穫りごろは形と長さで決める
ワラビの芽は、先が握りこぶしのように丸まっています。この形が開いて葉が広がると固くなって食べられません。長さと先の形の両方を見て判断します。
| 姿 | 長さ | 判断 |
|---|---|---|
| 先が固く丸まっている | 10〜15センチ | もう1日待つと太くなる |
| 先が丸まったまま伸びた | 20〜25センチ | 穫りごろ |
| 先がゆるんで開き始めた | 30センチ以上 | 固い。残して葉にする |
| 葉が完全に広がった | 40センチ以上 | 食べられない。伸ばす |
手で折れるところから折り取る
ワラビは刃物を使わず、手で折り取ります。根元から指でたどって上へ動かし、力を入れずにぽきりと折れる場所が、そのまま柔らかい部分と固い部分の境目になります。
無理に根元から折ると、固い部分まで混じって食べにくくなります。折れる場所で素直に折るのが、いちばん確実な見分け方です。朝のうちに穫ると、みずみずしいまま持ち帰れます。
- 根元から上へ指でたどる
- 茎を指ではさんで上へずらし、軽く曲げてみます。抵抗なく折れる場所が柔らかさの境目です。
- 力を入れずに折る
- ぽきりと音がして折れるところで折ります。引きちぎると株元まで抜けて根茎を傷めます。
- 朝のうちに穫る
- 気温が上がる前に穫ると水分が抜けにくく、持ち帰るまでのしおれが減ります。昼過ぎの収穫は避けます。
- その場で下を切りそろえる
- 折り口の固い部分が残っていたら、指で押して固ければその場で落とします。台所での手間が減ります。
三分の一は必ず残す
その株から出た芽をすべて穫ってしまうと、葉が作られず根茎に養分が戻りません。翌年の芽が細くなり、数年で株が消えます。株ごとに三分の一は残して葉にします。
残すのは細い芽ではなく、太くて元気な芽です。太い芽ほど大きな葉になり、根茎へ送る養分も多くなります。もったいなく感じても、太いものを何本か残します。
- 株ごとに数えて残す
- 一株から出た芽の数を見て、三分の一を残します。数えるのが難しければ、三本のうち一本を残します。
- 残すのは太い芽
- 太い芽ほど大きな葉になります。細い芽ばかり残すと葉が小さく、根茎に戻る養分が足りなくなります。
- 六月には収穫をやめる
- 六月に入ったら穫るのをやめ、残りをすべて伸ばします。夏の葉が翌年の収穫を作ります。
収穫の間隔と見回りの目安
暖かい日が続くと、芽は一日で十センチ近く伸びます。四日も空けると開いてしまうので、収穫期は二日から三日に一度は見に行きます。雨のあとは特によく伸びます。
同じ場所でも日当たりによって出る時期がずれます。日の当たる南側から先に出て、北側は一週間ほど遅れます。全体を一度に穫ろうとせず、出たものから順に穫ります。
- 二日から三日に一度見る
- 収穫期はこまめに見回ります。四日空けると開いた芽が増え、その分は葉として残すことになります。
- 雨のあとは翌日に行く
- 雨のあとは一気に伸びます。翌日に見に行くと、太くてよい芽がまとまって穫れることが多くなります。
- 日当たりの差を覚えておく
- 日の当たる南側から順に出ます。場所ごとの出る順番を覚えておくと、見回りの効率がはっきり上がります。
生では食べられないことを忘れない
ワラビは生のままでは食べられません。えぐみのもとになる成分が含まれており、必ずあく抜きをしてから調理します。折り取ったその場でかじるようなことはしないでください。
収穫したら、その日のうちにあく抜きを始めます。時間が経つほどあくが強くなり、抜けにくくなります。持ち帰ったらすぐ下ごしらえに入るつもりで収穫量を決めます。
- その場では食べない
- 生のワラビは食べられません。収穫の場で味見をしたくなっても、必ず持ち帰ってあく抜きをします。
- その日のうちに処理する
- 収穫から時間が経つほどあくが強くなります。帰ったらすぐあく抜きに取りかかれる量だけ穫ります。
- 持ち帰りは新聞紙で包む
- 袋に詰めたままだと蒸れて傷みます。新聞紙で包んでかごに入れると、家まで良い状態で運べます。
山で採ったものも同じです。あく抜きをしていないワラビは食べず、まとめて処理できる量だけを持ち帰るようにします。
穫りすぎたときの立て直し
楽しくてつい全部穫ってしまうことがあります。気づいた時点で手を打てば、株は二年ほどで元に戻ります。放っておくと消えてしまうので、必ず休ませます。
- 残りの芽は全部伸ばす
- 穫りすぎたと気づいたら、その年の収穫をそこでやめます。残った芽をすべて葉にして養分を戻します。
- 追肥と堆肥で力を戻す
- 六月に化成肥料を、十月に完熟堆肥を株の周りへ施します。追肥(育ちの途中で足す肥料)で養分が戻り、根茎の回復が早くなります。
- 翌年は半分だけ穫る
- 翌年は収穫量を半分に抑えます。二年ほど続ければ、芽の太さと数がもとの状態まで戻ってきます。
- 夏の葉を守る
- 周りの草を刈って日を当て、乾いた年は水を与えます。葉を秋までもたせることが回復の近道です。
ワラビの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ワラビの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はワラビの育て方にまとめています。
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