太さと長さで採りごろを決める
ワケギの収穫は葉の長さが三十センチ前後、太さが鉛筆ほどになったころです。細いうちに刈ると株が弱り、伸ばしすぎると葉が固くなって食味が落ちます。
| 状態 | 見た目 | 判断 |
|---|---|---|
| 長さ20センチ未満 | 葉が細く柔らかい | まだ待つ |
| 長さ30センチ前後 | 鉛筆ほどの太さで張りがある | 刈りごろ |
| 長さ40センチ以上 | 先が倒れ、葉先が枯れ始める | 早めに刈る |
| 中心から太い茎が立つ | 花芽が伸びている | 花茎を抜いて刈り取る |
刈り取りは地際三センチを残す
刈り取り収穫では、地際から三センチから四センチを必ず残します。ここに次の葉を出す部分があり、ぎりぎりまで刈ると再生が止まります。よく切れるはさみで一気に切ります。
刈ったあとは断面から水が出るので、雨の日は避けて晴れた日の午前に行います。刈った翌日に条間へ肥料を施すと、二週間から三週間で次の収穫まで戻ります。
- はさみを地際に当てる
- 土から三センチから四センチの高さにはさみを当て、株全体を一度に切ります。ちぎると株が浮きます。
- 晴れた日の午前に
- 雨の日や夕方の刈り取りは、切り口から傷みが入ります。露が乾いた午前のうちに行うと、株も収穫物も長持ちします。
- 刈った翌日に追肥
- 刈った翌日に、条間へ化成肥料をひと握りの半分をまきます。追肥(育ちの途中で足す肥料)を欠かさないと再生の速さが変わります。
冬と少量使いは抜き取り収穫
冬は再生が遅いので、株ごと刈らずに外側の葉を一本ずつ根元から抜き取ります。中心の芽が残るので株が弱らず、寒さにも耐えます。薬味に少しだけ使いたいときにも向きます。
抜き取るときは、株全体を片手で押さえてから一本を真上に引きます。押さえずに引くと球ごと持ち上がり、根が切れてしまいます。
- 株を押さえて一本ずつ
- 片手で株元を押さえ、外側の葉を真上へゆっくり引き抜きます。斜めに引くと球が浮きます。
- 外側から順に取る
- 外側の古い葉から順に抜きます。中心の若い葉を抜いてしまうと、その後の伸びが止まって株が弱ります。
- 一株から半分まで
- 一度に抜くのは、その株の葉の半分までにします。抜きすぎると光を受ける葉が足りず、次の再生が目に見えて遅れます。
保存は刻んで冷凍が確実
ワケギは水分が多く、そのままでは日持ちしません。使い切れない分は洗って水気をよくふき、刻んで保存袋に入れ、平らにして冷凍します。凍ったまま料理に加えられます。
冷蔵するなら、濡らした紙で根元を包んで袋に入れ、立てて野菜室へ入れます。三日から四日が限度で、それを過ぎるとぬめりが出ます。
- 洗ったらよくふく
- 水気が残ったまま保存すると、ぬめって傷みます。ふきんで根元と葉先の水をしっかりふき取ります。
- 刻んで平らに冷凍
- 小口切りにして保存袋に入れ、空気を抜いて平らにして凍らせます。使う分だけ折って取り出せます。
- 冷蔵は立てて三日まで
- 根元を濡らした紙で包み、袋に入れて立てて野菜室へ。横に寝かせると葉が曲がって傷みます。
刈ったその日がいちばん香りが立ちます。使い切れないと分かっている日は、刈らずに畑に置いたままにするのがいちばんの保存です。
花芽が出たときの見分けと対処
春が進むと、株の中心から太くて固い茎が立ち上がることがあります。これは花芽で、そのままにすると株の力が花に取られ、葉も球も細くなります。
見つけたら根元から抜き取ります。若いうちならつぼみごと刻んで食べられます。花が咲いてしまった株は葉が固くなるので、その株は早めに刈り切ります。
- 太い茎は花芽と見る
- 葉より固く、中心から一本だけ太く立つ茎が花芽です。触ると中が詰まっていて丸みがあります。
- 根元から抜き取る
- 株元を片手で押さえ、花茎を真上にゆっくり引き抜きます。切るより抜いたほうが、株に残る力が大きくなります。
- 若いつぼみは食べられる
- 固くなる前のつぼみは刻んで炒め物に使えます。開いてしまったものは筋張るので使いません。
使い方に合わせて穫り方を選ぶ
ワケギは薬味にも、ぬたや酢みそあえの主役にもなります。薬味に少しだけ使うなら抜き取り、あえ物にまとめて使うなら株ごと刈るというように、使い道で穫り方を変えると無駄が出ません。
太い葉は中がぬめるので、ゆでてから縦に切って水分を出すと味がぼやけません。刈ったその日に使うのがいちばんおいしく、置くほど香りが抜けていきます。
- 薬味は外葉を抜く
- 必要な本数だけ外側から抜き取ります。株が残るので、次に使いたいときもすぐ穫れます。
- あえ物は株ごと刈る
- まとめて使うときは地際三センチを残して株ごと刈ります。太さがそろって仕上がりがきれいになります。
- ゆでたら水気を絞る
- 太い葉は中にぬめりがあります。ゆでて縦に切り、包丁の背でしごいて水気を出すと味がなじみます。
ワケギの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ワケギの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はワケギの育て方にまとめています。
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