症状から原因を引く
ワケギは病害虫の少ない作物ですが、出るものは決まっています。葉なのか球なのか、色は何色かを見れば、原因はほとんど絞り込めます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉にだいだい色の小さな盛り上がり | さび病 | その葉を刈って持ち出し、風を通す |
| 葉に白いかすり傷が並ぶ | アザミウマ | 葉を刈り、株元の枯れ葉を片付ける |
| 葉の中が食われ透ける | ネギコガの幼虫 | 食われた葉を刈り取る |
| 株元がぬめり悪臭がする | 軟腐病 | 株ごと抜いて処分する |
| 球が溶けるように腐る | 過湿と高温 | 水を止め、畝を高くする |
さび病は風通しで抑える
葉にだいだい色の小さな盛り上がりが並ぶさび病は、ワケギでもっともよく見る病気です。春と秋の涼しく湿った時期に出やすく、株が込んでいるほど広がります。
薬に頼るより、出た葉を早く刈り取って持ち出すほうが確実です。刈れば新しい葉が出るので、迷わず刈ります。刈った葉を畑に残すと、そこから次の年へ持ち越します。
- 見つけたらその日に刈る
- 盛り上がりのある葉は地際から刈り取り、袋に入れて畑の外へ持ち出します。株に残すと隣へ広がります。
- 株間を保って風を通す
- 込みすぎた株は分けて植え直し、株間十五センチを保ちます。風が抜けるだけで発生がぐっと減ります。
- 追肥を続けて再生させる
- 刈ったあとに追肥(育ちの途中で足す肥料)をすると、健全な葉が早く出て被害が目立たなくなります。
- 枯れ葉を残さない
- 株元にたまった枯れ葉は菌のすみかです。月に一度は手でかき出し、畑の外へ持ち出します。
球の腐りは水はけと深さで防ぐ
植え付け直後に球が溶けるように腐るのは、高温と過湿が重なったときです。残暑の強い年に早く植えすぎると起きます。植える時期を一週間遅らせるだけで防げることが多くあります。
春の終わりに腐るのは、水を与えすぎた場合です。葉が黄ばみ始めたら水も肥料も止め、土を乾かして球を締めます。掘り上げまでの一か月が勝負になります。
- 畝を高くする
- 高さ十センチ、水はけの悪い畑では十五センチにします。雨のあとに水がたまる場所では必ず高くします。
- 浅植えを守る
- 球の頭が土の表面から少し見える深さに植えます。深く埋めるほど腐りやすくなり、分けつも鈍くなります。
- 腐った球は抜いて捨てる
- 触ってぬめる球は回復しません。周りの土ごと取り除き、その場所には植え直しません。
- 春は乾かして終える
- 四月の終わりに葉が黄ばんだら水を止めます。土を乾かすほど球が締まり、夏を越せる球になります。
虫は葉の色と傷の形で見分ける
ワケギに付く虫は多くありません。葉に白いかすり傷が並ぶならアザミウマ、葉の中が食われて透けるならネギコガ、新芽に群れているならアブラムシです。
どれも刈り取りで大きく減らせます。葉を刈って新しい葉に更新するのが、家庭菜園ではもっとも手軽で確実な対処になります。薬を使うなら葉物野菜に登録のあるものを選びます。
- 白いかすり傷はアザミウマ
- 葉の付け根に潜む小さな虫です。被害の出た葉を刈り、株元の枯れ葉を片付けると減ります。
- 透ける食害はネギコガ
- 葉の内側を食い進む幼虫です。食われた葉を刈り取って持ち出せば、次の葉は健全に伸びます。
- 新芽の群れはアブラムシ
- 指でこすり取るか水で流します。数が多い株は葉ごと刈って更新するほうが早く片付きます。
連作を避けて土から断つ
同じ場所でネギやタマネギの仲間を続けて作ると、根の病気や線虫が増えて生育が落ちます。ワケギは毎年同じ球を使い回すので、植える場所だけは毎年変えるようにします。
植える場所を三つほど決めて順に回すと管理が楽になります。前作にマメ科やイモ類を置くと土が整い、その後のワケギの育ちがよくなります。
- 一年から二年あける
- 同じ仲間を作った場所は最低でも一年、できれば二年あけます。区画に番号を振っておくと迷いません。
- 植える場所を記録する
- 毎年の植え付け場所を紙か記録アプリに残します。三年分あれば輪作の計画が立ちます。
- 土が固い畑は深く耕す
- 植え付けの二週間前に二十センチの深さまで耕し、完熟堆肥を混ぜて水はけを直します。固い土では根が張れません。
調子が戻らないときの切り分け
手当てをしたのに戻らないときは、原因の見立てが違っています。葉と球の両方を見て、株を一つ掘り上げて確かめると答えが出ます。
- 刈っても細い葉しか出ない
- 球が弱っています。掘り上げて確かめ、柔らかければ処分し、翌年は新しい種球で始めます。
- 一部の株だけ枯れる
- 病気か腐りです。その株を抜いて根と球を見て、周りの土ごと取り除いて広がりを止めます。
- 畑全体で育ちが悪い
- 連作か水はけの問題です。翌年は場所を変え、堆肥を入れて畝を高くしてから植え直すと、たいていは元の勢いに戻ります。
- 毎年さび病が出る
- 株間が狭いか、枯れ葉を残しています。株間を広げ、片付けを徹底し、球も新しいものに替えます。
ワケギの収穫までのコツは作物ページに
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