容器の選び方
スイスチャードはビートの仲間で根が下へ伸びます。深さ二十五センチ以上の容器を選ぶと葉柄が太り、浅い容器では小さいまま止まります。幅は一株あたり二十五センチから三十センチが目安です。
株数は欲張らないほうが結果的によく穫れます。幅六十センチの容器に三株植えるより二株にしたほうが、一株あたりの葉が大きく育ち、合計の収穫量も上回ることがほとんどです。
| 容器 | 植えられる株数 | 育ち方 |
|---|---|---|
| 幅60センチ・深さ25センチ | 2株 | 外葉のかき取りで半年穫れる |
| 幅60センチ・深さ15センチ | 3株 | 小ぶりに育つ。若い葉を早採りする |
| 直径30センチの丸鉢 | 1株 | 大株になる。彩りを見せる置き方に向く |
| 深さ10センチ未満の浅型 | すすめない | 根が伸びず、夏に乾いて枯れやすい |
土と置き場所を決める
培養土は野菜用の新しいものを使います。スイスチャードは酸性の土を嫌うので、古い土を使い回すなら苦土石灰を混ぜて二週間置いてからまきます。鉢底石を敷いて水はけを作ることも忘れないでください。
置き場所は半日以上日が当たるところが理想です。日照が四時間ほどでも育ちますが、葉柄の色が薄くなり、葉も細くなります。夏の西日が強い場所では、午後だけ日陰になる位置が向いています。
- 鉢底石を敷く
- 底が隠れる程度に敷いてから培養土を入れます。水はけがよくなり、根が傷みにくくなります。
- 縁から三センチ空ける
- 土は容器の縁から三センチ下まで入れます。水やりのときに土や水があふれるのを防げます。
- 日当たりを確かめる
- 置く前に半日どのくらい日が当たるかを見ておきます。四時間を切る場所では葉柄の色が出にくくなります。
色を並べて植える
プランターの楽しみは彩りです。赤、黄、白の葉柄を交互に並べると、収穫しながら眺めても飽きません。混色の種は色が偏ることがあるので、色をそろえたいなら苗を選んで買うのが確実です。
彩りを保つには、株を等しい間隔で並べ、それぞれから同じくらいずつ葉を穫ることです。一株だけ集中して穫ると、そこだけ小さくなって見た目のまとまりが崩れます。
- 色を交互に置く
- 赤と黄を交互に並べると、どの角度から見ても彩りが分かります。苗を買うときに色を確かめます。
- 株間を25センチ取る
- 詰めて植えると葉が重なり、下の葉が蒸れて傷みます。少ない株数でゆったり植えるほうが結局よく穫れます。
- 順番に穫る
- 収穫は端から順に回します。同じ株ばかり穫ると大きさが不ぞろいになり、見た目も崩れます。
容器ならではの水と肥料
プランターは土の量が限られるので、露地より乾きが早く肥料も流れ出ます。夏は朝夕二回の水やりが必要になることもあり、肥料は二週間に一回を欠かさないほうが葉柄がよく太ります。
水やりは鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。少量ずつでは表面しか濡れず、深く伸びるはずの根が上のほうにとどまって、乾きに弱い株になってしまいます。
| 時期 | 水やり | 肥料 |
|---|---|---|
| 春と秋 | 2〜3日に1回 | 2週間に1回、少量ずつ |
| 7〜8月 | 朝夕2回のことも | 2週間に1回。液体の肥料が使いやすい |
| 12〜2月 | 1週間に1回 | 月に1回。効きが遅いので控えめに |
| 雨の続く日 | 与えない | 流れやすいので晴れた日に与える |
冬と夏をベランダで越す
プランターは動かせるのが強みです。真夏は西日を避けて半日陰へ、真冬は北風の当たらない壁際へ寄せるだけで、葉の傷みがずいぶん減ります。容器の土は露地より温度が振れやすいので、この移動が効きます。
動かす目安は気温です。最高気温が三十度を超える日が続いたら日陰へ、最低気温が五度を下回る日が続いたら壁際へ、と決めておくと迷いません。移動のたびに鉢の重さで根の乾きも確かめられます。
- 夏は半日陰へ移す
- 午後の直射が強い場所から、午前だけ日が当たる位置へ動かします。葉焼けと乾きを同時に防げます。
- 冬は壁際へ寄せる
- 建物の南側の壁際は放射冷却が弱く、霜が降りにくくなります。夜だけ不織布をかけるとさらに安全です。
- 鉢を地面から離す
- 冬は鉢の下にれんがを置いて浮かせると、冷たい床から根が冷えるのを防げます。夏は熱がこもるのも防げます。
うまく育たないときの見直し
プランターで葉柄が細い、色が薄いといった不調は、容器の深さ、日照、肥料のどれかに原因があります。露地と違って原因が絞りやすいので、順に見直せばたいてい立て直せます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手直し |
|---|---|---|
| 葉柄が細く色が薄い | 日照不足 | 半日以上日の当たる場所へ移す |
| 株が小さいまま止まる | 容器が浅い、株が多すぎる | 深型に植え替えるか株数を減らす |
| 葉先が茶色く枯れる | 水切れか肥料の効かせすぎ | 水やりを増やし、肥料を1回飛ばす |
| 下葉が黄色く落ちる | 水のやりすぎで根が傷んだ | 乾いてから与える間隔に戻す |
植え替えは春か秋の涼しい時期に行います。根を切らないよう土ごと移すと、そのまま生育を続けてくれます。
スイスチャードのプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
スイスチャードの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はスイスチャードの育て方にまとめています。
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