乾燥の場所は雨と露を避けられるか
刈ったアズキは、莢がぱりぱりに乾くまで干します。屋外に干す場合は、雨だけでなく夜露にも注意します。夜のうちに湿ってしまうと乾燥が進まず、かびの原因になります。
家庭では、風通しの良い軒下やベランダに広げるのが現実的です。株の量が少ないなら、段ボール箱に入れて室内に置くだけでも乾きます。
| 場面 | 向き不向き | 注意 |
|---|---|---|
| 晴天の続く屋外 | よく乾く | 夜は取り込むか覆いをする |
| 風通しの良い軒下 | 無難で扱いやすい | 積み上げず薄く広げる |
| 室内の日陰 | 少量なら十分 | 扇風機で風を送ると早い |
| 締め切った物置 | 不向き | 湿気がこもりかびる |
一週間から十日で乾かす
刈った株を束ねて逆さに吊るすか、シートの上に薄く広げて干します。厚く積むと中が蒸れるので、日に一度は上下を返します。晴れが続けば一週間から十日で乾きます。
乾いたかどうかは莢を握って確かめます。ぱりぱりと音を立てて割れ、中の豆が指ではじけるほど硬ければ十分です。柔らかさが残っていたら、もう数日続けます。
- 束ねて吊るす
- 数株ずつひもで束ね、軒下に逆さに吊るします。莢が下を向くので、はじけた豆が落ちにくくなります。
- 広げるなら薄く
- シートに広げる場合は厚さ十センチ以下にします。厚く積むと下が蒸れてかびが出ます。
- 日に一度返す
- 広げて干しているなら、日に一度は手で混ぜて上下を入れ替えます。乾きむらがなくなります。
- 夜は湿気を避ける
- 夕方には取り込むか、上からシートをかけます。夜露に当てると乾燥が振り出しに戻ります。
脱穀は袋に入れて叩くのが早い
よく乾いた莢は、軽い力ではじけて豆が飛び出します。家庭では、乾いた株を丈夫な袋に入れて外から棒で叩く方法がいちばん簡単です。豆が飛び散らず、後片づけも楽になります。
少量なら手でむいても構いませんが、莢の数が多いと時間がかかります。十株を超えるなら袋と棒を用意したほうが早く終わります。
- 丈夫な袋に入れる
- 乾いた株を布袋か厚手の袋に入れ、口をひもで縛ります。薄い袋は破れて豆が散らばります。
- 外から棒で叩く
- 地面に置いた袋を棒で軽く叩きます。強く叩くと豆が割れるので、莢がはじける程度の力にとどめます。
- 殻を取り除く
- 袋を開けて中身をざるにあけ、大きな殻や茎を手で取り除きます。ここで大半のごみが減ります。
- 風で細かいごみを飛ばす
- 扇風機の前でざるから別の容器へ豆を落とすと、軽い殻だけが飛ばされて豆が残ります。
叩く作業は殻の粉が舞います。屋外か風通しの良い場所で、必要ならマスクをして行います。
選別で除く豆の見分け方
脱穀した豆には、虫に食われたもの、割れたもの、育ちきらなかったものが混ざっています。保存する前にこれらを取り除いておくと、保存中に虫が広がるのを防げます。
白い紙や布の上に少しずつ広げると、色や形の違いが見やすくなります。時間はかかりますが、この一手間で保存中の失敗が大きく減ります。
| 見た目 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| つやのある赤褐色で丸い | 保存する | 十分に充実している |
| 小さくしわが多い | 除くか早めに使う | 育ちきらず味が落ちる |
| 小さな穴がある | 取り除く | 中に虫がいる可能性が高い |
| 割れている | 早めに使い切る | 保存中に傷みやすい |
保存は冷凍してから密封
選別した豆は、まず密封して冷凍庫に一週間ほど入れます。畑で産み付けられた卵をここで止めておかないと、常温保存の途中で虫が出てきます。この一手間があるかないかで保存の安心度が変わります。
冷凍から出したら、袋のまま常温に戻してから開けます。すぐ開けると結露して湿り、かびの原因になります。そのあとは密閉容器に入れ、涼しく暗い場所で保存します。
- 密封して一週間冷凍
- 厚手の袋か密閉容器に入れ、冷凍庫で一週間置きます。これで畑で産み付けられた卵も死に、保存中に虫が出なくなります。
- 常温に戻してから開ける
- 冷凍庫から出したら数時間そのまま置き、容器が室温になってから開けます。結露を防げます。
- 涼しく暗い場所に置く
- 密閉容器に乾燥剤を入れ、直射日光の当たらない涼しい場所に置きます。一年ほど持ちます。
- ときどき中を見る
- 数か月に一度は容器を開けて、粉や穴が増えていないか確かめます。異常があれば早めに使い切ります。
乾燥や保存で失敗したときの手当て
かびた、虫が出た、乾かないうちに湿ってしまったという失敗は起こります。全部を捨てる前に、どこまで使えるかを見きわめます。
- 表面のかびは広がる
- 白や緑のかびが見えたら、その袋の豆は食用にしません。ほかの容器に移る前に処分します。
- 湿ったら干し直す
- 乾燥の途中で雨に当てただけなら、すぐ広げて風を当て直します。半日で乾けば問題ありません。
- 虫が出たら冷凍
- 保存中に虫が出たら、穴のある豆を除いてから残りを冷凍します。早ければ被害を止められます。
- 翌年は乾かし方を変える
- 同じ失敗が続くなら、屋外干しをやめて室内に広げ、扇風機で風を送る方法に切り替えます。天気に左右されません。
アズキの乾燥・追熟に使うもの
穫ってすぐしまうと傷みます。風を通して乾かす場所と、吊るすものが要ります。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「干し野菜 ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。吊るす場所の高さに合わせて選びます。
網の中なら虫も鳥も入りません。地面に広げるより早く乾き、雨のときはそのまま取り込めます。
- 麻ひも・吊り下げネット探す言葉「玉ねぎ 吊り下げ ネット」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋か、丈夫な麻ひも。
軒下に吊るすのは、風を四方から当てるためです。積んだままだと下のものから傷みます。
- 通気のある保存箱探す言葉「野菜 保存 木箱 通気」
- 規格の目安
- 側面に穴のあるコンテナか木箱。新聞紙を敷いて使います。
乾いたあとの置き場所です。密閉すると内側に水滴が付き、そこからカビます。
- 軒下や風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても足ります。
- 除湿機や乾燥機は、家庭菜園の量では要りません。
アズキの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアズキの育て方にまとめています。
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