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モッコウバラの咲かない原因と病害虫

モッコウバラが咲かない原因と病害虫|剪定時期・肥料過多・日照不足を見直す

房になって咲く黄モッコウバラ(八重)の花

読むのに約 5 分

モッコウバラが咲かないときの原因は、冬に切った、肥料が多すぎた、日照が足りない、株が若い、鉢が根詰まりしたのどれかがほとんどです。病害虫はアブラムシとハダニが出る程度で、無農薬で育ちます。

咲かない原因は病気より管理

普通のバラの黒星病やうどんこ病の予防設計はバラのページにあります。モッコウバラは病害虫にとても強く、花が咲かない原因が病気であることはまずありません。原因の大半は剪定の時期、肥料の量、日照、株の年齢、鉢の根詰まりという管理側にあり、順に確かめれば見つかります。

特に多いのが、普通のバラと同じつもりで冬に切ってしまった場合です。翌年の花芽は夏から秋に伸びた枝につくので、冬の剪定で花芽ごと落としています。この場合は病気の心配をするより、来年の剪定を花後の5〜6月に変えるだけで解決します。

症状考えられる原因確かめ方
枝葉は元気なのに全く咲かない冬や秋に剪定した昨年の秋以降に切ったか思い出す
葉ばかり茂って花が少ない肥料の多すぎバラ用の施肥計画を使っていないか
枝が間延びして花がまばら日照不足1日6時間以上日が当たるか
植えて1〜2年、花がない株がまだ若い本格的に咲くのは2〜3年目から
鉢植えで年々花が減る根詰まり鉢底から根が出ていないか

剪定時期を間違えたとき

秋や冬に切ってしまった株は、その春はほとんど咲きません。残念ですが、この春は花をあきらめ、伸びてくる枝を大事にします。春から夏に伸びた枝には秋に花芽がつくので、今年の夏は7月までに軽く整理するだけにし、秋以降は一切切らずに誘引だけをすれば、翌々年の春には咲きます。

今年は切らずに伸ばす
咲かなかった年は、伸びた枝をできるだけ残して横に寝かせて留めます。枝の各節に翌年の花芽がつきます。
剪定の記録を残す
いつ、どの枝を切ったかを記録しておくと、翌年の花数との関係が見えて、同じ失敗を繰り返しません。この作物は剪定日の記録が一番役に立ちます。
来年の剪定は花後すぐ
翌春に咲いたら、花が終わり次第5〜6月に剪定します。遅くとも7月までに終え、以降は冬まで切りません。

肥料過多と日照不足

葉と枝は勢いよく茂るのに花が少ないなら、肥料が多すぎます。モッコウバラは肥料が少なくても咲き、多いと枝葉に養分が回って花芽がつきません。心当たりがあれば、肥料をいったん止めて1年様子を見ます。日照が足りない場合は枝が間延びして節の間が長くなり、花が先端にまばらにつく程度になります。鉢なら日なたへ動かし、地植えなら周りの木の枝を払って光を入れます。

肥料を止めて1年見る
施肥を2月と花後の2回、少量に戻します。すでに多く与えた年は、花後の分も省いて翌年の花つきを見ます。
日照を6時間確保する
鉢は午前中から日が当たる場所に移します。ベランダなら手すり際へ、庭なら日陰を作る枝を払います。半日陰では花数が半分以下になります。
枝を横に倒して花芽を促す
肥料と日照を直しても、枝が立っていると先端にしか咲きません。秋の誘引で枝を水平に寝かせると、翌春の花数がはっきり増えます。

若い株と根詰まり

苗から植えて1〜2年の株は、枝を伸ばすことに力を使っていて花が少ないのが普通です。本格的に咲くのは2〜3年目からなので、剪定時期と肥料さえ間違えていなければ、待つだけで解決します。鉢植えで年々花が減ってきたなら根詰まりを疑い、鉢底から根が出ていないか、水が土にしみ込みにくくなっていないかを見ます。

植えた年を記録しておく
植え付け日を残しておくと、咲かないのが年齢のせいか管理のせいかを切り分けられます。3年たっても咲かなければ管理側の原因を探します。
休眠期に植え替える
根詰まりなら11月から2月に一回り大きな鉢へ植え替えます。鉢を大きくできないときは根鉢の外側を削って同じ鉢に戻します。枝は切りません。

出ることのある害虫

モッコウバラは普通のバラと違って無農薬で育てられます。それでも春の新芽にアブラムシ、夏の乾燥時にハダニ、混み合った枝にカイガラムシが出ることがあります。どれも株を枯らすほどにはならず、見つけたときに取る、水で流す、剪定で風を通すという対処で足ります。

アブラムシは春の新芽を見る
3〜5月の新芽やつぼみに群がります。少数なら指でつぶすか水で洗い流します。肥料が多いと新芽が軟弱になって出やすいので、施肥を控えます。
ハダニは葉裏に水をかける
梅雨明けから夏の乾燥時に葉がかすれたように白くなります。葉裏に強めの水をかけて洗い流し、普段から葉水で予防します。
カイガラムシは枝ごと切るかこすり落とす
風通しの悪い古い枝に白や茶色の殻がつきます。歯ブラシでこすり落とすか、花後の剪定で付いた枝ごと抜きます。

出ることのある病気

病気は春と秋の季節の変わり目に新芽に出るうどんこ病と、梅雨に葉に黒い斑点が出る黒星病が知られていますが、普通のバラほど出ず、出ても株が丈夫なので大事になりにくい作物です。予防散布は要らず、日当たりと風通しのよい場所に植え、肥料を控え、花後の剪定で枝を透かすことがそのまま予防になります。

うどんこ病は出た葉を摘む
新芽や若い葉に白い粉が出たら、その葉を早めに摘み取ります。広がるようなら発生初期に薬剤を使いますが、多くは摘葉で収まります。
黒星病は落ち葉を片付ける
梅雨に黒い斑点の出た葉は落ちやすく、落ち葉から広がります。落ち葉を集めて処分し、株元を清潔にしておきます。
薬剤は最後の手段
病害虫に強い作物なので、まず置き場所、肥料、剪定を見直します。それでも毎年ひどく出るなら、発生の初期に限って薬剤を使います。

よくある質問

よくある失敗と戻し方は?

普通のバラの黒星病やうどんこ病の予防設計はバラのページにあります。モッコウバラは病害虫にとても強く、花が咲かない原因が病気であることはまずありません。原因の大半は剪定の時期、肥料の量、日照、株の年齢、鉢の根詰まりという管理側にあり、順に確かめれば見つかります。

モッコウバラの上手に育てるコツは作物ページに

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