刈りどきは莢の色で決める
アズキの莢は下のほうから順に色が変わります。緑から黄色、そして茶色く乾いた状態へと進み、完全に乾くと軽くひねっただけではじけます。株全体の八割ほどが茶色になったころが、株ごと刈る目安です。
全部が茶色になるまで待つと、先に熟した莢がはじけて畑に豆を落としてしまいます。少し青が残っているくらいで刈り、刈り取ったあとに乾かして追熟させるほうが確実です。
| 状態 | 刈ってよいか | 理由 |
|---|---|---|
| 莢がほとんど緑 | まだ | 豆が小さく乾かない |
| 半分が黄色から茶色 | もう少し待つ | 青い豆が多く残る |
| 八割が茶色く乾く | 刈りどき | はじける前で豆も充実 |
| ほとんどはじけている | 急いで刈る | 待つほど畑に落ちる |
株ごと刈り取る手順
アズキは莢を一つずつ摘むのではなく、株ごと刈って干すのが家庭でも楽な方法です。莢の数が多いので、一つずつ摘んでいては時間がかかりすぎます。
刈るときに莢がはじけるので、下にシートや古い布を敷いておくと落ちた豆を拾えます。朝のうち、まだ露が残っている時間に刈るとはじけにくくなります。
- 露のある朝に刈る
- 湿り気があるうちは莢がはじけにくくなります。晴れる予報の日の朝、七時から九時ごろが向いています。
- シートを敷く
- 刈る株の下にシートを広げてから作業します。はじけて落ちた豆をあとで集められます。
- 地際で切る
- 根ごと抜くと土が付いて乾燥の邪魔になります。はさみか鎌で地際から切り取り、根は土に残しておきます。
- 束ねて運ぶ
- 数株ずつひもで束ねると運びやすくなります。強く握ると莢がはじけるので、そっと扱います。
残った青い莢の株は、一週間ほど置いてから二回目を刈ります。無理に一度で終わらせなくてかまいません。
若い莢を枝豆のように食べられるか
アズキの若い莢は、実が膨らみ始めたころに収穫すれば、さやごとゆでて食べられます。ただし数が減るぶん乾燥豆の収量は落ちるので、あくまで栽培中の楽しみとして少量を試す程度にとどめます。
食べるなら、莢が緑で中の豆がまだ柔らかいころです。莢が黄色くなり始めたものは筋が固く、食用には向きません。指で押して弾力があるかどうかで確かめます。
若い莢を摘むなら、株の下のほうの早く実った莢ではなく、上のほうの遅い莢を選びます。下の莢は先に熟して乾燥豆になるので、そちらを残したほうが最終的な収量が保てます。
| 状態 | 食べ方 | 注意 |
|---|---|---|
| 莢が緑で豆が柔らかい | さやごとゆでる | 数株ぶんだけにする |
| 莢が黄色く豆が硬い | 乾燥豆として残す | 筋が固く食べにくい |
| 茶色く乾いた莢 | 乾燥豆として収穫 | そのまま乾燥に回す |
収量の目安と株数の決め方
アズキは一株から乾燥豆で三十グラムから五十グラムほどが目安です。あんこを一度作るのに二百五十グラムほど使うので、五株から八株あれば一回分になる計算です。
はじめて作るなら十株ほどから始めると、収穫と乾燥の手間の見当がつきます。畑の広さに余裕があるなら、まき時をずらして二回に分けると収穫が集中しません。
量をとりたいなら、幅六十センチの畝に株間三十センチで一列に並べるのが効率的です。二十株なら畝の長さ六メートルほどで足ります。日当たりと風通しを確かめてから場所を決めます。
| 目的 | 必要な株数の目安 | 畑の広さ |
|---|---|---|
| 味を見る | 5株 | 1平方メートルほど |
| あんこ一回分 | 8〜10株 | 2平方メートルほど |
| 赤飯やお菓子も作る | 20株以上 | 5平方メートル以上 |
刈ったあとの畑の片づけ
刈り取ったあとの茎や落ちた莢を畑に残すと、莢に入る虫が土の中で冬を越します。翌年に同じ被害を繰り返さないためにも、刈った後の片づけまでを収穫の作業に含めて考えます。
根は抜かずに土に残しておいて構いません。マメ科の根に付いた粒には窒素がたまっており、そのまま分解させると次の作物の肥料になります。
- 落ちた莢を拾う
- 刈った後に地面に残った莢を熊手で集めます。中に幼虫が残っていることがあるので持ち出します。
- 茎は畑の外へ
- 脱穀の終わった茎や殻は、畑に敷かずに堆肥の山か燃えるごみに回します。虫の越冬場所を減らします。
- 根は残す
- 地際で切って根は土に残します。根に付いた小さな粒に窒素があり、次の作物の役に立ちます。
収穫でつまずいたときの切り分け
刈ってみたら豆が少なかった、はじけて落としてしまったという失敗はよくあります。どこで判断を誤ったかを振り返ると、翌年の改善点が見えます。
- 刈るのが遅れた
- はじけた莢が多かったなら待ちすぎです。翌年は八割茶色を目安に、青い莢が残る段階で刈ります。
- 刈るのが早すぎた
- 乾かしても緑のままの豆が多いなら早すぎました。株を干して追熟させ、翌年は一週間遅らせます。
- 雨に当ててしまった
- 刈った株を雨に当てるとかびます。すぐに屋内へ移して薄く広げ、扇風機で風を当てて乾かし直します。
- 豆の数が少ない
- 莢自体が少なかったなら開花期の乾きか肥料過多です。病害虫のページの切り分けを確かめます。
アズキの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
アズキの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアズキの育て方にまとめています。
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