく縛ると穂が伸びるときに茎がくびれ、そこから折れることがあります。穂が伸びるにつれて結ぶ位置を上へずらします。
| 株の姿 | していること | 作業 |
|---|---|---|
| 中心の葉が立ち上がる | 茎が伸び始めた | 追肥、枯れ葉を取る |
| 茎が30センチで揺れる | 穂が重くなり始めた | 支柱を添えてゆるく結ぶ |
| 穂の下から咲き始める | 開花期に入った | 薄い液肥を続け、花に水をかけない |
| 穂の上まで咲き終わる | 花じまい | 切り戻すか株を片付ける |
分枝系の摘心は本葉八枚から十枚のころまでに済ませます。遅れると枝が細く穂が小さくなります。
葉が黄ばむ、株がしおれるときの手当て
ストックの不調は水の与えすぎと肥料の加減で起きることが多く、症状が出る場所で原因を切り分けられます。下葉から黄ばむなら根か肥料切れ、全体が急にしおれるなら根腐れか立枯れ、葉が大きく柔らかいなら肥料過多です。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から順に黄ばむ | 肥料切れか根の伸び悩み | 薄い液肥を与え、水の頻度を見直す |
| 昼にしおれ夜に戻る | 水切れ | 翌朝たっぷり与え、鉢なら一回り大きくする |
| しおれて水を与えても戻らない | 根腐れか立枯れ | 水を止め、周りの株から離す |
| 葉が大きく柔らかく色が薄い | 窒素肥料の与えすぎ | 追肥を止め、日によく当てる |
傷んだ葉は元に戻りません。新しく出る葉が正常かどうかで、手当てが効いたかを判断します。
ストックの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
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