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大麦の収穫と脱穀

大麦の収穫と脱穀|梅雨前に刈って干し、麦ご飯や麦茶にする

大麦の栽培イメージ

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大麦は五月下旬から六月上旬、穂が黄色く実が固まったら刈ります。梅雨前に刈り終え、脱穀してはだか麦は麦ご飯、皮麦は麦茶にします。

刈り時は穂の色と実の固さで決める

大麦は穂が出てから三十五日から四十五日で実が固まります。穂全体が黄色く変わり、茎も上のほうまで黄色くなり、実を爪で押しても凹まず、かんでカリッと割れたら刈り時です。関東なら五月下旬から六月上旬が目安で、麦類でいちばん早く刈れます。

梅雨入り前に刈り終えるのが大麦の強みです。梅雨入りの予報が出たら、穂に青みが残っていても実が固ければ刈ります。干している間に追熟します。待ちすぎると穂が雨に濡れてかびが出ます。

穂の見た目判断作業
穂が緑で実が柔らかい、押すと乳が出る早い一週間から二週間待つ
穂が黄色く、実が固くて凹まない刈り時二日晴れが続く日の午前に刈る
穂が茶色く、首が折れて垂れる遅いすぐ刈る。下にシートを敷く

株元で刈って束ねる

刈り取りは鎌で、地際から十センチほどのところを切ります。株ごと刈って束ねると干しやすく、茎は敷きわらに使えます。朝露が乾いた午前中に刈ると、穂が湿っておらず実もこぼれにくくなります。

刈った株は根元を揃えて十本から二十本ずつ紐で束ね、風通しのよい軒下に穂を下にして吊るします。大麦ののぎ(穂の先の細い毛)は固く、肌に刺さるので、刈るときは長袖と手袋を着けます。

株元を鎌で切る
左手で数株をまとめて持ち、右手の鎌で地際十センチを引くように切ります。穂を下に向けないように持ちます。
束ねて吊るす
根元を揃えて十本から二十本ずつ紐で束ね、穂を下にして軒下に吊るします。束が太いと中が乾きません。
こぼれた実は拾う
刈っている間にこぼれた実は、シートを敷いておいて集めます。熟れた実なので種にも使えます。

大麦は穂の首が折れて垂れると実がこぼれやすくなります。穂が垂れ始めたら、天気を待たずに刈ります。

一週間から二週間干して実を固める

干す期間は晴れが続けば一週間、梅雨に入っていれば二週間が目安です。穂を握って実が指に付かず、実をかんでカリッと音がすれば乾いています。乾きが足りないまま脱穀すると、保存中にかびます。

干している間はスズメが来るので、軒下でもネットをかけるか、屋内の風通しのよい場所に移します。晴れた日には外に出して日に当て、夜と雨の日は取り込みます。

穂を握って確かめる
束を握って実がぱらぱら落ち、指に湿り気が残らなければ乾いています。しっとりするならもう一週間干します。
かんで音を聞く
実を数粒かんでみて、カリッと割れれば合格です。歯にくっつくならまだ乾いていません。
かびた穂を除く
干している間に穂を見て、ピンク色に変わった穂を取り除きます。かびの毒は乾いても残るので、食べずに畑の外へ捨てます。

脱穀はたたいて落とし、のぎを取る

乾いた束をシートの上に置き、穂を棒でたたくか、束のまま洗面器の縁や板に打ちつけて実を落とします。大麦はのぎが長く固いので、落ちた実に混じったのぎを取る手間が要ります。厚手の袋に入れて足で踏むと、のぎが折れて取れやすくなります。

落ちた実には穂の軸やのぎが混じります。ふるいにかけて大きなごみを除き、風のある日に高いところから少しずつ落として、軽いごみを風で飛ばします。はだか麦なら、この段階で皮も一緒に外れます。

束を板に打ちつける
束の根元を持ち、穂を板や洗面器の縁に打ちつけます。数回で大半が落ち、残りは棒で軽くたたきます。
袋に入れて踏む
実を厚手の袋に入れて足で踏み、のぎを折ります。はだか麦なら皮もここで外れます。踏んだあと袋を振って、粉になったのぎを底に落とします。
ふるいと風で選別
目の粗いふるいで軸を除き、風のある日に高さ五十センチから少しずつ落として、のぎと皮を飛ばします。

はだか麦は麦ご飯、皮麦は麦茶にする

はだか麦は選別した実をそのまま使えます。白米に一割から二割混ぜ、水を一割ほど多めにして炊きます。粒が固いなら一晩水に浸けるか、すり鉢で軽く砕いてから炊くと食べやすくなります。もち性のはだか麦は浸けなくても柔らかく炊けます。

皮麦は皮が実に残るので、皮ごと炒って麦茶にします。洗って乾かした実をフライパンで弱火から中火で二十分ほど、絶えず混ぜながら焦げ茶色になるまで炒ります。冷ましてから密閉容器に入れ、煮出して飲みます。

はだか麦は炊く
白米に一割から二割混ぜ、水を一割多めにして普通に炊きます。固ければ一晩浸けてから炊きます。
皮麦は炒る
洗って乾かした実をフライパンで二十分ほど炒り、焦げ茶色になったら火を止めて冷まします。
密閉して冷暗所
乾いた実を密閉容器に入れ、冷暗所に置きます。一年以上持ち、翌年の種にもなります。夏は冷蔵庫に入れると虫が付きません。

収穫でつまずいたときの戻し方

雨が続いて刈れない、干している間にかびた、皮が取れない。大麦の収穫は梅雨前に終わるはずですが、遅れると小麦と同じ悩みが出ます。湿ったあとにできることと、皮の問題を分けて考えます。

雨が続いて刈れない
半日でも晴れたら刈って軒下に運びます。濡れたまま刈った束は、扇風機で風を当てて一晩で表面を乾かします。
干している間にかびた
束をほどいて、かびた穂を取り除きます。残りは薄く広げて風を当て、乾いてから脱穀します。かびた穂は食べません。
脱穀しても皮が取れない
皮麦です。家庭で皮をむくのは難しいので、その年は麦茶にします。翌年ははだか麦の種にします。

大麦の収穫に使うもの

穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。

  • 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
    規格の目安
    刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。

    引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。

  • 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
    規格の目安
    20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。

    袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。

  • 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
    規格の目安
    厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。

    穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。

  • 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
    規格の目安
    通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。

    根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
  • 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。

大麦の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は大麦の育て方にまとめています。

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