症状から原因を見当づける
ウドはもともと丈夫で、他の野菜ほど病害虫に悩まされません。不調の多くは、乾燥、蒸れ、日差しの強さといった環境によるものです。まず表で当たりをつけると、薬に頼らずに済むことが多くなります。
覆いをかけている春の時期は、中が見えないぶん異変に気づきにくくなります。十日に一度は開けて、茎の色や傷みを確かめておくと安心です。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初の手当て |
|---|---|---|
| 葉の縁が茶色く枯れる | 乾燥か強い西日 | 敷き草と日よけで和らげる |
| 新芽に小さな虫が密集 | アブラムシ | 水で流すか野菜用の殺虫剤 |
| 葉が白くかすれ裏に細かい網 | ハダニ | 葉裏に水をかけて流す |
| 覆いの中で茎が腐る | 蒸れと過湿 | 覆いを外して風を通す |
覆いの中の蒸れが最大の失敗
軟白のために覆いをかけると、中は湿って風が通りません。雨が入り込んだり、盛り土が水を含んだままだったりすると、伸びている途中の茎が茶色く腐ることがあります。せっかくの収穫が無駄になる失敗です。
予防は、水がたまらないようにすることと、ときどき開けて確かめることです。容器の上に雨よけをかけ、底の土が乾きすぎず湿りすぎない状態を保ちます。
- 雨よけをかける
- 段ボールや布の覆いは雨を吸います。上からポリ袋か板をかけて、雨が中に入らないようにします。
- 十日に一度確かめる
- 日の弱い夕方に短く開けて、茎の色と伸び具合を見ます。茶色い部分があれば早めに手を打てます。
- 腐った茎は取り除く
- 茶色く柔らかくなった茎は回復しません。地際で切り取り、その場に置かずに持ち出します。
- 水はけを直す
- 盛り土がいつも湿っているなら、まわりに浅い溝を掘って水を逃がします。翌年は畝を高くします。
乾燥による葉の傷みを防ぐ
ウドは乾燥に弱く、真夏に土が乾くと葉の縁から茶色く枯れてきます。葉が傷むと根に養分がたまらず、翌年の芽が細くなるので、地味に見えて影響の大きい障害です。
対策は敷き草と、必要なら水やりです。畑では雨まかせで構いませんが、一週間以上雨がなく葉が縮れてきたら、株元にたっぷり与えます。
鉢植えは特に乾きが早く、真夏は一日で土が乾きます。朝に水を与えても夕方に葉が縮れているようなら、半日陰に移すか、一回り大きな鉢に植え替えることを考えます。
| 状態 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 足りている | 葉が広がり張りがある | そのまま様子を見る |
| 乾き始め | 葉が薄くなり縁が縮れる | 夕方にたっぷり与える |
| 乾かしすぎ | 葉の縁が茶色く枯れる | 水と敷き草で立て直す |
| 日差しが強すぎる | 葉の表面が白く抜ける | 寒冷紗で午後の日を弱める |
つく虫は多くないが油断しない
ウドに付く虫は多くありませんが、春の柔らかい芽にアブラムシが付くこと、乾いた夏にハダニが出ることがあります。どちらも早いうちなら水で流すだけで十分に減らせます。
覆いの中は虫の姿が見えにくく、収穫してから気づくこともあります。開けて確かめるときに、芽の先や葉の裏も一緒に見ておきます。
- 芽の先を見る
- 春に覆いを開けたとき、伸びた芽の先を見ます。小さな虫が集まっていたら、水をかけて流します。
- 葉裏に水をかける
- 夏に葉の色が抜けてきたら裏を返して見ます。ハダニなら葉の裏に水を勢いよくかけると数が減ります。
- ひどい葉は取る
- 被害の進んだ葉は付け根から切って持ち出します。取りすぎると株が弱るので一割ほどにとどめます。
- 薬は収穫前に確かめる
- 野菜用の殺虫剤を使うときは、対象の作物として書かれているか、収穫前の日数がどうかを確かめます。
株が混みすぎたときの障害
植えてから五年、六年たつと、株元から出る芽の数が増えて密集します。一本ずつが細くなり、風も通らないので蒸れやすくなります。病気ではありませんが、収穫の質が落ちる原因になります。
この状態になったら株分けの時期です。休眠している十一月から三月に掘り上げ、芽の付いた根を切り分けて植え直します。空いた場所には堆肥を入れて土を作り直します。
| 状態 | 起きていること | 対応 |
|---|---|---|
| 芽が10本以上出る | 株が混みすぎている | 冬に掘り上げて株分けする |
| どの芽も細い | 根の養分が分散している | 株分けと追肥で立て直す |
| 株元が湿って蒸れる | 風が通っていない | 敷き草を株元から離す |
不調でつまずいたときの切り分け
手当ての順番を間違えると、効かないまま季節が過ぎてしまいます。症状が出た時期と、株を植えてからの年数を合わせて考えると、原因がかなり絞れます。
- 覆いの中か外か
- 春の覆いの中で起きたなら蒸れか過湿、外の葉で起きたなら乾燥か日差しをまず疑います。
- 葉の裏を見る
- 葉の症状はまず裏を返して見ます。虫がいれば害虫、いなければ水や日差しの問題と切り分けられます。
- 株の年数を数える
- 植えて五、六年たっていて芽が細く多いなら混みすぎです。冬の株分けで立て直します。
- 翌年の芽で結果を見る
- 手当てが効いたかは翌春の芽の太さでわかります。太さが戻っていれば方向は合っています。
ウドの収穫までのコツは作物ページに
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