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ワケギの球の夏越し

ワケギの球の夏越し|掘り上げて乾かせば毎年使い回せる

ワケギの栽培イメージ

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ワケギは初夏に球を掘り上げて夏を越させます。掘る時期と乾かし方を守れば、毎年同じ球で作り続けられます。

掘り上げの合図は葉の黄ばみ

五月の終わりごろになると葉が黄ばんで倒れ始めます。これは球が太って休みに入る合図です。この時期を逃して雨が続くと、土の中で球が腐ってしまいます。

状態見た目やること
4月下旬葉先が黄ばみ始める収穫と追肥をやめ、水を止める
5月中旬葉の半分以上が倒れる晴天の続く日を選んで掘る準備
5月下旬〜6月上旬葉が枯れて球が締まる掘り上げて乾燥させる
梅雨に入ってから土が湿り続ける晴れ間を待って急いで掘る

掘り上げは晴天が続く日に

掘る日は、二日から三日晴れが続いたあとを選びます。土が乾いているほど球に土が付かず、乾かすのも早く済みます。雨上がりに掘った球は乾き切らず、夏の間に腐ります。

掘るときはスコップを株から十センチ離した位置に入れ、下から持ち上げるように起こします。手前から差し込むと球を傷つけ、そこから腐りが入ります。

晴れが続いた日を選ぶ
二日から三日晴れたあとに掘ります。土が乾いていれば球に土が付かず、そのまま乾燥に移れます。
株から離して差し込む
十センチ離した位置にスコップを入れ、てこの要領で下から起こします。球に刃が当たらないようにします。
土は手で軽く払う
水では洗いません。手で軽く土を落とすだけにし、濡らさないまま乾燥へ移します。洗った球は夏を越せません。
傷んだ球は分ける
傷や柔らかい部分のある球は、この場で分けて処分します。混ぜると乾燥中に腐りが広がります。

掘った球はその日のうちに乾燥へ移します。袋に入れたまま一晩置くと、内側が蒸れて腐りの元になります。

葉を付けたまま風通しよく乾かす

掘り上げた球は、葉を切り落とさずに数株ずつ束ね、軒下など雨の当たらない風通しのよい場所につるします。葉に残った養分が球へ移り、締まった球になります。

乾かす期間は二週間から一か月です。外皮がかさかさに乾き、握っても柔らかさがなくなれば仕上がりです。日なたに直接置くと球が焼けるので、必ず日陰にします。

数株ずつ束ねてつるす
葉のところをひもで縛り、軒下や物置の梁につるします。地面に直接置くと湿気を吸います。
雨の当たらない日陰に
直射日光は球を焼き、雨は腐らせます。屋根があって風が抜ける場所を選ぶと、失敗はほとんどなくなります。
二週間から一か月見る
外皮が乾いて紙のようになり、握っても柔らかい部分がなければ仕上がりです。心配なら一週間長く干します。

夏の置き場所は涼しく乾いた場所

乾かした球は、網袋か紙袋に入れて風の通る涼しい場所に置きます。密閉した容器や冷蔵庫は湿気がこもり、かえって傷みます。台所より物置や納戸のほうが向きます。

夏の間に一度は袋を開けて確かめます。柔らかくなったものやかびの出たものが混ざっていたら、その場で取り除きます。放っておくと隣の球へ移ります。

網袋に入れて吊るす
玉ねぎ用の網袋が使いやすく、風が通ります。床に直接置かず、吊るすか棚に上げます。
月に一度は中を見る
袋を開け、柔らかい球やかびの出た球を取り除きます。一つでも残すと周りの球へ移り、まとめて駄目になります。
密閉容器は使わない
缶やふた付きの容器は湿気がこもって腐りの元です。紙袋か網袋に入れ替え、風の通る涼しい場所に置きます。

翌年に使う球の選び方

八月下旬になったら、夏を越した球の中から植える分を選びます。大きく固い球ほどよく分けつし、太い葉になります。小さい球でも育ちますが、収穫までの日数が延びます。

毎年同じ球を使い回していると、少しずつ球が小さくなることがあります。三年から四年に一度は新しい種球を買い足し、混ぜて植えると勢いが戻ります。

大きく固い球を選ぶ
直径二センチ以上で、握って固い球を植え付け用に分けます。小さく柔らかいものは使いません。
数を数えて分けておく
植える株数の一割増しを目安に選り分けます。選んだ球は植える直前まで乾いた場所に置き、湿らせません。
数年に一度は買い足す
三年から四年に一度、新しい種球を混ぜます。球が小さくなってきたと感じたら早めに入れ替えます。

夏越しに失敗したときは

球が腐った、かびた、しなびた。夏越しの失敗はどれも湿気か温度が原因です。原因が分かれば置き場所を変えるだけで翌年は防げます。

袋の中で腐った
乾燥が足りません。翌年は掘る日を晴天続きに合わせ、乾かす期間を一か月まで延ばします。
かびが出た
湿気のこもる場所です。網袋に替えて吊るし、風の通る場所へ移します。かびた球は捨てます。
しなびて軽くなった
乾かしすぎか、置き場所が暑すぎます。日の当たる場所を避け、風は通るけれども涼しい場所へ移してやります。
植える球が足りない
売り場の種球を買い足します。手持ちの球と混ぜて植えれば、収穫の時期はそろいます。

ワケギの乾燥・追熟に使うもの

穫ってすぐしまうと傷みます。風を通して乾かす場所と、吊るすものが要ります。

  • 乾燥ネット(三段)探す言葉「干し野菜 ネット 三段」
    規格の目安
    直径 45cm 前後の三段。吊るす場所の高さに合わせて選びます。

    網の中なら虫も鳥も入りません。地面に広げるより早く乾き、雨のときはそのまま取り込めます。

  • 麻ひも・吊り下げネット探す言葉「玉ねぎ 吊り下げ ネット」
    規格の目安
    目の粗いネット袋か、丈夫な麻ひも。

    軒下に吊るすのは、風を四方から当てるためです。積んだままだと下のものから傷みます。

  • 通気のある保存箱探す言葉「野菜 保存 木箱 通気」
    規格の目安
    側面に穴のあるコンテナか木箱。新聞紙を敷いて使います。

    乾いたあとの置き場所です。密閉すると内側に水滴が付き、そこからカビます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 軒下や風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても足ります。
  • 除湿機や乾燥機は、家庭菜園の量では要りません。

ワケギの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はワケギの育て方にまとめています。

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