肥料を効かせる時期を間違えない
冬瓜の肥料は、実が着く前と後で考え方が変わります。着く前に効かせすぎると、つると葉ばかり茂って雌花が咲きません。実が着いてからは、太らせるためにしっかり効かせます。
| 時期 | 肥料 | ねらい |
|---|---|---|
| 植え付け〜つるが伸びるまで | 原則なし | 葉ばかり茂らせない |
| 最初の実が卵ほどになったころ | 化成肥料ひと握り | 実を太らせる |
| その2週間後から2週に1回 | 化成肥料ひと握り | 収穫まで切らさない |
| 収穫が終わったら | なし | つるを片付ける |
追肥は実が着いてから始める
最初の実が卵ほどの大きさになったら、追肥(育ちの途中で足す肥料)を始めます。それより早く与えると、つるの伸びに力が向かって実が止まります。着いたのを確かめてから始めます。
肥料は株元ではなく、つるの先が伸びているあたりの土にまきます。根は葉の広がりに合わせて先へ伸びているので、先の方にまくほうがよく効きます。
- 実の大きさで始める
- 最初の実が卵ほどになったのを確かめてから施します。早すぎるとつるばかり伸びて実が止まります。
- つるの先の方にまく
- 株元ではなく、つるの先が伸びているあたりの土に広くまいて軽く混ぜます。根はそこまで伸びています。
- 二週間に一度続ける
- 以後は二週間に一度、化成肥料をひと握り施します。収穫まで肥料を切らさないようにします。
夏の水やりは朝にたっぷり
実が太る七月から八月は、水をよく吸います。土の表面が乾いたら、朝のうちに株元とつるの周りへたっぷり与えます。乾かすと実の太りが止まり、そこで大きさが決まってしまいます。
日中の暑い時間の水やりは、土の中が蒸れて根を傷めます。朝に間に合わなかった日は、日が落ちてから与えます。夕方の水やりは翌朝までに乾く程度にとどめます。
- 朝に土を触る
- 指を土に入れて乾いていたら与えます。表面だけ白くても中が湿っていれば、その日は見送ります。
- 広い範囲へ与える
- 根はつるの先まで伸びています。株元だけでなく、葉の広がっている範囲へ広く与えます。
- 昼の水やりは避ける
- 日が高い時間に与えると土の中が蒸れます。朝に間に合わなければ、日が落ちてからにします。
- 敷きわらで乾きを抑える
- つるの下にわらや刈草を敷くと乾きにくくなり、雨のはね上がりも防げて病気が減ります。
水やりの目安は、朝に葉の様子を見て決めます。日が高くなる前からしおれているようなら水が足りていません。
実の下に敷き物をして守る
地面に着いた実は、土に触れている面から傷みます。実が握りこぶしほどになったら、下に板や発泡の板を敷いて浮かせます。わらを厚く敷くだけでも効果があります。
大きくなってから動かすとつるが裂けるので、小さいうちに敷いておきます。ときどき実の向きを少し変えると、土に接する面が変わって傷みにくくなります。
- 小さいうちに敷く
- 実が握りこぶしほどのうちに、下へ板か発泡の板を差し入れます。大きくなってから動かすとつるが裂けます。
- 雨のあとに実を見る
- 長雨のあとは接地面を確かめます。色が変わっていたら向きを変え、敷き物を乾いたものに替えます。
- 葉で日をさえぎる
- 実に直射日光が当たり続けると表面が焼けます。周りの葉を残して日陰を作ってやります。
葉の整理で風と光を通す
つるが広がると葉が重なり、下の葉が黄ばんで枯れます。枯れた葉と、重なって日の当たらない葉を取り除くと、風が通ってうどんこ病が出にくくなります。
ただし取りすぎると実に日が当たって焼けます。実の上を覆っている葉は残し、地面に着いている古い葉と病気の出た葉から順に整理します。
- 古い葉から取る
- 株元に近い黄ばんだ葉、地面に着いた葉を付け根から取ります。取った葉は畑の外へ持ち出します。
- 実の上の葉は残す
- 実に日陰を作っている葉は残します。取りすぎると実の表面が日に焼け、そこが傷になって保存もきかなくなります。
- 白い粉の出た葉は早く取る
- うどんこ病で白くなった葉は、見つけしだい取り除いて持ち出します。残すと隣の葉へ広がります。
- 雨のあとに葉を見る
- 長雨のあとは葉が重なって蒸れています。地面に着いた葉を確かめて取り除き、風の通り道を作ります。
生育でつまずいたときの手当て
つるが枯れる、実が太らない、葉が白い。夏の冬瓜に起きることは決まっています。株元とつるの先の両方を見ると、原因が分かります。
- 実が途中で太らなくなった
- 水切れか肥料切れです。朝にたっぷり水を与え、つるの先の方へ化成肥料をひと握り施します。
- つるが根元から急に枯れた
- つる割れ病の疑いがあります。その株は回復しません。抜いて処分し、翌年は場所を変えます。
- 葉が白い粉をふく
- うどんこ病です。白くなった葉を取り除いて持ち出し、重なった葉を整理して株全体に風を通します。
- 葉が茂るのに実が着かない
- 肥料が多すぎます。追肥を二回ほど飛ばし、孫づるを切って葉の数を減らすと、雌花が着き始めます。
冬瓜の育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
冬瓜の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は冬瓜の育て方にまとめています。
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