症状から原因を見分ける
スイートピーの不調は、葉の白い粉、新芽の虫、根元の腐り、生育の停止の四つに大きく分かれます。表で当たりを付け、それぞれの手当てに進んでください。
薬を使う前に、株間と風通し、水のかけ方を見直します。密植と葉への水かけが、うどんこ病と灰色かび病のほとんどの原因です。葉の裏まで触って確かめると、虫か病気かの判断がつきやすくなります。
| 症状 | 原因の見当 | 対処 |
|---|---|---|
| 葉の表に白い粉が広がる | うどんこ病 | 病葉を取り、風通しを確保。花用の殺菌剤 |
| 新芽やつぼみに小さな虫が群がる | アブラムシ | 水で流すか指でつぶす。数が多ければ花用の殺虫剤 |
| 花びらや茎に灰色のカビ | 灰色かび病 | 花がらをこまめに取り、雨に当てない |
| 株元が茶色く腐り急にしおれる | 立枯病・過湿 | 抜いて処分。同じ場所に植えない |
| 春になっても生育が止まり葉が黄色い | 連作障害・根の傷み | 場所を変える。今年は回復しにくい |
| 葉にモザイク模様、縮れる | ウイルス病 | 治らない。抜いてアブラムシを防ぐ |
うどんこ病は開花期の風通しで防ぐ
四月から五月、昼が暖かく夜が冷える時期に、葉の表に白い粉のようなカビが広がります。放っておくと葉が枯れて花が止まり、株が早く終わります。壁に密着させない、株間を空ける、つるを横に広げる、の三つで大半は防げます。
一度株全体に広がった場合は、五月なら残りの花期が短いので、無理に薬で抑えず切り花を楽しんで片付ける判断もあります。種を採る株だけ守れば十分です。
- 白い粉を見つけたら葉を取る
- 一枚二枚のうちにその葉を取り、袋に入れて捨てます。株元に落とすと胞子が残ります。
- 初期なら殺菌剤を散布
- 数枚に広がったら、花用の殺菌剤を葉の表裏にかけます。一週間おきに二〜三回で止まります。
- 下葉を整理して風を通す
- 株元の混んだ葉と、黄色くなった下葉を取ります。ネットと壁の間に手が入る隙間を確保します。
- 窒素肥料を控える
- 窒素過多の柔らかい葉はかかりやすくなります。葉が濃緑で大きいなら、肥料をリン酸中心に切り替えます。
アブラムシは新芽とつぼみを守る
三月から五月、伸びる新芽とつぼみにアブラムシが群がります。汁を吸われるとつぼみが開かず、排せつ物で葉が黒くなります。さらにウイルス病を運ぶので、見つけ次第取り除きます。数株なら水で流すか指でつぶすだけで十分です。
アブラムシは葉が黒くべたつくすす病の原因にもなります。葉が黒ずんできたら、上のつるや葉裏を見て、その元にいる虫を探してください。
- 朝の見回りで新芽を確かめる
- 誘引のついでに、つるの先端とつぼみの裏を見ます。緑や黒の小さな虫が数匹いたら、その日のうちに取ります。
- 水で流すか指でつぶす
- 霧吹きの強い水流で流すか、手袋をした指でつぶします。数日おきに繰り返せば増えません。
- 多ければ花用の殺虫剤
- つぼみ全体にびっしり付いているなら、花用の殺虫剤を夕方に散布します。ハチが来る昼は避けます。
- テントウムシは残す
- テントウムシとその幼虫はアブラムシを食べます。見つけても取らず、殺虫剤も控えて働いてもらいます。
連作障害と根の病気
スイートピーは豆の仲間で、前年にスイートピーやエンドウ、ソラマメなどを育てた場所に植えると、春になっても生育が止まり、葉が黄色くなって枯れることがあります。これは連作障害で、土の中の病原菌と養分の偏りが原因です。三〜四年は同じ場所に植えず、プランターなら毎年新しい土を使います。
| 状態 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 春に伸びず葉が黄色い、根が茶色い | 連作障害 | 今年は回復しにくい。来年は場所を変える |
| 株元が茶色く腐って倒れる | 立枯病 | 抜いて袋で処分。周りの株の水を控える |
| 冬に根が黒く腐る | 過湿 | 高畝にして水はけを改善。冬は水を控える |
| 根に白いこぶがある | 根粒菌(正常) | 病気ではない。窒素を作る良い働き |
根に付く白く小さなこぶは根粒菌で、病気ではありません。根こぶ線虫の場合はこぶがいびつで大きく、株が弱ります。
病気でない不調と毒性の注意
病気や虫でなくても、環境が原因でつぼみが落ちる、葉先が枯れる、花色が薄いといった症状が出ます。薬では直らないので、水・日照・風の三つを見直します。
スイートピーの種と豆、茎葉には有毒成分があります。食用のエンドウと似ていますが別物なので、さやや豆を口にしないでください。花を食べる料理にも使えません。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| つぼみが黄色くなって落ちる | 水切れ・乾いた風・急な低温 | 朝の水やりと風よけ、遅霜の夜は不織布 |
| 葉先が茶色く焼ける | 肥料が濃い・真昼の水切れ | 液体肥料を薄め、朝に水をやる |
| 花色が薄く小さい | 日照不足・五月の高温 | 日向へ。五月下旬以降は自然な終わり |
| つるが途中で折れる | 強風・誘引で引っ張った | 風の弱い場所に支柱を立て、折れた先を切る |
| 子どもやペットが種を口にした | 有毒成分 | 量にかかわらず医療機関に相談 |
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