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チューリップの月別の作業

チューリップの月別の作業|植え付けから掘り上げまでの一年

チューリップの栽培イメージ

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9月の球根選びから翌年8月の保存まで、月ごとにやることとその理由を表で追えるようにしました。

一年の流れ

チューリップは秋に植えて春に咲き、初夏に掘り上げて夏は乾かして眠らせる、一年で一巡する植物です。作業が集中するのは11月と5月から6月で、それ以外は待つ時間のほうが長くなります。

主な作業ねらい
9月球根を買う、暖地は冷蔵を始める良い球根の確保と低温の準備
10月土づくり、寒冷地は植え付け地温が下がるのを待つ
11月中間地の植え付け根を張らせてから寒さに入る
12月暖地の植え付け、乾いたら水やり早植えによる腐敗を避ける
1月水やりのみ、鉢の凍結対策土の中で根を伸ばさせる
2月芽出し、緩効性肥料の追肥立ち上がる茎を支える
3月日向へ移す、液体肥料茎を太らせ花色を濃くする
4月開花、花がら切り種を作らせない
5月花後の追肥、暖地は掘り上げ球根を太らせる
6月掘り上げ、乾燥梅雨前に土から出す
7月保存、外皮と根の掃除高温多湿を避ける
8月保存の点検球根の中で花芽ができる

寒冷地は全体が半月から一か月ずれます。植え付けは早く、開花と掘り上げは遅くなると読み替えて表を使ってください。

9月から10月 準備の月

この時期にやるのは買い物と土づくりであって、多くの地域では植え付けではありません。店頭に球根が並ぶのは9月ですが、暖地でそのまま植えると地温が高すぎて腐ります。

球根を選んで買う
早い時期ほど大きく良い球根が残っています。買ったら網袋のまま風通しの良い日陰に置き、植えるまで蒸らさないようにします。
花壇を耕す
植え付けの2週間前までに腐葉土を混ぜて深く耕します。粘土質の場所は高い畝を立てて排水を確保しておきます。
暖地は冷蔵を始める
冬の寒さが足りない地域では9月下旬から野菜室に入れ、4〜6週間の低温を与えてから12月に植えます。
寒冷地は10月に植える
北海道や東北は10月中に済ませます。土が凍る前に根を張らせる必要があるため、他の地域より一か月早く動きます。

11月から12月 植え付けの月

植え付けの適期は地温が15℃を下回ってからで、地域によって一か月以上ずれます。紅葉が始まる頃という見方をすれば、どの地域でも同じ基準で判断できます。

期限を過ぎたら浅めに
表の期限を過ぎて植える場合は、根を張る期間が短いぶん深植えを避けます。深いと芽が地上へ出るまでにさらに時間がかかります。
開花期のずらし方
同じ地域でも早咲きと遅咲きを混ぜると、開花が二週間ほど広がります。花壇を長く見せたいときは品種を分けて植えます。
地域植え付けの月遅くともこの時期まで開花の目安
寒冷地10月11月中旬4月下旬〜5月上旬
中間地11月12月中旬4月上旬〜中旬
暖地11月下旬〜12月中旬12月下旬3月下旬〜4月上旬

1月に入ってからの植え付けは根の量が足りず、咲いても丈が伸びません。年内に植え終えることを最低ラインにします。

1月から2月 待つ月と芽出し

地上には何も出ていませんが、根は伸び続けています。この二か月にやることは水やりと低温の確保だけで、暖かい場所へ移してはいけません。

乾いたら水をやる
晴天が10日続いたら地植えにも与えます。鉢は表土が乾くたびに、朝のうちに鉢底から流れるまで与えます。
鉢の凍結を防ぐ
寒冷地では鉢土が芯まで凍ります。北風の当たらない壁ぎわに寄せるか、鉢ごと地面に埋めて温度の急変を防ぎます。
2月に追肥する
芽が地面を割り始めたら緩効性肥料を株元にまきます。ここからの一か月で茎の太さと花の大きさが決まります。

3月から5月 開花と花後

芽が伸び始めたら日当たりを最優先にします。開花は暖地の3月下旬から寒冷地の5月上旬まで幅があり、咲いている期間はおよそ1〜2週間です。

日向へ移す
芽が5センチほどになったら鉢を日の当たる場所へ移します。ここで日照が足りないと茎が細く間のびして倒れます。
液体肥料を続ける
芽出しから花後まで10日から2週に1回、薄い液体肥料を与えます。確保した葉の面積がそのまま球根の太さになります。
花がらを切る
花弁が傷んだら子房ごと切り取ります。茎と葉は緑のうちは残し、球根に養分を送らせ続けます。

6月から8月 掘り上げと保存

葉が黄色く枯れたら掘り上げ、乾かして秋まで保存します。夏は何もしていないように見えますが、球根の中では翌年の花芽が作られている大事な時期です。

梅雨前に掘る
暖地は5月下旬から6月上旬、中間地は6月中旬までに済ませます。濡れた土のまま掘ると保存中に腐りが広がります。
一週間乾かす
手で土を落とし、網袋に入れて軒下の日陰に吊るします。水洗いはせず、直射日光にも当てないようにします。
夏の置き場所
風通しの良い日陰に置きます。締め切った物置や車内のように高温になる場所では花芽ができず、翌年咲きません。
9月に点検する
植え付け前に一つずつ握って確かめ、軟らかいものやかびたものを除きます。残った球根の大きさで植える場所を決めます。

掘り上げずに植えっぱなしにできるのは原種系や寒冷地の一部です。平地の園芸品種は夏の高温多湿で球根が傷みます。

時期を外したときの手当て

チューリップは作業の順番が決まっているぶん、外したときの影響もはっきりしています。その年の花に効く手当てと、翌年の球根に効く手当てを分けて考えると迷いません。

外したこと起きること手当て
植えるのが年を越した根の張りが浅く花が小さいすぐ植えて水を与え、春は日に当てる
浅く植えてしまった茎が倒れやすく花期が短い土を寄せて株元を高くしておく
花がらを残した種に養分が回り球根が太らない子房の下で切り、葉はそのまま残す
葉を早く切った翌年咲かない球根になる次からは葉が黄色くなるまで待つ

春の追肥(生育の途中で足す肥料)は芽が出てからにします。芽より前に与えても根が吸えず、土に残って傷めるだけです。

チューリップの栽培に一年を通して使うもの

咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。

  • 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
    数量の目安
    直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。

    野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。

  • 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
    規格の目安
    粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。

    置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。

    つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
  • 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。

チューリップの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はチューリップの育て方にまとめています。

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