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ソラマメの整枝と摘心

ソラマメの整枝と摘心|枝を6〜7本に絞る時期と支柱の立て方

ソラマメの栽培イメージ

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分枝を6〜7本に絞り、時期を見て摘心すると、実が太りアブラムシも減ります。

枝を絞る理由

ソラマメは株元から分枝が10本以上出ますが、全部を残すと一本ずつが細くなり、さやは着いても中の豆が太りません。太い枝に養分を集めるために間引きます。

もう一つの理由は風通しです。込み合った株の内側は湿気がこもり、アブラムシの巣になり、春の病斑も広がります。整枝(枝の数と向きを整えること)は防除の一部でもあります。

本数を減らすと収穫量が落ちると感じるかもしれませんが、実際は逆です。細い枝のさやは中の豆が小さく、食べられる部分で数えると絞った株のほうが多くとれます。

主枝は残さない
冬を越した太い主枝は、春に出た新しい分枝より着莢が悪くなります。分枝が5本以上出そろったら、古い主枝は地際で切ります。
小さい株は無理に絞らない
越冬で傷んで分枝が4本しかない株は、そのまま全部残します。本数を目標にして健全な枝まで切ると、収穫がなくなります。

残す本数は6〜7本が目安です。株が小さい年は5本、太くそろった年でも8本までにとどめます。

整枝の時期と手順

時期は2月下旬〜3月
寒が緩み、分枝が出そろって草丈20〜30センチになった頃に行います。真冬に切ると切り口から傷みが入るので待ちます。
晴れた日の午前に切る
切り口が早く乾く条件を選びます。雨の日や夕方の作業は乾きが遅く、病原菌が入りやすくなります。
地際で切り取る
残さない枝は株元の地際からはさみで切ります。中途半端に残すと脇芽が出て、また混み合います。
切ったら土を寄せる
整枝の直後に株元へ5〜6センチ土を寄せます。切り口が土に隠れ、残した枝の据わりもよくなります。

一度に全部を落とさず、2〜3回に分けて絞ると、寒の戻りで枝を失ったときに立て直せます。

残す枝と落とす枝の見分け

判断の基準は太さと節間の詰まり方の二つだけです。長さや葉の多さで選ぶと、間のびした枝を残してしまい、株全体の実つきが落ちます。

枝の状態扱い理由
太く節間が詰まっている残す花数が多く豆が太る
細く間のびしている切るさやが着いても豆が小さい
主枝で古く硬い切る分枝より着莢が悪い
冬に傷んで褐色切る病気の起点になる

迷ったら太さで決めます。指でつまんで明らかに細い枝は、残しても収穫にはほとんど寄与しません。

摘心の時期と目的

摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)は開花が始まり、下から5〜6段目まで花が咲いた頃です。草丈でいえば70〜80センチ前後、暖地では4月中旬から下旬、中間地では4月下旬から5月上旬が目安になります。

先端を10センチ摘む
各枝の先端を手で折り取ります。伸び続ける先端を止めると、養分が上向きの成長から着莢中のさやへ回り、豆が太ります。
アブラムシごと持ち出す
アブラムシは柔らかい新芽の先に集まります。摘んだ先端は畝に落とさず、袋に入れて畑の外へ出します。
上の遅れ花は残さない
頂部で遅れて咲いた花は、実っても収穫期までに太りきりません。摘心のときに一緒に落としたほうが、下のさやに養分が回ります。
摘心後は追肥しない
この時期に窒素を足すと新芽が再び伸び、摘心の効果が消えます。以降は水と倒伏対策に集中します。

早すぎる摘心は花数を減らします。花が5〜6段そろうまでは、伸びていても手を出さずに待ちます。

支柱と倒伏の防止

ソラマメは背が高くなるうえ上部に実が着くため、頭が重くなり、春の強風で株ごと倒れます。倒れてから直すと根が切れるので、伸びる前に囲っておきます。

株の四隅に支柱を立てる
4月に入ったら畝の両側、株を挟む位置に支柱を立てます。1株ずつではなく列全体を囲うほうが手間も費用も少なく済みます。
ひもを2〜3段張る
高さ30センチ、60センチ、必要なら90センチの位置に、株を挟むようにひもを張ります。段を増やすほど風に強くなります。
土寄せを併用する
支柱だけに頼らず、株元に土を寄せて根の張りを助けます。土寄せ(株元へ土を寄せること)とひもの両方があって初めて倒れません。
倒れたら早く起こす
倒れた株は当日のうちに起こしてひもで留めます。放置すると茎が曲がったまま固まり、さやの太りが止まります。
支柱は収穫まで残す
実が入るほど頭は重くなります。摘心を終えたあとが最も倒れやすいので、支柱とひもは最後の収穫まで外しません。

風の強い畑では、畝の風上に防風ネットを張ると倒伏も花落ちも減ります。実つきに直結します。

春の作業を順番に並べる

時期作業ねらい
2月下旬1回目の追肥、整枝の開始分枝を絞って太らせる
3月中〜下旬整枝の仕上げ、土寄せ倒伏の防止と風通し
3月下旬2回目の追肥開花と着莢を支える
4月支柱とひも張り、摘心倒伏防止と豆の充実

この順序が崩れると実が太りません。特に追肥(育てている途中で足す肥料)を摘心より後にしないことが、豆の大きさを分けます。

ソラマメのわき芽かき・整枝に使うもの

この作業でいちばん気をつけるのは、切り口から病気を移さないことです。道具そのものより、使い方に関わるものを挙げます。

  • 園芸ばさみ探す言葉「園芸ばさみ ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 5cm 前後のステンレス製。細い茎を切るので、剪定ばさみより小回りの利くものを。

    よく切れるはさみは切り口が潰れません。潰れた切り口は乾きにくく、病気の入り口になります。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80% のもの。スプレー式が作業中に使いやすいです。

    ウイルス性の病気は、はさみを介して株から株へ移ります。株を変えるたびに刃を拭くだけで防げます。

  • 誘引テープ探す言葉「誘引テープ 園芸」
    規格の目安
    幅 10mm 前後。伸びる素材のもの。

    整枝したあとは枝の位置が変わります。そのつど留め直すので、切って使える長さのものが便利です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • わき芽は指で折れる大きさのうちに取れば、はさみは要りません。手で折ったほうが切り口も早く乾きます。
  • 癒合剤は太い枝を切る木の作業のもので、野菜には要りません。

ソラマメの収穫までのコツは作物ページに

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