症状から原因を切り分ける
ツルナは丈夫で、病害虫に悩まされることはあまりありません。不調が出たときは、茂りすぎによる蒸れ、水の与えすぎ、若い時期の食害のどれかを疑うと、たいてい当たります。
どの症状も、早く見つければ手当てが簡単です。収穫のたびに株元を覗く習慣を付けておくと、蒸れも虫も広がる前に気付けて、大きな被害になりません。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 株元が黒く蒸れて枯れる | 茂りすぎで風が通らない | 古い葉を取り、つるの向きを整える |
| 新芽が縮れて群がる虫 | アブラムシ | 水で流すか野菜用の殺虫剤を薄めて使う |
| 葉が大きく食われる | ヨトウムシ | 夜に見回って捕り、株元の土も探す |
| 芽が消える | ナメクジや鳥 | 夜に捕る。網を掛けて守る |
発芽期を守る
この作物でいちばん被害が出やすいのは、芽が出たばかりの時期です。発芽まで二週間近くかかるうえ、双葉が出た直後は柔らかく、ナメクジや鳥に狙われます。ここを乗り切れば、あとは楽です。
芽が消えるときは、切り口を見ると見当が付きます。地際から切られていればネキリムシ、葉だけかじられていればナメクジや鳥です。
- 夜に見回る
- ナメクジもヨトウムシも夜に動きます。暗くなってから懐中電灯で株元を照らすと見つかります。
- 網や不織布を掛ける
- 鳥に葉をつつかれる場所では、芽が出てから本葉が出るまで覆っておくと、確実に守れます。
- 株元の土を掘る
- 地際で切られた株があれば、その周りの土を浅く掘ります。丸まった幼虫が出てきます。
蒸れを防ぐ
ツルナは伸びるにつれて葉が重なり、株元に光と風が届かなくなります。梅雨や秋の長雨のときに、この部分から黒く傷んで広がることがあります。茂りすぎたと感じたら手を入れます。
蒸れが出たあとでも、傷んだ部分を取り除いて風を通せば、たいていの株は持ち直します。抜いてしまう前に、先端に緑の芽が残っていないかを確かめてください。
- 古い葉を取る
- 株元の黄色くなった葉、傷んだ葉を取り除きます。取るだけで風が通り、傷みが止まります。
- つるを持ち上げる
- 重なったつるを持ち上げて広げ直します。地面との間に隙間ができると乾きやすくなります。
- 敷き草を敷く
- わらやもみ殻を敷いて、葉が直接土に触れないようにします。泥はねも防げて一石二鳥です。
付きやすい虫と時期
ツルナに付く虫は多くありませんが、時期によって顔ぶれが変わります。春から初夏はアブラムシ、夏はヨトウムシ、梅雨どきはナメクジが中心です。時期を知っておくと見つけるのが早くなります。
虫が付くのは、たいてい株が弱っているときです。水と肥料の与え方を見直すと、虫そのものが減ることもあります。薬を考える前に、育て方を確かめてみてください。
| 種類 | 出る時期 | 対処 |
|---|---|---|
| アブラムシ | 5月〜6月 | 新芽に群がる。水で流すか薬を薄めて使う |
| ヨトウムシ | 7月〜9月の夜 | 夜に見回って捕る。株元の土も掘る |
| ナメクジ | 梅雨どき | 夜に捕るか、誘引剤を株から離して置く |
| ハダニ | 乾いた真夏 | 葉裏に水をかける。乾かしすぎない |
収穫が続く作物なので、薬を使うときは収穫前の日数の表示を必ず確かめてください。数が少なければ、手で取るほうが早くて確実です。
水と肥料による障害
乾きに強い作物なので、水の与えすぎのほうが問題になります。毎日与えていると根が浅く育ち、株元が蒸れて傷みます。肥料も同じで、多いと茎ばかり伸びて葉が薄くなります。
与えるのをやめるだけで直ることが多いので、調子が悪いときは、まず何かを足すのではなく減らしてみるほうが早道です。葉の厚みが戻ってきたら、それが効いた合図と判断できます。
| 原因 | 見分け方 | 手当て |
|---|---|---|
| 水の与えすぎ | 株元が蒸れ、葉が薄い | 夕方に戻らないときだけ与えるようにする |
| 肥料の与えすぎ | 茎が伸びて葉が付かない | しばらく与えない。摘心で枝を増やす |
| 乾かしすぎ | 葉が小さく硬い | 二、三日に一度たっぷり与える |
| 日照不足 | 茎が細く間のびする | 日の当たる方へつるを誘導する |
霜と寒さで枯れるとき
ツルナは寒さに弱く、霜が一度降りると葉がしおれて黒くなります。これは病気ではなく寿命なので、手当ては要りません。枯れたつるを片づけ、翌年の種を確保して終わりにします。
霜で終わるのは自然なことなので、残念に思う必要はありません。種を採っておけば翌年また育てられますし、こぼれ種から勝手に出てくることもよくあります。
- 初霜の前に穫り切る
- 霜の予報が出たら、食べられる部分をまとめて摘みます。ゆでて冷凍すれば無駄になりません。
- 枯れたつるを刈る
- 黒くなったつるを刈り取ります。畑に置いておくと病気や虫の住みかになるので片づけます。
- 種を採っておく
- 残しておいた実が茶色く硬くなったら採り、乾かして袋に入れます。翌年の種になります。
ツルナの収穫までのコツは作物ページに
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