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ゼンマイの月別の作業

ゼンマイの月別の作業|春の収穫と夏の葉づくりで一年が回る

ゼンマイの栽培イメージ

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ゼンマイの一年は、春の短い収穫と、夏に葉を守る管理でできています。月ごとの作業を一覧にしました。

一年の作業を月で追う

ゼンマイは春の二週間ほどが収穫の山で、残りの十一か月は株を太らせる期間です。作業そのものは多くありませんが、夏に乾かさないことと秋に敷き草を足すことを落とすと、翌春の芽が細くなります。

株の様子作業
1月〜2月地上部は無く休んでいる落ち葉を足す。植え付けもできる
3月地中で芽が動き出す株の真上の敷き草を薄くする
4月綿毛の芽が伸びる収穫。三分の一は残す
5月葉が開いて広がる薄い肥料を一度。覆いの用意
6月葉が茂る敷き草を厚くし、梅雨の間に備える
7月〜8月葉が養分を作る乾かさない。半分遮る覆いをかける
9月暑さが和らぐ覆いを外す。水やりを続ける
10月葉が黄色くなり始めるまだ刈らずに残す
11月葉が枯れて倒れる地際で刈り、株元に敷く
12月休眠に入る落ち葉を五センチ足す。株分けの適期

春 三月から五月にすること

三月に入ったら株の真上の敷き草を薄くし、芽が出やすい状態にします。四月の収穫は期間が短く、見に行かないうちに葉が開いてしまうので、暖かい日が続いたら二日おきに見て回ります。

春の作業でいちばん間違えやすいのが、収穫を欲張ってしまうことです。出そろった芽を前にすると、つい全部摘みたくなります。畑に出る前に採る本数を決めておくと、その場の気分に流されません。

芽の出口を空ける
厚い敷き草を突き破れずに芽が曲がることがあります。株の真上だけ、手のひらほどの範囲をどけておきます。
二日おきに見に行く
渦が固く巻いているころが摘みどきです。暖かい日が続くと二、三日で開いてしまうので、こまめに見て回ります。
五月に一度だけ肥料
葉が開ききったら油かすをひとつかみ、株から離してまきます。濃い肥料は根を傷めるので量を守ります。

夏 六月から八月にすること

ゼンマイにとって夏は、翌春の芽を作る大事な時期です。ここで葉を焼いたり乾かしたりすると、収穫できるのは翌々年になってしまいます。梅雨のうちに覆いと敷き草を整えておくと後が楽です。

梅雨のうちに覆いを張る
日ざしを半分ほど遮る寒冷紗を、葉の上二十センチほどの高さに張ります。葉に触れていると熱がこもります。
敷き草を五センチに保つ
梅雨の間に分解して薄くなります。乾き始める前に足しておくと、真夏の水やりの回数が減ります。
朝に土を触って確かめる
表土から二センチが乾いていたら水やりです。夏はほぼ毎朝、鉢なら朝夕になることもあります。

秋 九月から十一月にすること

九月に入って日ざしが弱まったら覆いを外し、葉にしっかり日をあてます。十月から葉が黄色くなりますが、これは自然な変化なので刈らずに残し、完全に倒れてから片づけます。

秋の作業は地味ですが、翌春の芽の太さに直結します。特に敷き草を足す作業は、冬の霜で株が持ち上がるのを防ぐ役目も兼ねているので、忙しくても十一月中に済ませておきたい作業です。

覆いを外す
九月中旬、朝夕が涼しくなったころに外します。日をあてたほうが最後の養分づくりが進み、根の蓄えが増えます。
枯れてから刈る
十一月、葉が茶色く倒れたら地際で刈ります。刈った葉はそのまま株元に敷けば敷き草になります。
落ち葉を足す
刈ったあと落ち葉か腐葉土を五センチ足します。冬の霜で株が持ち上がるのを防ぎ、春までゆっくり効きます。

冬 十二月から二月にすること

冬は地上に何もない時期ですが、株分け植え付けの適期です。地面が凍っていない日を選んで作業します。掘り上げた株は乾かさないよう、その日のうちに植え戻すのが基本です。

株分けをするなら十二月から二月です。掘り上げた根株を、芽が二つ以上付くように手で割ります。刃物で切るより手で裂いたほうが、傷口が小さく春の立ち上がりも早くなります。

凍っていない日を選ぶ
土がしゃりしゃりと凍っている日は根を傷めます。日中に気温が上がる晴れた日を選んで掘ります。
掘ったらすぐ植える
根株は乾きに弱く、風に当てると数時間で弱ります。すぐ植えられないときは湿らせた新聞紙で包んでおきます。
目印を立てる
地上部が無いので場所を見失いがちです。支柱や札を立てておくと、春に踏んでしまう事故を防げます。

地域で時期がずれるときの読み替え

表は関東の平野部を基準にしています。標高の高い場所や東北では収穫が一か月ほど遅く、暖地では早まります。近くの林でゼンマイやワラビが出ているかを見て、自分の場所の暦に直してください。

同じ庭の中でも、建物の影になる場所と日の当たる場所では十日ほど差が出ます。株ごとに芽が出た日を記録しておくと、翌年からどこを先に見に行けばよいかが分かって無駄がなくなります。

地域収穫の時期注意
暖地3月下旬〜4月中旬夏の乾きが強い。覆いを早めに
関東平野部4月中旬〜5月上旬梅雨明けの乾燥に注意
寒冷地・山間5月〜6月上旬遅霜で芽が傷むことがある

ゼンマイの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

ゼンマイの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はゼンマイの育て方にまとめています。

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