水は多めでよい葉物
スイスチャードはビートの仲間で、根が深く伸びる分だけ乾きに強い葉物です。ただし葉柄を太らせるには水が要るので、土の表面が乾いたらたっぷり与えるほうが、やわらかく色のよい葉になります。
水が足りないと葉が固くなり、えぐみが強く出ます。逆に土がいつも湿ったままだと根が傷んで下葉から黄色くなるので、乾いてから与える間隔を守ることが大切です。
| 時期 | 水やりの間隔 | 見るところ |
|---|---|---|
| まいてから発芽まで | 毎日、表面を湿らせる | 表面が白く乾いていないか |
| 春と秋の生育期 | 3〜4日に1回たっぷり | 指を挿して湿り気を確かめる |
| 7〜8月の暑い時期 | 2日に1回、朝のうちに | 昼にしおれて夕方戻るか |
| 12〜2月の寒い時期 | 1週間に1回か雨まかせ | 土が凍っていないか |
追肥は月に二回が目安
外葉をかき取り続けると株は次の葉を作り続けるので、肥料の切れが収穫の終わりを決めます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は最初の収穫のころから始め、二週間に一回、株のまわりに少しずつ与えます。
一回の量は一株あたり化成肥料でひとつまみから大さじ半分ほどです。まとめて与えるより回数を保つほうが、葉柄の色が濃く出て食感もよくなります。液体の肥料なら週に一回、規定の薄さで使います。
- 最初の収穫で始める
- 外葉を初めてかき取った日から始めます。それより早いと葉ばかり茂って株元が蒸れやすくなります。
- 株から離してまく
- 株元から十五センチほど離した輪の上にまき、指で軽く土と混ぜます。株元に直接置くと根が傷みます。
- まいたら水をやる
- 肥料は水に溶けて効きます。まいたあとにたっぷり水をやると、翌日から葉の伸びが変わってきます。
冬は生育がゆっくりになるので、肥料は月に一回で足ります。効かない時期に与えても土に残るだけです。
株元を覆って乾きと泥はねを防ぐ
スイスチャードは葉柄が地際から立ち上がるので、雨で泥がはねると収穫のたびに洗う手間が増え、病気の入口にもなります。株元を敷きわらか刈った草で覆っておくと、泥はねと乾きを同時に抑えられます。
覆う材料は敷きわらのほかに、刈った草やもみ殻でも構いません。落ち葉を使うときは風で飛ばないよう上から少し土を振っておきます。株が大きくなると自分の葉で株元が日陰になり、覆いの効き目はさらに増します。
- 梅雨前に敷く
- 株が広がる前の五月中に、株元へ厚さ三センチほど敷きます。あとから敷くと葉の下に入れにくくなります。
- 株元は少し空ける
- 地際にぴったり付けると蒸れます。茎から二センチほど離して輪の形に敷くのがちょうどよい加減です。
- 夏は厚めに足す
- 七月の乾きが強い時期は上から足して厚くします。地温が下がり、葉が固くなるのを防げます。
暑さと寒さへの備え
スイスチャードは幅広い気温に耐えますが、真夏の強い日差しでは葉が焼けて白く抜けることがあります。真冬は霜で葉が傷むものの、株そのものは生きていて春に新しい葉を出します。
夏は寒冷紗で日を弱め、冬は不織布で霜を防ぐと、収穫できる葉がきれいなまま保てます。どちらも株を守るというより、穫れる葉の見た目を保つための手当てです。
| 時期 | 起きること | 手当て |
|---|---|---|
| 7〜8月の猛暑 | 葉が白く焼ける、固くなる | 寒冷紗で日を弱め、朝に水をやる |
| 9月の長雨 | 下葉が腐って傷む | 傷んだ葉を早めに取り除いて風を通す |
| 12〜1月の霜 | 葉先が黒く傷む | 不織布をべた掛けする。株は枯れない |
| 2月の乾いた寒風 | 葉がしなびる | 風上に囲いを立て、乾いたら水を足す |
株を長持ちさせる手入れ
スイスチャードは条件がよければ半年から一年近く穫り続けられます。長持ちさせるには、外葉を穫りすぎないこと、傷んだ葉を残さないこと、肥料を切らさないことの三つを守ります。
- 内側の葉を残す
- 中心から出ている若い葉は必ず五枚以上残します。ここを穫ると次の葉が作られず、株が止まります。
- 黄色い葉を取る
- 下のほうで黄色くなった葉は付け根から取り除きます。残すと腐ってかびの元になります。
- 月に一度株元を見る
- 土が固く締まっていたら、株から離した位置を軽くほぐして空気を入れます。根の伸びが戻ります。
葉が伸びないときの切り分け
かき取っても次の葉が立ち上がってこないときは、肥料切れ、穫りすぎ、気温、根の傷みのどれかです。順に確かめれば、待つべきか足すべきかが決まり、株を抜かずに立て直せます。
| 原因 | 見分けの目安 | 対処 |
|---|---|---|
| 肥料切れ | 新しい葉が小さく色が薄い | すぐ足して10日見る。液体の肥料が早い |
| 穫りすぎ | 残っている葉が4枚以下 | 2週間穫らずに休ませ、次は外葉2〜3枚までにする |
| 低温 | 気温が5度を下回る日が続く | 覆いをかけて待つ。春に必ず動き出す |
| 根の傷み | 土がいつも湿り下葉が黄色い | 水やりを止め、畝の水はけを直す |
夏に生育が止まるのは暑さのためで、株が枯れたわけではありません。水を切らさずに待てば、九月から再び葉が伸び始めます。
スイスチャードの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
スイスチャードの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はスイスチャードの育て方にまとめています。
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