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アスパラガスの水やりと追肥

アスパラガスの水やりと追肥|夏の茎葉が来年の太さを作る

アスパラガスの栽培イメージ

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アスパラガスは収穫が終わってからの管理で来年が決まります。夏の茎葉を元気に保つ水やりと肥料の与え方をまとめます。

肥料をやる時期は年に三回

アスパラガスは多年草なので、毎年決まった時期に追肥(育ちの途中で足す肥料)をしていきます。芽が出る前の春、収穫を打ち切った初夏、そして茎葉が茂る夏の終わりの三回が基本です。特に大事なのは収穫を打ち切った直後の一回です。

春先の肥料は芽の数を増やし、初夏の肥料は根の回復に、夏の肥料は秋までの光合成を支えます。冬に地上部を刈ったあと、株の上に堆肥をのせておくと翌年の伸びが違ってきます。

時期与えるものねらい
3月上旬化成肥料を株の周りに一握り春の芽を太くする
6月上旬化成肥料と堆肥収穫で使った力を戻す
8月下旬化成肥料を軽く秋まで葉を保たせる
12月完熟堆肥を株の上に土を作り寒さから守る

肥料は株の真上ではなく外側へ

アスパラガスの吸収根は株の中心ではなく、少し離れた外側に伸びています。株の真上に肥料を置くと、芽の出る場所に濃い肥料が当たって傷むことがあります。三十センチほど離した円周上にまくのが安全です。

肥料をまいたら、軽く土と混ぜてから薄く土をかぶせます。表面に置いたままだと雨で流れたり、乾いて効かなかったりします。株が大きくなるほど根の広がりも外へ出ていくので、年を追うごとに溝を引く位置を少しずつ外側にずらしていきます。

株の外側に線を引く
株の中心から三十センチほど離れたところに、ぐるりと浅い溝を指や移植ごてで引きます。
肥料をまいて混ぜる
一株あたり化成肥料を五十グラムほど、溝に沿ってまきます。土と軽く混ぜてから、掘り上げた土を戻します。
堆肥は上からのせる
完熟堆肥は混ぜ込まず、株の周りに厚さ三センチほど敷きます。乾燥防止と土作りを同時に果たします。
水をやって落ち着かせる
雨が降らない日が続いているなら、肥料をまいたあとに水を与えて溶かします。乾いたままでは効きません。

有機質の多い土を好むので、化成肥料だけに頼らず毎年堆肥を足していくと株の寿命が延びます。

水は夏に切らさないことがすべて

アスパラガスは乾燥に強い部類ですが、夏に水を切らすと茎葉が黄ばみ、根にためる養分が減ります。その影響は翌年の春に細い芽となって現れるので、原因に気づきにくいのが厄介なところです。

畑では雨まかせで構いませんが、一週間以上雨がないときは株元にたっぷり与えます。表面が湿るだけの水やりでは深い根に届かないので、時間をかけて染み込ませます。

状態見分け方対応
足りている細かい葉が濃い緑で立っているそのまま様子を見る
乾き始め葉が薄くなり触ると乾いた感じ夕方にたっぷり与える
乾かしすぎ下の葉から黄ばんで落ちる水と敷きわらで立て直す
水のやりすぎ株元がいつも湿り芽が出ない水を控え畝を高くする

敷きわらで土の温度と湿りを保つ

梅雨明けから九月までは、株元に敷きわらや刈った草を厚く敷いておくと管理が楽になります。土の乾きが緩やかになるうえ、雨のはね返りで葉に土がつくのを防げるので、病気も減らせます。

敷く厚さは五センチほどが目安です。薄いと草が生えてきて、厚すぎると株元が蒸れます。秋になって涼しくなったら、そのまま土に混ぜて有機物にしてしまって構いません。

梅雨明けに敷く
六月下旬から七月上旬、雨で土が湿っているうちに敷きます。乾いた土に敷くと乾いたまま固定されてしまいます。
株元は少し空ける
芽の出る場所には直接かぶせず、五センチほど空けて敷きます。密着させると蒸れて芽が傷むことがあります。
草が生えたら足す
隙間から草が伸びてきたら、抜いてからわらを足します。草に養分と水を取られると芽が細くなります。

倒伏を防ぐ支柱の立て方

夏の茎葉は高さ一メートル半から二メートルになり、台風や夕立で倒れます。倒れた茎は折れ口から病気が入り、その株のその年の光合成が止まってしまいます。支柱で囲うだけで被害はかなり減らせます。

一本ずつ縛る必要はありません。株の四隅に支柱を立て、地上五十センチと一メートルの高さでひもを二段に回して囲えば十分です。

六月に支柱を立てる
茎が一メートルになるころ、株の四隅に高さ一メートル半の支柱を打ち込みます。伸びきってからでは根を傷めます。
ひもを二段に回す
支柱の外側にひもをぐるりと回し、茎葉をゆるく囲います。締めつけると茎が擦れて傷みます。
台風前に確かめる
風の予報が出たら、ひものたるみと支柱のぐらつきを確かめます。緩んでいたら結び直しておきます。

芽が細くなったときの原因の切り分け

何年か穫っていると、だんだん芽が細くなってくることがあります。原因は穫りすぎ、肥料切れ、日照不足、株の老化のどれかです。順に確かめれば、たいていは立て直せます。

収穫期間を見直す
六月中旬を過ぎても穫り続けていたなら穫りすぎです。翌年は六月上旬で打ち切り、以後は全部伸ばします。
夏の茎葉の量を思い出す
夏に葉が黄ばんでいたなら、水か肥料の不足です。八月下旬の追肥と敷きわらを足して立て直します。
周りの日陰を確かめる
近くの木や建物が伸びて日が当たらなくなっていないか見ます。半日以上日が当たる場所が必要です。
十年たったら更新
植えてから十年以上たち、どの手当てでも太らないなら株の寿命です。新しい苗を別の場所に植えて更新します。

アスパラガスの育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

アスパラガスの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアスパラガスの育て方にまとめています。

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