GadeninEnglishアプリを入れる
🥕 野菜・果菜

アスパラガスの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

一度植えると10年近く収穫できる多年草です。植え付けから本格収穫まで2〜3年かかりますが、春に土から顔を出す若茎を採る楽しみは格別です。株を太らせるために、収穫期を切り上げて茎葉を伸ばす「立茎」が長く採るコツです。日照不足だとひょろひょろと細い徒長枝となり収穫が難しくなるため、基本的には放任で問題ないのですが、植える場所はしっかり選ぶようにしましょう。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

アスパラガスの写真

日当たり: 日なた水やり: 乾いたらたっぷり。夏の乾燥に注意耐寒性: 強い(地上部は枯れて越冬)

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

播種・育苗生育収穫

9月のアスパラガスは「生育」の時期です。 9月の畑仕事を見る

アスパラガスの月別の作業を詳しく見る

アスパラガスを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

植え付けと株の年齢

何年目の株かで収穫できる量が決まります。植え付け日と大株苗か種からかを残すと、翌年の収穫期間の判断材料になります。

収穫の切り上げ日

採り続けると株が弱ります。5〜6月に収穫をやめて茎葉を伸ばし始めた日を記録すると、翌年の収穫量と見比べられます。

秋の茎葉が黄変した日

黄変してから地際で刈り取り、病気の温床を残さないのが基本です。刈り取り日と株元の様子を残しましょう。

アスパラガスの苗選びと植え付けを詳しく見る

収穫までのコツ

アスパラガスを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

植え溝は30cm深く耕す

10年使い続ける畝です。植え付け前に深さ30cmまで耕して堆肥を入れておくと、太い若茎を出す貯蔵根が広く深く張れます。

1年目は収穫せず茂らせる

若茎を採ると株が太りません。1年目は全部伸ばして光合成させ、翌春に数本だけ採るほうが、結果として長く太い茎が続きます。

立茎は3〜4本に絞る

残す親茎が多いと1本ずつが細くなります。太いものを3〜4本だけ選んで立て、あとは若いうちに掻き取ると翌年の茎が太ります。

立茎したら紐で囲って支える

1.5mを超える茎葉は風で倒れて折れます。畝の四隅に支柱を立てて紐で挟むと株元が動かず、秋まで葉を働かせて養分を溜められます。

萌芽前の2月に肥料を施す

その年の芽の太さは前年の貯蔵養分と早春の施肥で決まります。2月下旬から3月に堆肥と緩効性肥料を株の周囲へ入れておきます。

アスパラガスの収穫と保存を詳しく見る

アスパラガスの栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

アスパラガスの病害虫(20

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

疫病

病気一般的な内容Pha

症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。

予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

褐斑病

病気一般的な内容

症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。

予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。

対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57

さび病

病気一般的な内容

症状 葉の表裏に小さな橙黄色〜赤褐色の隆起した斑点ができ、破れて粉状の胞子を飛散する。多発すると葉が黄化して早期に枯れ上がる。

予防 密植を避けて風通しを確保し、窒素過多にしない。被害葉は残さず処分し、越冬源となる残株やロゼット葉を片付ける。

対処 初期の被害葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を散布し、まん延前に抑えるのが有効である。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aecidium minoense、Aecidium quintum、Arthuriomyces peckianus ほか90

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

苗立枯病

病気一般的な内容

症状 地際部がくびれて水浸状〜褐色に細くなり、苗がぱたりと倒伏する。発芽前に侵されると出芽自体がそろわず、欠株となる。

予防 清潔な新しい培土と消毒済みの容器を使い、播種後の過湿と厚まきを避ける。換気して苗を締めて育てることが最大の予防である。

対処 発病苗と周囲の培土は速やかに取り除く。灌水を控えて表面を乾かし、必要に応じて登録のある薬剤で灌注処理を行う。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41

軟腐病

病気一般的な内容

症状 地際や結球部が水浸状に軟化し、やがてドロドロに崩れる。腐敗部から独特の不快臭がする。

予防 高畝にして排水と通風を確保し、株間を詰めすぎない。収穫や間引きで作った傷を長雨の前に作らないようにする。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外へ持ち出して処分する。周囲へ広がるため残渣をすき込まず、銅剤の予防散布に切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11

根腐病

病気一般的な内容Phm

症状 細根が褐色〜黒褐色に腐り、株の生育が止まって下葉から黄化する。日中に萎れやすくなり、進行すると株ごと枯死する。

予防 排水性の良い用土と高畝を用い、灌水は表土が乾いてから行う。受け皿に水を溜めず、鉢の連用時は用土を更新する。

対処 発病株は抜き取り、周囲の過湿を解消する。軽症なら灌水を控えて根の回復を待ち、必要に応じ登録のある薬剤を灌注する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aphanomyces cladogamus、Aphanomyces cochlioides、Cylindrocladium floridanum ほか47

ネコブセンチュウ

害虫一般的な内容

症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。

予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。

対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

灰色かび病

病気一般的な内容Bc

症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。

予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。

対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2

斑点病

病気一般的な内容

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

アスパラガスの病害虫と障害を詳しく見る

記録されている病名(10

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

株腐病根腐萎凋病白紋羽病立枯病紫紋羽病茎枯病葉枯病褐色菌核根腐病赤かび病青かび病

よくあるトラブル

細い茎ばかり出る

株の養分不足です。収穫のしすぎか、立茎期間が短いのが原因。翌年は収穫を早めに切り上げ、追肥をしてしっかり茎葉を茂らせます。

茎葉に赤褐色の斑点

茎枯病の可能性が高いです。梅雨〜秋の多湿で広がり、翌年まで残ります。病茎は早めに抜き、秋の刈り取り残渣は畑に残さないでください。

芽が出てこない

冬の乾燥や過湿で根株が傷んだか、植え付けが浅すぎた可能性。深さ20〜30cmの植え溝と、冬の敷きわらで根を守ります。

品種一覧(13

Gadenin の作物マスタに登録されているアスパラガスの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

1

その他12

アスパラガスの動画ランキング

アスパラガスを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。

アスパラガスの動画ランキングを見る

この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

この記事は広告を含みます。

次に読む

アスパラガスについて、続けて読むならこちら。

Gadenin でアスパラガスを記録すると

作物名に「アスパラガス」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる