GadeninEnglishアプリを入れる
タンカンの月別の作業

タンカンの月別作業|春の剪定と施肥から冬の収穫と防寒まで

タンカンの栽培イメージ

読むのに約 3

タンカンは五月に花、夏に実を太らせ、冬に実を木に付けたまま熟させます。防寒と収穫が重なる冬が山場です。

一年の作業を月で追う

タンカンの一年は三月の剪定と施肥に始まり、二月から三月の収穫で終わります。関東平野部の露地と鉢植えを基準にした月ごとの目安です。暖地では収穫が一月から始まり、防寒はほぼ不要です。

作業目安
1月防寒、水やり控えめ不織布で覆う。鉢は軒下か室内の窓辺
2月収穫始め、防寒皮が濃いだいだい色になったら収穫
3月収穫終え、剪定、春肥、植え付け込み枝を抜く。果樹用肥料をまく
4月新芽、水やり開始鉢は表面が乾いたら水。アゲハの卵を見る
5月開花、アブラムシ白い花。若木は摘花して木を育てる
6月生理落果、夏肥、覆い敷き小さな実が落ちるのは正常。株元に腐葉土
7月摘果一回目、水やり傷んだ実と小さい実を摘む。晴れが続けば水
8月摘果二回目、水やり葉二十五枚に実一個。カイガラムシを見る
9月水やり、台風対策実が太る。支柱で枝を支える
10月秋肥、水をやや控える翌年の花芽のための肥料。味をのせる
11月防寒準備実が色づき始める。不織布と鉢の移動先を用意
12月防寒氷点下の予報で覆う。鉢は軒下か室内へ

寒冷地は鉢植えで、十一月から四月まで室内の日当たりで管理します。暖房の風が直接当たらない窓辺を選びます。

春は剪定と施肥をまとめて

三月は収穫を終え、剪定し、春肥を与え、植え付けもする一年でいちばん忙しい月です。収穫を終えてから剪定、剪定してから施肥の順に進めます。四月に新芽が伸び始めたら、鉢植えの水やりを再開し、アゲハの卵を探し始めます。

収穫を終えてから切る
実が残っているうちに剪定すると実を落とします。三月上旬までに収穫を終え、中旬に剪定します。
剪定の後に春肥
剪定で枝の量が決まってから肥料をまきます。枝の先の真下に果樹用肥料をふたつかみから三つかみです。
四月から水と虫の見回り
新芽が伸びたら鉢の水やりを増やし、週に一度は葉の表裏を見てアゲハの卵とアブラムシを取ります。

夏は摘果と水やりが中心

六月の生理落果が落ち着いたら、七月と八月の二回に分けて摘果します。同時に実が太る時期なので、晴れが続けば水を切らさないようにします。八月はカイガラムシが増える時期でもあり、枝や葉裏に白い綿のようなものが付いていないか確かめます。

時期作業見る所
6月下旬覆い敷き、夏肥落ちた実の数。一割残れば十分
7月上旬摘果一回目傷、小玉、内側の実を落とす
8月中旬摘果二回目、カイガラムシ確認葉二十五枚に一個。枝に白い綿
9月台風前に支柱実の重みで垂れた枝を支える

猛暑日が続くときは鉢植えを午後だけ日陰になる場所へ移し、朝の水やりで足りなければ夕方にも与えます。葉が内側に巻いていたら水が足りない合図です。

秋は味をのせ、冬に備える

十月に秋肥を与えたら、水をやや控えて実に味をのせます。十一月に実が色づき始めるころ、防寒の準備を始めます。不織布支柱、鉢の移動先を用意し、初霜の予報が出たらすぐ覆えるようにしておきます。

十月に秋肥
翌年の花芽を作る肥料です。果樹用肥料をひとつかみからふたつかみ、枝先の真下にまきます。
十一月に防寒の用意
木を覆える大きさの不織布と、覆いを支える支柱を用意します。鉢は軒下か室内の窓辺に置き場所を確保します。
十一月に鉢の置き場を決める
鉢植えは最低気温が五度を下回る予報が出たら軒下へ、零度を下回る予報で室内の窓辺へ移します。急に暗い場所へ入れると葉を落とすので、まず軒下で慣らします。

冬は防寒しながら収穫する

タンカンの実は冬に木の上で熟し、二月から三月に収穫します。この間、氷点下三度を下回ると実と葉が傷むので、防寒しながら待ちます。不織布を二重にかけ、鉢は軒下や室内へ移します。実が凍ると中がすかすかになるので、強い寒波の予報が出たら熟しきる前でも収穫してしまう判断も必要です。

室内に入れる場合は、日当たりの良い窓辺で、暖房の風が当たらない場所に置きます。暖かすぎると春と間違えて新芽が動き、外に出したときに傷みます。

最低気温地植えの対策鉢植えの対策
零度から氷点下二度不織布一枚で覆う軒下へ移す
氷点下三度から四度不織布二重、株元にわら室内の窓辺へ
氷点下五度以下熟しきる前でも収穫する室内へ。実は早めに収穫

作業が遅れたときの立て直し

摘果を忘れた、防寒が間に合わなかった、施肥の時期を逃したという遅れは、その年の実には響きますが木は枯れません。それぞれの取り返し方をまとめます。

場面起きること戻し方
摘果を忘れた小玉ばかりで翌年花が減る九月でも小さい実を落とす。翌年は実を少なめに
防寒が遅れて葉が落ちた春の伸びが遅れる枝が緑なら待つ。三月に軽く剪定して春肥
春肥を忘れた新芽が弱く花が少ない四月に半量をまき、六月肥を通常通り
剪定を四月まで忘れた花芽を切るおそれ枯れ枝だけ切り、込み枝の整理は翌年に

タンカンの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

タンカンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はタンカンの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

タンカンについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる