一年の流れを表で確かめる
スイートピーの一年は十月の種まきから始まり、翌年六月の片付けで終わります。関東平野部の露地を基準にしています。寒冷地では春まきに切り替えるか、秋まきの苗を霜よけの中で越冬させます。
作業が集中するのは十月から十一月と、三月から五月です。冬の間は水も肥料も控えて見守るだけなので、忙しい時期を外さないことが大切です。
| 月 | 作業 | 苗・株の姿の目安 |
|---|---|---|
| 9月 | 種と場所の準備、石灰をまいて耕す | 前年に豆類を育てた場所は避ける |
| 10月 | 種まき(上旬〜中旬)、間引き | 一週間から十日で発芽 |
| 11月 | 摘心(本葉四〜五枚)、植え付け、支柱の準備 | 草丈十センチほどの小苗 |
| 12月〜1月 | 屋外で冬越し、強い霜の夜だけ不織布 | 小さいまま。葉が少し赤みを帯びる |
| 2月 | 支柱とネットを立てる、下旬に追肥 | わき芽が動き始める |
| 3月 | 誘引開始、忘れた摘心は上旬までに | つるが伸び出し、二十〜三十センチに |
| 4月 | 開花、液体肥料を二週間に一回、花がら摘み | 中旬から次々に咲く |
| 5月 | 切り花、うどんこ病の見回り、種採り株を残す | 花のピーク。下旬に花が小さくなる |
| 6月 | 枯れたら片付け、種の乾燥 | 気温上昇で株が終わる |
十月から十一月は種まきと植え付け
この二か月で種まき、間引き、摘心、植え付けを終えます。まきどきは十月上旬から中旬、遅くとも十一月上旬までです。本葉四〜五枚で摘心(先端の芽を摘んで枝数を増やすこと)をし、十一月中に本葉四〜六枚の小苗を植え付けます。
十一月の植え付けが遅れて十二月になったら、根鉢を崩さず植えて株元に腐葉土を敷き、根が張るまで霜柱で浮かないよう見守ります。
- 十月上旬〜中旬にまく
- 一晩水に浸けた種を三号ポットに二〜三粒まきます。地温が二十度を下回り始めたころが合図です。
- 本葉二枚で間引き、四〜五枚で摘心
- 本葉二枚で一本に間引き、四〜五枚になったら先端を摘みます。十一月中旬までに済ませます。
- 十一月中に植え付け
- 支柱を立てる場所に株間二十〜三十センチで植えます。根鉢を崩さず、植えた直後に一回水をやります。
十二月から二月は見守る
冬の作業は、強い霜の夜の不織布と、乾きすぎたときの水やりだけです。暖かい室内に入れないこと、肥料を与えないことが作業といえます。二月に入ったら支柱とネットを立て、下旬につるが動き出したら一回目の追肥(育ちの途中で足す肥料)を与えます。
冬の間に苗が少し赤みを帯びたり、葉先が霜で傷んだりするのは正常な反応です。株元を触って固く据わっていれば問題ありません。ぐらつくなら霜柱で浮いているので、土を軽く押さえます。
| 時期 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 12月〜1月 | 屋外で冬越し、霜の夜だけ不織布 | 葉が赤みを帯びても正常 |
| 1月 | 二週間以上雨がなければ午前中に水 | 土が白く乾いたら |
| 2月上旬 | 支柱とネットを立てる | つるが伸びる前に |
| 2月下旬 | 一回目の追肥、伸び始めたつるを絡める | 新しい芽が動いたら |
三月から五月は誘引と開花
三月につるが伸び出したら、週に一回の誘引と、二週間に一回の液体肥料が中心になります。四月中旬から咲き始め、五月いっぱいが花の盛りです。咲いた花は切り花にして次々切ると、花期が長くなります。うどんこ病が出やすい時期でもあるので、葉の白い粉に気を付けます。
開花中は朝の見回りが最も大切な作業です。水、花がら、虫、うどんこ病の四つを毎朝確かめる習慣が、花期を一か月半に延ばします。
- 三月は誘引と摘心の確認
- つるを左右に振り分けてネットに絡めます。秋に摘心を忘れた株は三月上旬までに先端を摘みます。
- 四月はつぼみが見えたら液体肥料
- つぼみが見え始めたら、薄めた液体肥料を二週間に一回与えます。花がらは付け根で切ります。
- 五月は切り花と病気の見回り
- 毎朝、下の一〜二輪が開いた花茎を切ります。葉に白い粉を見つけたら、その葉を取り風通しを良くします。
- 五月中旬から種採り株を残す
- 種を採るなら、五月中旬以降の花を数本残してさやを付けさせます。それまでは全部切って花を優先します。
予定通りに進まないときは
まきどきを逃した、冬に苗が枯れた、といったときの立て直しです。スイートピーは春まきでも育つので、諦めずに切り替えられます。ただし春まきは低温に当たる期間が短く、花数は秋まきに及びません。
| 状態 | 立て直し | 見込み |
|---|---|---|
| 十一月中旬までにまけなかった | 三月上旬に春まき | 五月に一か月ほど咲く。花数は半分 |
| 冬に苗が枯れた | 三月上旬に春まき、または市販の苗を三月に植える | 四月下旬から咲く |
| 摘心を忘れた | 三月上旬までに先端を摘む | 開花はやや遅れるが花数は増える |
| 支柱を立てる前につるが伸びた | 折らないよう支え、すぐネットを立てて絡める | 誘引をこまめにすれば影響なし |
| 花が四月に咲かない | 五月まで待つ。寒さ不足なら今年は諦める | 来年は屋外で冬越し |
スイートピーの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
スイートピーの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はスイートピーの育て方にまとめています。
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