水やりは控えめでよい
ツルナは葉が厚く、水を蓄える力があるので、多少乾いても枯れません。真夏でも二、三日に一度で足ります。毎日与えると茎が間のびして、葉が薄くなり味も落ちます。
与えどきは、昼にしおれた葉が夕方になっても戻らないときです。この見きわめができると、水やりの回数は驚くほど減ります。畑では雨に任せてよい日も多くなります。
雨がよく降る年は、ほとんど水やりが要りません。むしろ水が多すぎて株元が蒸れることのほうが心配になります。梅雨の間は与えず、葉の様子だけ見ておけば十分です。
- 夕方の姿で判断する
- 昼にしおれても夕方に戻れば与えません。戻らないときだけ、その日のうちにたっぷり与えます。
- 朝にまとめて与える
- 与えるときは株元にゆっくり、深くしみ込むように注ぎます。少量を何度も与えると根が浅くなります。
- 容器は毎日確かめる
- プランターは土が少なく乾きが早いので、畑と同じ間隔にはできません。真夏は毎日触って確かめます。
肥料は少なめに保つ
痩せた砂地に育つ植物なので、肥料は少なくて構いません。与えすぎると茎ばかり伸びて葉が付かず、風で絡まって扱いにくくなります。葉の色が濃い緑なら、足す必要はありません。
収穫を続けると少しずつ肥料が減ります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、摘み始めてから月に一度、化成肥料を軽く一握りが目安です。葉の色を見てから決めます。
肥料を足すかどうか迷ったら、一度見送って一週間様子を見ます。葉の色が戻ってくれば足す必要はありませんでした。足りなければそのとき与えても遅くありません。
| 株の状態 | 葉の色と厚み | 肥料の判断 |
|---|---|---|
| 順調 | 濃い緑で厚い | 足さない |
| 肥料切れ | 薄い黄緑で小さい | 化成肥料を軽く一握り |
| 与えすぎ | 茎が伸びて葉が薄い | 見送り、水やりも減らす |
つるの広がり方を決める
ツルナは地面を這って四方に広がります。放っておくと通路まで覆うので、伸ばす方向を決めて誘導します。持ち上げて向きを変えるだけで簡単に動くので、週に一度見ておけば足ります。
支柱に絡ませて立てると、収穫のときにかがまずに済みます。狭いベランダでは特に効きますが、風の強い日に折れることがあるので、緩めに留めておくのがこつです。
- 伸ばす向きを決める
- 通路と反対側へ向けます。つるを持ち上げて向きを変え、土に軽く置き直すだけで方向が変わります。
- 通路に出たら戻す
- 踏まれた茎はそこから傷みます。伸びてきたら畝の内側へ戻し、必要なら先を摘みます。
- 支柱で立てる方法もある
- 場所が狭いときは、あんどん支柱に絡ませて立体的に育てられます。収穫も楽になります。
敷き草と株元の管理
つるが地面に触れていると、そこから根を下ろして株が増えていきます。これを利用すれば収穫が増えますが、増やしたくないなら敷き草を敷いて地面と葉の間を離しておきます。
敷き草には泥はねを防ぐ役目もあります。雨のあとに葉が泥だらけになると、洗う手間が増え、病気も出やすくなります。わらやもみ殻を敷いておくと収穫が楽になります。
- わらを敷く
- 株の周りにわらやもみ殻を敷きます。泥はねが防げて葉がきれいに保て、乾きも和らぎます。
- 根を下ろさせる
- 増やしたいときは、つるの節を土に軽く押さえます。二週間ほどで根が出て、新しい株になります。
- 古い葉を取る
- 株元の黄色くなった葉は取り除きます。風が通り、株元が蒸れて黒く傷むのを防ぐことができます。
こぼれ種と冬越し
ツルナは寒さに弱く、霜が降りると枯れます。関東の平野部では一年草として扱いますが、種が地面に落ちて翌春に自然と芽を出すことがよくあります。これを生かせば、まき直しの手間が省けます。
翌年も同じ場所で育てたいなら、秋に一部の株を摘まずに残して種を落とさせます。春に出た芽を間引いて、株間四十センチに整えれば、それが次の年の作になります。
こぼれ種から出た株は、まいた株より丈夫に育つことがよくあります。芽が出た場所が畝の中なら残し、通路なら移すか抜くと決めておくと畑が乱れません。
| 時期 | 株の様子 | すること |
|---|---|---|
| 10月 | 実が付き始める | 一部を摘まずに残して熟させる |
| 11月 | 霜で枯れる | 枯れたつるを刈って片づける |
| 翌年4月〜5月 | こぼれ種から芽が出る | 間引いて株間四十センチにする |
勢いが落ちたときの見分け
夏の盛りを過ぎると伸びが鈍ることがあります。原因は肥料切れ、摘みすぎ、根の傷みのどれかです。葉の色と茎の太さを見ると切り分けられるので、闇雲に肥料を足す前に確かめてください。
手当てをしたあとは、新しく伸びる先端の太さを見て判断します。太くて葉が厚ければ持ち直しています。細いままなら、見立てが違っていたということになります。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が薄い黄緑で小さい | 肥料切れ | 化成肥料を軽く一握り足す |
| 茎が細く伸びが止まる | 摘みすぎ | 二週間ほど収穫を休ませる |
| 株元から黄色く枯れる | 水の与えすぎで根が傷んだ | 水やりを減らし、水はけを直す |
| 新芽が縮れる | アブラムシ | 水で流すか野菜用の殺虫剤を薄めて使う |
ツルナの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ツルナの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はツルナの育て方にまとめています。
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