白いウドと緑のウドを選ぶ
店で見る真っ白なウドは、光を完全に遮って伸ばしたものです。日に当てて育てると緑色の山ウドになり、香りと苦みが強くなります。どちらが良いかは好みなので、株数があるなら両方作れます。
白くするほど柔らかく、あくが少なくなります。緑のままなら手間はかかりませんが、皮が厚く硬めになります。半分だけ覆って、下は白く上は緑という作り方もできます。
| タイプ | 育て方 | 味と使い方 |
|---|---|---|
| 白いウド | 光を完全に遮って伸ばす | 柔らかくあくが少ない。生でも食べやすい |
| 山ウド | 日に当てたまま育てる | 香りと苦みが強い。天ぷらや味噌和えに |
| 下だけ白いウド | 株元だけ土を盛る | 下は生で、上は加熱して使い分ける |
盛り土で白くする
最も昔からある方法が盛り土です。芽が動き出す前に株の上に土を高く盛り、その中を芽が伸びていくようにします。土の中は光がないので、白いまま三十センチから四十センチ伸びます。
土を高く盛るには、それだけの量の土が必要です。畑ならまわりの土を寄せられますが、狭い場所では容器を使う方法のほうが手軽になります。
- 三月に土を盛る
- 芽が動き出す前に、株の上へ高さ三十センチほど土を盛ります。裾を広くとると崩れにくくなります。
- 崩れたら足す
- 雨で土が流れて低くなると、そこから光が入って緑になります。見て回って崩れた分を足します。
- ひび割れを合図にする
- 盛り土の表面がひび割れて盛り上がってきたら、下で芽が伸びています。掘る時期の目安になります。
- 収穫後は土を戻す
- 穫り終えたら盛り土を崩して元に戻します。そのままにすると株の位置が深くなり、翌年に響きます。
容器をかぶせる方法
光を通さない容器をかぶせるだけでも白いウドが作れます。底を抜いた黒いポリバケツ、大きな段ボール箱、古い漬物樽などが使えます。土を盛るより軽く、片づけも簡単です。
大事なのは、上からも横からも光が入らないことです。わずかな隙間からでも光が入ると、そこだけ緑になります。上に黒い布や板をのせてふさぎます。
- 三月に株にかぶせる
- 芽が動く前に、株を中心にして底を抜いた容器をかぶせます。高さは四十センチ以上あると伸ばせます。
- 隙間を土でふさぐ
- 容器の裾のまわりに土を寄せて、横から光が入らないようにします。ここが甘いと下だけ緑になります。
- 上に覆いをのせる
- 上から黒い布や板をのせて光をふさぎます。風で飛ばないよう、石やれんがで押さえておきます。
- ときどき開けて確かめる
- 十日ほどしたら短時間だけ開けて、伸び具合を見ます。開けるのは日の弱い夕方にすると緑化しません。
段ボールは雨で崩れます。上からポリ袋をかぶせるか、雨の当たらない場所の株で使います。
掘り上げて室内で伸ばすやり方
秋に地上部が枯れたあと、株を掘り上げて暗い場所に伏せ込み、冬のあいだに芽を伸ばす方法もあります。時期を早めて食べられるうえ、まったく光が当たらないので真っ白に仕上がります。
掘り上げるので株を消耗させます。毎年同じ株では続かないので、株数に余裕があるときや、株を更新する年に試すのが向いています。
| 場面 | 方法 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 畑に株がある | 盛り土か容器で覆う | 株を傷めず毎年できる |
| 株を更新する年 | 掘り上げて暗所に伏せ込む | 早く穫れるが株は消耗する |
| 鉢植え | 鉢ごと暗い場所に移す | 手軽で失敗が少ない |
緑のウドも作る価値がある
山ウドは香りが強く、天ぷらや味噌和えにすると持ち味が生きます。白いウドを作るのは手間がかかるので、株が複数あるなら、いくつかは覆わずに緑のまま育てるとよいでしょう。
覆わない株は、そのぶん葉をよく茂らせるので、根に養分がたまります。毎年すべての株を軟白すると株が弱るので、順番に回すという考え方もできます。
| 目的 | その年の扱い | 株への影響 |
|---|---|---|
| 白いウドを穫る | 覆って伸ばし早めに切る | 消耗するので翌年は休ませたい |
| 山ウドを穫る | 日に当てて若い茎を数本 | 消耗が少ない |
| 株を太らせる | 穫らずに全部伸ばす | 翌年の太さにつながる |
白くならなかったときの原因
覆ったのに緑がかった、途中から色が付いたという失敗はよくあります。どこから光が入ったかを確かめると、次からの対策がはっきりします。
- 裾の隙間を確かめる
- 容器の下から光が入ると、根元だけが緑になります。次は裾のまわりに土を厚く寄せておきます。
- 上の覆いを見る
- 先端だけ緑なら上から光が入っています。板や布を重ねてのせ、風で動かないよう重しをします。
- 確かめる回数を減らす
- 何度も開けると、そのたびに光が当たります。開けるのは十日に一度、夕方だけにとどめます。
- 盛り土の高さを足す
- 盛り土が雨で低くなると先が地上に出ます。ひび割れを見たら、崩れた分の土を足しておきます。
ウドの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ウドの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はウドの育て方にまとめています。
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