置き場所と季節で水やりを決める
茶は根が細く浅いので、乾燥に弱い一方で過湿でも根を傷めます。地植えは根付けば雨で足りますが、鉢植えは夏に毎日、冬も乾かさない管理が要ります。下の表で自分の環境を確かめてください。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意すること |
|---|---|---|
| 地植え・一年目 | 一週間雨がなければ株元へたっぷり | 株元を覆って乾燥を防ぐ |
| 地植え・二年目以降 | 基本は雨任せ。真夏の日照りだけ与える | 刈り込み後の一か月は与える |
| 鉢植え・春と秋 | 表面が乾いたらたっぷり、二〜三日に一回 | 受け皿に水をためない |
| 鉢植え・真夏 | 朝に毎日。夕方にしおれていれば夕方も | 鉢を半日陰に移す |
| 鉢植え・冬 | 四〜五日に一回、午前中に | 乾いた北風で葉が傷むので風を避ける |
茶は細い根が浅い所にも広がるので、真夏の乾きは一日で葉が巻きます。鉢植えは特に、朝の水やりだけでは足りない日があることを前提に置き場所を選びます。
水やりの手順
水やりは土の状態を確かめてから決めます。茶は葉が固いのでしおれが見えにくく、葉の姿で気づいたときには根が傷んでいます。株元の覆いをめくって土を触る習慣をつけます。
- 覆いをめくって土を触る
- 株元のわらや腐葉土をめくり、下の土が乾いていたら与えます。表面だけ乾いて中が湿っていればまだ待ちます。
- 株元にゆっくり注ぐ
- 葉に掛けず株元に時間をかけて注ぎます。地植えは一株に十リットルほど、鉢は底から流れるまで与えます。
- 冬は午前中に与える
- 冬に夕方与えると土が凍って根を傷めます。晴れた日の午前中に与え、夕方までに表面が乾く程度にします。
水道水を長く使い続けると土が中性に寄ります。雨水をためて使うか、年に一度ピートモスを株元に足して酸性を保ちます。
追肥は酸性を保つ肥料で年三回
茶は肥料をよく使う木で、新芽の質は肥料で決まります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は二月、一番茶の後の六月、九月の三回に分け、酸性を保つ硫安主体の肥料か、ブルーベリー用と表示のある肥料を使います。石灰や苦土石灰は絶対に与えません。
| 時期 | 肥料の種類 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 2月(芽が動く前) | 油かすと硫安、または有機の緩効性肥料 | 株の周りに一握り。年の主肥 |
| 6月(一番茶の後) | 硫安かブルーベリー用肥料 | 半握り。刈り込み後に |
| 9月上旬 | 硫安かブルーベリー用肥料 | 半握り。秋の芽を充実させる |
| 10月〜1月 | 与えない | 休眠に向かう時期 |
肥料は幹から二十センチ離した枝先の下に置きます。株元に直接置くと細い根が肥料焼けを起こします。
株元を覆って根を守る
茶の根は浅く広がり、夏の乾燥と冬の凍結の両方で傷みます。株元にわらや腐葉土、刈った枝葉を五センチ以上敷くと、乾燥と地温の変化を防ぎ、分解して酸性の土を保つ効果もあります。春と秋に足します。
- 刈った枝葉を株元に敷く
- 刈り込みで出た枝葉をそのまま株元に敷きます。茶の葉は分解して酸性を保つので、捨てずに使います。
- 梅雨明けに厚さを確かめる
- 七月の梅雨明けに覆いの厚さを見て、薄くなっていればわらか腐葉土を足します。地面が見えていると一日で乾きます。
- 冬は北風を遮る
- 鉢植えは北風の当たらない場所に移します。地植えで北側が開けていれば、寒冷紗か不織布で北側だけ囲います。
株元の覆いは、雑草を減らし土の酸度を保つ役目も兼ねます。
葉の色で足りない・多すぎるを判断する
水と肥料と土の酸度の問題は葉に表れます。健全な茶の葉は艶のある深い緑で、新芽は明るい黄緑です。色が変わったときは、土を触って湿り具合を確かめてから対処します。
| 葉の状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 新葉が黄色く葉脈だけ緑 | 土が中性に寄っている | ピートモスを株元に混ぜ、硫安を与える |
| 葉の縁が茶色く枯れる | 乾燥か肥料焼け | 株元を覆って水を与える。肥料は幹から離す |
| 古い葉が黄色く落ちる | 水のやりすぎか根腐れ | 土が乾くまで待ち、鉢なら風通しの良い場所へ |
| 新芽が小さく数が少ない | 肥料不足か刈りすぎ | 二月の肥料を増やし、翌年は浅く刈る |
管理でよくある失敗と戻し方
茶を枯らす原因の多くは、夏の水切れ、冬の乾いた北風、石灰による中和の三つです。どれも気づいてから手当てすれば回復できます。状態を見て原因を確かめてから手当てします。
- 夏に葉が茶色く枯れ込んだとき
- 株元の土が乾いていれば水切れです。たっぷり与えて株元を覆い、西日を遮ります。枯れた葉は自然に落ちるので、秋まで刈らずに待ちます。
- 冬に葉が赤茶色になったとき
- 寒さと乾いた風で葉が変色したもので、春に新芽が出れば問題ありません。北風を遮り、乾いていれば午前中に水を与えます。
- 石灰をまいてしまったとき
- 株元の土を五センチほど取り除き、ピートモスを混ぜた土に入れ替えます。硫安を半握り与え、葉の色が戻るまで様子を見ます。
茶の育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
茶の収穫までのコツは作物ページに
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