季節ごとに手をかける場所が変わる
ウドの一年は、春の収穫、初夏からの茎葉づくり、秋の刈り取り、冬の休みという流れです。収穫のあとに大きな葉を茂らせる期間が、翌年の太さを作る大事な時期になります。
手をかけるのは春の収穫と、収穫後の追肥(育ちの途中で足す肥料)、そして夏の乾燥対策の三つです。それ以外は放っておいてよく育ちます。
| 時期 | 株の様子 | この時期の管理 |
|---|---|---|
| 3〜4月 | 芽が伸びる | 覆いをして収穫。乾かさない |
| 5〜6月 | 葉を広げ茎が伸びる | 収穫後の追肥と敷き草 |
| 7〜9月 | 背が高くなり葉が茂る | 水切れに注意。倒れ止め |
| 10〜2月 | 枯れて休む | 刈り取りと堆肥入れ |
乾燥を嫌うので敷き草を厚く
ウドは林の縁の湿った土に生える植物です。畑の乾いた土では葉が縮れ、茎も細くなります。株元に落ち葉や刈った草を厚く敷いておくと、土が乾きにくくなり、生育が目に見えて良くなります。
敷く厚さは五センチから十センチが目安です。梅雨明けの前に敷いておくと、夏の高温と乾燥から根を守れます。秋にはそのまま土に混ぜて有機物にできます。
市販の腐葉土を敷いても同じ効果があります。分解して土に混ざると、根の張る層がふかふかになり、翌年の芽が太くなります。毎年少しずつ足していくつもりで続けます。
- 梅雨明け前に敷く
- 六月下旬から七月上旬、土が湿っているうちに敷きます。乾いた土に敷いても乾いたまま固定されます。
- 株元は少し空ける
- 芽の出る中心には密着させず、五センチほど空けます。蒸れて芽が傷むのを防ぐためです。
- 夏に減ったら足す
- 分解して薄くなったら足します。地面が見えるようになったら乾きが早まっている合図です。
- 落ち葉が使いやすい
- 近くに落葉樹があれば落ち葉が最適です。もともとウドが生える環境に近く、分解して土も良くなります。
肥料は収穫後と秋の二回
肥料をやる時期は、収穫を終えた五月と、地上部を刈った後の冬の二回が基本です。収穫後の肥料は葉を大きくして根に養分をためさせ、冬の堆肥は土を作って翌年の芽の力になります。
肥料は株の真上ではなく、三十センチほど離した外側にまきます。ウドの吸収根はそのあたりに伸びているので、そこに与えるのが最も効きます。
| 時期 | 与えるもの | ねらい |
|---|---|---|
| 5月 | 化成肥料を株の外側に | 収穫で使った力を戻す |
| 7月 | 葉が薄ければ少量 | 夏の葉を保たせる |
| 11〜12月 | 完熟堆肥を株の上に | 土を作り寒さから守る |
| 3月 | 与えない | 軟白のために覆う時期 |
夏は倒れ止めと日差しの加減
収穫後に伸びた茎は高さ一メートル半から二メートルになり、大きな葉を広げます。台風や夕立で倒れると、折れた茎から株が弱るので、支柱で囲っておくと安心です。
強い西日が当たる場所では、葉の縁が茶色く枯れることがあります。もともと半日陰を好む植物なので、寒冷紗で午後の日を弱めると葉が保たれます。
- 支柱で囲う
- 七月に株の四隅へ支柱を立て、地上五十センチと一メートルの高さでひもを二段に回して囲います。
- 折れた茎は切る
- 倒れて折れた茎は付け根から切り取ります。ぶら下げたままにすると、そこから枯れ込みます。
- 西日を弱める
- 午後の強い日が当たるなら寒冷紗を張ります。完全に遮らず、光が透ける程度にとどめます。
草取りと株の周りの手入れ
ウドの株元は湿っているので、草もよく伸びます。草に養分と水を取られると茎が細くなるので、春と夏に二回は取ります。ただし株のすぐそばは根が浅いので、深く掘らないようにします。
秋になると株のまわりに新しい芽の元ができています。踏んだり掘ったりすると翌年の芽が減るので、株元には不用意に立ち入らないようにします。
- 春に一度取る
- 芽が伸びる前に、株のまわりの草を抜きます。この時期に取っておくと、収穫のときに作業しやすくなります。
- 夏は手で抜く
- 株のすぐそばはくわを入れず、手で抜きます。根が浅いところに広がっているので、切ると株が弱ります。
- 抜いた草は敷く
- 抜いた草はそのまま株元に敷けば、敷き草の足しになります。種を持った草だけは持ち出します。
茎が細くなったときの立て直し
何年か穫っていると、だんだん茎が細くなることがあります。原因は穫りすぎ、乾燥、株の混みすぎ、肥料切れのどれかです。順に確かめれば立て直せます。
- 穫った本数を思い出す
- 一株から五本以上穫っていたら穫りすぎです。翌年は二、三本にとどめ、残りは伸ばして葉にします。
- 夏の葉の様子を見る
- 夏に葉が縮れて黄ばんでいたなら乾燥です。敷き草を厚くして、乾いたら水を与えるようにします。
- 株の混み具合を確かめる
- 芽の数が増えて密集していたら混みすぎです。植えて六年ほどたっていれば掘り上げて株分けします。
- 収穫後の追肥を確かめる
- 五月の追肥を忘れていたなら、それが原因です。今年から収穫後に必ず与えるようにします。
ウドの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ウドの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はウドの育て方にまとめています。
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