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ホトトギスの植え付け

ホトトギスの植え付け|半日陰と湿り気のある土で秋の花を確実に

ホトトギスの栽培イメージ

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ホトトギスは日陰に強い宿根草ですが、乾きと西日には弱い植物です。置き場所と土の湿り気で九割が決まります。

自分の庭のどこに植えるかを先に決める

ホトトギスは山の湿った林の縁に自生する宿根草で、木漏れ日のような柔らかい光と湿り気のある土を好みます。真夏の直射日光と西日に当たると葉が焼けて茶色くなり、株が弱って秋の花が減ります。植える場所を決めるときは、夏の午後に日が当たるかどうかを最初に確かめます。

一方で、一日中まったく日が入らない場所では茎がひょろひょろと伸び、花付きが悪くなります。午前中だけ日が当たる場所か、落葉樹の下のように夏は日陰で冬は明るくなる場所が理想です。下の表で自分の庭に近い場所を選んでください。

場面向き不向き対処
建物の東側で午前だけ日が当たる最も向くそのまま植える。腐葉土を混ぜて湿り気を保つ
落葉樹の下向く木の根と競合するので植え穴を広めに掘り腐葉土を多めに
南向きで一日中日が当たる夏に葉が焼ける鉢植えにして夏だけ日陰へ移す。または遮光ネットを張る
北側で一日中暗い茎が伸びて倒れる白い壁の照り返しがある場所なら可。明るい日陰を探す
西日が当たる最も向かない植えない。鉢植えにして置き場所を変える

斑入り葉の品種は特に葉焼けしやすく、緑葉の品種より暗めの場所を選びます。

適期は春の芽出し前と秋の花後

苗の植え付け株分けの適期は、芽が動き出す前の二月下旬から三月と、花が終わった十月下旬から十一月です。春に植えるなら芽が二センチほど伸びる前まで、秋に植えるなら霜が降りる二週間前までに済ませ、根を落ち着かせてから冬を迎えさせます。

園芸店では春先に芽出し苗、秋に開花株が出回ります。開花株を買ったときは、花が終わるまで鉢のまま楽しみ、花後に植え替えるほうが株への負担が少なくて済みます。

時期作業向く株
2月下旬〜3月芽出し前に植え付け・株分けポット苗、掘り上げた根株
4〜5月ポット苗の植え付けのみ根鉢を崩さない苗
10月下旬〜11月花後に植え付け・株分け開花株、鉢で育てた株
12〜2月作業しない凍結で根が傷む

土は腐葉土を多めに、乾きにくく水はけよく

湿り気を好むといっても、水がたまる粘土質の土では根が腐ります。目指すのは林の土のように、腐葉土がたっぷり入って保水しながら余分な水は抜ける状態です。地植えなら植え穴に腐葉土を三割ほど混ぜ、鉢植えなら赤玉土小粒六に腐葉土四を基本にします。

植え穴は根鉢の二倍
根鉢の直径の二倍、深さは一・五倍ほど掘ります。掘り上げた土に腐葉土を三割混ぜ、粘土質なら軽石やパーライトを一割足して水はけを作ります。
元肥は控えめに
元肥(植えるときに土へ混ぜておく肥料)は緩効性の粒状肥料をひとつまみで十分です。多く入れると茎ばかり伸びて倒れやすくなります。
深さは元と同じ
根鉢の上面が地面と同じ高さになるよう植えます。深植えすると芽が腐り、浅すぎると夏に根が乾きます。
株間は三十センチ
一株が一年で幅四十センチほどに広がるので、隣とは三十センチ以上あけます。詰めると風通しが悪くなり秋の病気が増えます。

鉢植えの植え付け

鉢植えは置き場所を季節で変えられるので、庭に良い日陰がない家ではむしろ育てやすい方法です。ただし鉢は地面より乾きやすいため、五号以上の深めの鉢を選び、素焼き鉢よりプラスチック鉢のほうが夏の水切れを防げます。

五号以上の深鉢を選ぶ
ホトトギスは根が横と下に広がるので、深さ二十センチ以上の鉢にします。小さな鉢は夏に一日で乾いて葉先が枯れます。
鉢底に軽石を敷く
鉢底石を二〜三センチ敷いて水が抜ける層を作ります。湿り気を好んでも、鉢底に水がたまる状態は根腐れのもとです。
植えたらたっぷり水
鉢底から流れるまで水を与え、一週間は明るい日陰で落ち着かせます。その後、午前中だけ日の当たる場所に移します。

鉢の表面にバークチップや腐葉土を敷くと、夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えられます。

植え付け直後にしおれたときの見分けと手当て

植えて数日で葉がしおれるのは、根が土になじむ前に水が足りていないか、逆に水が多すぎて根が傷んでいるかのどちらかです。土を触って湿っているのにしおれているなら根の傷み、乾いているなら水切れと判断します。原因が反対なので、まず土を触ってから対処を選びます。

症状考えられる原因手当て
土は乾き、葉が昼にしおれ夕方に戻る水切れ朝たっぷり与え、表面に腐葉土を敷いて乾きを抑える
土は湿り、葉が戻らずに黄色くなる根の傷み・過湿水を控え、鉢なら風通しの良い日陰へ。地植えなら周りの土を軽く掘って空気を入れる
葉の縁が茶色く縮れる日差しが強い・西日遮光するか、鉢を日陰に移す。焼けた葉は戻らないので秋まで残す
茎が細く長く伸びて倒れる暗すぎる・肥料過多明るい日陰に移す。倒れた茎は支柱で起こす

ホトトギスの植え付けに使うもの

苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。

    花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。

  • 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
    規格の目安
    葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
    数量の目安
    花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。

    土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
    規格の目安
    粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。

    根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
    規格の目安
    幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。

    球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
  • 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。

ホトトギスの長く咲かせるコツは作物ページに

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