適期は10月中旬、前後半月で結果が変わる
ソラマメの種まき適期は暖地で10月中旬から下旬、中間地で10月中旬です。越冬時に本葉4〜5枚、草丈15〜20センチという小さな姿でいることが条件なので、逆算するとまける日は半月ほどしかありません。
早くまくと年内に伸びすぎて茎が凍害を受け、遅くまくと根が張らないまま寒波に当たって消えます。ほかの秋まき野菜のように「11月でもまだ間に合う」という作物ではないと考えてください。

| 地域 | 種まきの目安 | 定植の目安 |
|---|---|---|
| 暖地(関東以西の平地) | 10月中旬〜下旬 | 11月上旬〜中旬 |
| 中間地 | 10月中旬 | 11月上旬 |
| 寒冷地(秋まきが難しい) | 2月下旬〜3月にポットまき | 3月下旬〜4月上旬 |
寒冷地では越冬させずに春まきにします。秋にまいても冬を越せる大きさで止められないためです。
お歯黒を斜め下に向けてまく
- お歯黒を確かめる
- 種の一端にある黒い筋がお歯黒で、ここから根が出ます。反対のふくらんだ側は子葉です。向きを逆にすると発芽が数日遅れ、そのまま腐ることもあります。
- 斜め下に差し込む
- お歯黒を斜め下に向け、指で土に押し込みます。まっすぐ立てるより45度ほど傾けたほうが根が横に広がり、初期の株の据わりがよくなります。
- 頭を土から出す
- 種の尻が2〜3ミリ地上にのぞく深さで止めます。ソラマメの種は大きく発芽に酸素を多く使うため、完全に埋めると吸水したまま呼吸できず腐ります。
- まいたあとは水を切る
- まく前に土を湿らせておき、まいた後は発芽までほとんど水をやりません。過湿は種腐れの最大の原因で、雨続きの予報なら畝を高めにします。
頭が出ていると鳥につつかれます。発芽まで不織布か寒冷紗をべたがけしておくと確実です。
直まきとポットまきの使い分け
畑が空いていて鳥やネズミの害が少ないなら直まきが一番簡単です。ソラマメは根が傷むのを嫌うので、移植の回数は少ないほど生育が素直になります。
ポットまきの利点は、発芽したものだけを選んで植えられることと、まき時をあとから微調整できることです。欠株が畝にできると株間が乱れ、越冬時の管理も雑になります。
| 方法 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 直まき | 畑が空いている、鳥害が少ない | 発芽まで不織布で覆い、欠株用に予備をまく |
| ポットまき | 前作が残る、鳥やネズミが多い | 本葉2〜3枚の若いうちに定植する |
ポットは直径9センチ前後に1粒。育苗が15〜20日を超えると根が回り、定植後の伸びが鈍ります。
土づくりと元肥
酸性土を強く嫌うので、ペーハー6.0〜6.5に調整してからまきます。植え付けの2週間前に苦土石灰、1週間前に堆肥と化成肥料を入れ、土となじませておきます。
窒素は控えめが原則です。マメ科は根粒菌が窒素を供給するため、元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)で効かせすぎると茎葉ばかり茂って越冬に不利な大株になり、春はアブラムシを呼びます。
| 資材 | 1平方メートルあたり | 入れる時期 |
|---|---|---|
| 苦土石灰 | 100〜150グラム | 2週間前 |
| 完熟堆肥 | 2キロ | 1週間前 |
| 化成肥料(8・8・8) | 50〜100グラム | 1週間前 |
マメ科の連作は立枯れを招きます。同じ場所でのソラマメ・エンドウは4〜5年あけてください。
畝と株間、発芽までの管理
- 畝を平らに立てる
- 畝幅70〜80センチ、高さ10〜15センチの平畝にします。冬に霜柱で株が浮くのを防ぎたいので、高すぎる畝にはしません。
- 株間は45センチ前後
- 分枝が6〜7本に広がって株が大きくなるため、株間は40〜50センチとります。狭いと風通しが落ち、春にアブラムシが一気に増えます。
- 発芽は5〜7日
- 地温20℃前後で5〜7日、10月下旬以降の低い地温では10日ほどかかります。この間に水をやりすぎないことが最大のこつです。
- 2条にするなら間を広く
- 畝に2条まくときは条間を60センチ以上とります。春に分枝が広がると株が触れ合い、内側が蒸れてアブラムシの温床になります。
発芽がそろわないうちに追加でまき足すと、株の大きさがばらついて越冬時の判断が難しくなります。
発芽しない・失敗したときの立て直し
発芽しない原因はほぼ三つで、深すぎ、まきすぎた水、そして低すぎる地温です。掘り返して種がふやけて黒くなっていれば腐敗、硬いままなら地温不足と切り分けられます。
- 腐っていた場合
- 水のやりすぎか埋めすぎです。畝を乾かし、種の尻を地上に出す深さでまき直します。10月下旬までならまだ間に合います。
- 硬いままだった場合
- 地温が足りていません。掘り返さずに不織布をかけて地温を上げ、あと1週間待ちます。掘るたびに発芽は遅れます。
- 11月に入ってしまったら
- 直まきをやめ、ポットで発芽させて12月上旬までに定植します。それも難しければ春まきに切り替えるほうが確実です。
欠株はまき直しより移植で埋めます。予備のポット苗を数株用意しておくと、畝がそろいます。
種まきの手順
ソラマメは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ソラマメの種まきでよくある質問
ソラマメの種はいつまく?
ソラマメの種まき適期は暖地で10月中旬から下旬、中間地で10月中旬です。越冬…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ソラマメの種はどうやってまく?
直まき / ポットまきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ソラマメの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ソラマメの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ソラマメは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ソラマメの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
ソラマメの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はソラマメの育て方にまとめています。
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