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🥕 野菜・果菜

冬瓜(トウガン)の育て方|栽培方法と収穫までのコツ

つるを広く伸ばして大きな実をつける夏野菜で、名前に反して収穫は夏です。冬まで保存できることが名の由来。1株で数個採れれば十分なので、着果数を絞ると大きな実になります。放任でも育つ丈夫さがあります。

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冬瓜の写真

科: ウリ科属: Benincasa日当たり: 日なた水やり: 乾いたらたっぷり耐寒性: 弱い(霜で枯れる)

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

播種・育苗生育収穫

9月の冬瓜は「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る

冬瓜の月別の作業を詳しく見る

冬瓜を詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

定植日と摘芯

本葉5〜6枚で親づるを摘芯し、子づるを伸ばします。両方の日付を残しましょう。

着果日

着果から40〜50日で収穫です。日付を残すと収穫日が読めます。

収穫日と重さ

表面の毛が取れて白い粉がふいたら採り頃。重さを残しましょう。

冬瓜の種まきと植え付けを詳しく見る

収穫までのコツ

冬瓜を育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

1株に2畳分の場所を空ける

つるが4m以上伸び、狭いと葉が重なって実まで光が届きません。地這いなら1株あたり3平方メートルを見込み、通路側へつるを流します。

子づるを3本残して伸ばす

親づるは雌花がつきにくく、放任すると葉数ばかり増えます。本葉6枚で摘み、勢いのよい子づる3本に絞ると着果の位置がそろいます。

朝9時までに人工授粉する

花粉の力は開花当日の午前中で落ち、雨や低温の日は虫も飛びません。雄花を摘んで雌花の柱頭にこすりつけると確実に実が止まります。

実の下に敷きわらを入れる

数キロある実が土に直接触れると、接地面が湿って色が抜けます。着果したら板やわらを敷いて少し浮かせると、果皮がきれいに揃います。

着果から45日待って収穫する

早採りすると果肉が薄く、貯蔵中にしぼみます。表面の白い粉が全体に回り、たたくと低い音がする頃が目安で、へたを長めに残して切ります。

冬瓜の収穫と保存を詳しく見る

冬瓜の栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

冬瓜の病害虫(18

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

うどんこ病

病気一般的な内容

症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。

予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。

対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

疫病

病気一般的な内容

症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。

予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

キュウリモザイク病

病気一般的な内容CMV

症状 新葉に黄緑のモザイクが出て、葉が縮れ株全体が萎縮する。果実は色ムラやいびつな変形を起こす。

予防 シルバーマルチや防虫ネットでアブラムシの飛来を抑える。周囲の雑草を除き、ウイルスの越冬源を減らす。

対処 治療できないため発病株は早期に抜き取る。残った株のアブラムシを防除し、抜き取り作業は媒介虫を飛ばさないよう袋に入れて行う。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、キュウリモザイクウイルス (CMV)、Cucumovirus CMV

キュウリ緑斑モザイク病

病気一般的な内容CGMMV

症状 葉に濃緑の斑や盛り上がりを伴うモザイクが出る。果実の表面がまだらになり、内部が変色して食味が落ちる。

予防 消毒種子と健全苗を使い、ウリ科の連作を避ける。整枝・摘果の前に手を洗い、ハサミを株ごとに消毒する。

対処 治療できないので発病株は根ごと抜き取り処分する。使用した資材と支柱を消毒し、残渣を圃場にすき込まない。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): キュウリ緑斑モザイクウイルス (CGMMV)

ズッキーニ黄斑モザイク病

病気一般的な内容ZYMV

症状 葉に強い黄斑モザイクが出て、葉が細く裂けたように奇形化する。果実はこぶ状に凸凹し、ねじれて曲がる。

予防 シルバーマルチと防虫ネットでアブラムシの飛来を減らす。健全種子を使い、周囲のウリ科雑草を除去する。

対処 治療できないので発病株は速やかに抜き取り処分する。抜く前にアブラムシを防除し、健全株へ飛び移らせないようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Potyvirus cucurbitaflavitesselati、ズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV)

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

つる枯病

病気一般的な内容

症状 茎の節部や地際に灰褐色の病斑ができ、褐色のヤニを分泌して縦に裂ける。葉には円形〜V字形の褐色病斑が生じ、病斑上に黒色の小粒点が現れる。

予防 整枝や摘心の傷口を雨に濡らさないよう晴天時に作業する。連作を避け、被害つるは残さず処分して排水を良くする。

対処 発病した茎葉は切り取って処分し、傷口を作らないようにする。降雨前に登録のある殺菌剤を茎まで届くように散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Didymella bryoniae、Stagonosporopsis cucurbitacearum、クローバ葉脈黄化ウイルス

つる割病

病気一般的な内容Fol / Fon

症状 日中につるの一部が萎れ、やがて株全体が枯死する。地際の茎が縦に裂けてヤニを出し、切ると導管が褐変している。

予防 抵抗性台木の接ぎ木苗を用い、ウリ科の連作を避ける。排水を改善し、被害株の残さや汚染土を持ち込まない。

対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。薬剤による治療は難しく、太陽熱消毒や輪作で次作の菌密度を下げる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. batatas、Fusarium oxysporum f. sp. cucumerinum ほか6

苗立枯病

病気一般的な内容For

症状 地際部がくびれて水浸状〜褐色に細くなり、苗がぱたりと倒伏する。発芽前に侵されると出芽自体がそろわず、欠株となる。

予防 清潔な新しい培土と消毒済みの容器を使い、播種後の過湿と厚まきを避ける。換気して苗を締めて育てることが最大の予防である。

対処 発病苗と周囲の培土は速やかに取り除く。灌水を控えて表面を乾かし、必要に応じて登録のある薬剤で灌注処理を行う。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41

軟腐病

病気一般的な内容

症状 地際や結球部が水浸状に軟化し、やがてドロドロに崩れる。腐敗部から独特の不快臭がする。

予防 高畝にして排水と通風を確保し、株間を詰めすぎない。収穫や間引きで作った傷を長雨の前に作らないようにする。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外へ持ち出して処分する。周囲へ広がるため残渣をすき込まず、銅剤の予防散布に切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11

ネコブセンチュウ

害虫一般的な内容

症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。

予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。

対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

べと病

病気一般的な内容

症状 葉表に淡黄色〜黄褐色の角形病斑ができ、葉裏の同じ位置に灰紫色のかびを生じる。病斑が融合して葉が枯れ上がり、株全体が早期に衰える。

予防 密植を避け、株元の泥はねをマルチで防ぐ。夕方の灌水を控えて葉を長時間濡らさず、連作は避ける。

対処 発病葉は早期に除去し圃場外へ処分する。多湿が続く時期は予防的に登録のある殺菌剤を散布し、葉裏にかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Bremia centaureae、Bremia lactucae、Bremia taraxaci ほか30

冬瓜の病害虫と障害を詳しく見る

記録されている病名(6

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

モザイク病果実汚斑細菌病植物寄生性線虫白斑病立枯病褐色あざ病

よくあるトラブル

実がつかない

受粉していないか、つるが茂りすぎです。朝に人工授粉し、つるを整理します。

実が腐る

地面に直接触れて湿っています。実の下に敷きわらや板を置きます。

葉が白い粉をふく

うどんこ病です。古葉を取り、風通しを良くします。

品種一覧(10

Gadenin の作物マスタに登録されている冬瓜の品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

1

3

1

1

1

その他3

冬瓜の動画ランキング

冬瓜を扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。

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この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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作物名に「冬瓜」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

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