GadeninEnglishアプリを入れる
ホトトギスの病害虫と障害

ホトトギスの病害虫と障害|ルリタテハの幼虫・葉焼け・褐斑病の見分けと手当て

ホトトギスの栽培イメージ

読むのに約 4

ホトトギスの葉を食べる蝶の幼虫と、夏の葉焼け、梅雨の斑点病が主な悩みです。症状から原因を切り分けます。

症状から原因を切り分ける

ホトトギスは丈夫な植物で病気は多くありませんが、葉が食べられる、葉が茶色くなるという二つの悩みは毎年のように起きます。虫の被害と環境による傷みは対処が正反対なので、まず葉の様子を見て原因を絞ります。

症状考えられる原因急ぎ度
葉が縁から大きく食べられ、黒いとげのある幼虫がいるルリタテハの幼虫高い。数日で丸坊主になる
葉が白くかすれ、裏に細かい虫ハダニ中。乾燥期に広がる
新芽や茎の先に緑や黒の小さな虫が群がるアブラムシ中。春に多い
葉の中央が白っぽく茶色に変わる葉焼け低い。環境を直す
茶色の斑点が広がり穴が開く褐斑病など中。梅雨に広がる
葉が銀白色に光り、細長い虫アザミウマ中。花にも入る
葉が縁から茶色く枯れ込む水切れ低い。水やりを見直す

ルリタテハの幼虫は見つけ次第取る

ホトトギスはルリタテハという蝶の幼虫の食草で、六月から九月に黒い体に長いとげのある幼虫が付きます。とげは見た目ほど危険ではなく刺しませんが、食欲は旺盛で数匹いれば一週間で葉がなくなります。蝶を育てるか株を守るか、どちらかに割り切って対処します。

葉の裏を毎朝見る
幼虫は葉の裏に隠れて食べます。葉に穴や食べ跡を見つけたら、その葉と近くの葉の裏を確かめ、割り箸で取り除きます。
卵のうちに取る
成虫が飛んでいるのを見たら、数日後に新芽の近くに緑色の小さな卵が付きます。指でこすり落とすと幼虫になる前に防げます。
薬は大きくなる前に
取りきれないときは、幼虫が一センチほどの小さいうちに花用の殺虫剤をかけます。大きくなると効きにくくなります。

とげは触っても刺しませんが、素手で潰さず割り箸などで扱います。

ハダニとアブラムシは葉裏の水で防ぐ

ハダニは夏の乾燥した時期に葉の裏で増え、葉の緑が抜けて白っぽくかすれます。アブラムシは春の新芽と秋のつぼみに付きます。どちらも水に弱く、葉裏に水をかける習慣で大半は防げます。

夕方に葉裏へ霧吹き
気温が下がった夕方に、葉の裏まで濡らすように霧吹きで水をかけます。ハダニは湿った葉では増えません。
アブラムシは指でつぶす
新芽に群がるアブラムシは指でつぶすか、水で洗い流します。テントウムシがいるなら残しておくと食べてくれます。
広がったら殺ダニ剤
葉全体がかすれるほど広がったら、花用の殺ダニ剤を葉裏に届くようにかけます。一週間おきに二回かけると卵にも効きます。

葉焼けと水切れは環境を直す

夏に葉の中央が白っぽくなり、やがて茶色くなるのは葉焼けです。葉の縁から茶色くなるのは水切れです。どちらも虫や病気ではないので薬は効かず、置き場所と水やりを直すしかありません。傷んだ葉は戻りませんが、光合成はまだするので秋まで残します。

焼けた葉は切らない
茶色くなった葉も緑の部分が残っていれば働いています。全体が枯れるまで残し、見た目が気になるなら枯れた部分だけをはさみで切ります。
遮光か移動で日を弱める
鉢なら午前だけ日の当たる場所へ移します。地植えは遮光ネットを西側に張り、午後の直射だけを遮ります。
根元に腐葉土を敷く
土の表面を腐葉土で三センチ覆うと、乾きと地温の上がりすぎを同時に抑えられます。真夏の水切れによる葉の枯れ込みが目に見えて減ります。

褐斑病など葉の斑点は風通しで防ぐ

梅雨から秋の長雨の時期に、葉に茶色の斑点が出て広がり、やがて穴が開く病気が出ます。込み合った株や雨で葉が濡れ続ける場所で起きやすく、株の下の葉から広がるのが特徴です。病気の葉を取って風を通すことが一番の対策です。

斑点の葉を取り除く
斑点が出た葉は見つけ次第切り取り、落ち葉も拾って捨てます。株元に残すとそこから広がります。
混み合う茎を間引く
茎が密になっていれば細い茎を地際で切り、葉と葉の間に風が通るようにします。一株に五〜八本残すのが目安です。
雨を避ける
鉢植えは梅雨の間だけ軒下に移します。地植えは水やりを株元にして、葉に水をかけないようにします。

毎年出るようなら、梅雨入り前に野菜や花用の殺菌剤を一回かけておくと予防できます。

被害が進んだ株の立て直し

幼虫に丸坊主にされた、葉が全部焼けたという株でも、根が生きていれば翌年に復活します。ホトトギスは地下茎で養分をためており、地上部を失っても枯れることはまれです。今年の花は諦め、翌年に向けて根を守ることに切り替えます。

状態今年の見込み立て直し
七月までに葉を全部食べられた新しい芽が出て小さく咲くことも水を切らさず、八月末に薄い液肥
八月以降に丸坊主今年の花はほぼ無理残った茎はそのまま。根元を腐葉土で守り翌春を待つ
葉が全部焼けた花は減るが咲く遮光して新しい葉を待つ。焼けた葉は残す
病気で下葉がほぼない上の葉があれば咲く病葉を全部取り、風通しを作る

ホトトギスの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はホトトギスの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

次に読む

ホトトギスについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる