GadeninEnglishアプリを入れる
ソラマメの月別の作業

ソラマメの月別作業|10月の種まきから6月の収穫まで

ソラマメの栽培イメージ

読むのに約 4

秋にまいて冬を越し初夏にとる作物です。月ごとの手を表で確認できます。

秋(9月〜11月)まきどきと土づくり

この時期の作業がその後の8か月を決めます。特に種まきの日付は、12月の株の大きさを通じて越冬の成否に直結するので、暦どおりに動きます。

土づくりは前倒しで進めます。苦土石灰は2週間前、堆肥元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)は1週間前が原則で、まく直前に一度に入れると根が傷み、発芽の後の伸びが鈍ります。

作業目安
9月下旬苦土石灰と堆肥で土づくりペーハー6.0〜6.5に調整
10月上旬元肥を入れて畝立て畝幅70〜80センチの平畝
10月中〜下旬種まき(お歯黒を斜め下)株間45センチ前後
11月定植、防虫ネットの被覆本葉2〜3枚で定植

10月にまき遅れたら、直まきをやめてポットで発芽させ、12月上旬までに定植すると挽回できます。

冬(12月〜2月)越冬と最初の追肥

冬は伸ばさないことが仕事です。本葉4〜5枚、草丈15〜20センチで年を越すのが理想で、この姿から外れた株ほど寒さで失われます。

作業らしい作業はほとんどありません。やることは敷きわらと風よけの点検、霜柱で浮いた株の踏み直し、そして2月下旬に来る最初の追肥(育てている途中で足す肥料)の準備だけです。

作業目安
12月敷きわら、風よけの設置株元に厚さ3〜5センチ
1月霜柱の点検、株の踏み直し追肥はしない
2月上旬覆いの点検、傷んだ葉の除去晴れた日中に開ける
2月下旬1回目の追肥と土寄せ、整枝の開始化成肥料30〜50グラム

12月と1月に追肥をしないのは意図的です。ここで効かせると伸びて凍害を受けます。

春(3月〜4月)整枝・追肥・支柱

生育が一気に動き出す時期です。枝を絞る、土を寄せる、支柱で囲うという三つを月内に済ませておくと、5月の実太りと倒伏防止が両立します。

順番が大切です。整枝(枝の数と向きを整えること)と土寄せ(株元へ土を寄せること)を済ませてから追肥、支柱を立ててから摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)。逆にすると、伸びた株の中に手が入らなくなり、作業そのものが枝を折る原因になります。

作業目安
3月上旬越冬の成否を判定、枯れ株の整理地際が硬ければ生存
3月中〜下旬整枝の仕上げ、土寄せ分枝を6〜7本に
3月下旬2回目の追肥開花・着莢期に合わせる
4月支柱とひも張り、開花後に摘心ひもは2〜3段

3月はアブラムシの発生も動き出します。整枝で風を通すことが、この後の防除量を減らします。

初夏(5月〜6月)収穫と片付け

開花から35〜40日で収穫期に入ります。上を向いていたさやが横から下を向き、背の筋が黒ずんできたら順に採ります。採り遅れると急に硬くなります。

収穫は2〜3週間にわたって続きます。下段のさやから順に適期が来るので、株ごとに全部を一度に採らず、数日おきに畑を回って採り上げるほうが質がそろいます。

作業目安
5月上〜中旬暖地で収穫開始開花後35〜40日
5月下旬〜6月上旬中間地で収穫盛期下のさやから順に
6月中旬収穫終了、株の抜き取り後作の準備へ
6月下旬残渣の処分、次作の計画同じ場所は4〜5年あける

収穫が終わった株は早く抜きます。放置するとアブラムシと病気が畑に残り、周りの作物に移ります。

地域で1か月ずれる

暖地と中間地では、種まきはほぼ同じ10月中旬でも、収穫は半月から1か月ずれます。春の気温の上がり方が開花と登熟の速度を決めるためです。

寒冷地は作型そのものが違います。秋にまいても越冬に適した大きさで冬を迎えられないため、2月下旬から3月にポットでまき、遅霜が終わってから畑へ出します。

地域種まき収穫
暖地10月中旬〜下旬5月上旬〜中旬
中間地10月中旬5月下旬〜6月上旬
寒冷地(春まき)2月下旬〜3月にポットまき6月下旬〜7月

寒冷地は秋まきをせず、春にまいて夏前に採る作型です。越冬させる前提の月表とは別に考えます。

月ごとに分かれ道になる判断

どの月も作業自体は難しくありませんが、決めどきを外すと取り返しがつきません。特に10月と12月の判断は、春にどれだけ手をかけても埋め合わせできません。

10月の判断
まき遅れを認めるかどうかです。10月末を過ぎたら直まきをやめる、と決めておくと欠株が減ります。
12月の判断
株が大きすぎないかを見ます。草丈が30センチを超えていたら追肥を止め、風よけと土寄せを厚くします。
3月の判断
残す枝の本数です。6〜7本に絞るか迷ったら、太い枝だけを数えて決めます。細い枝は数に入れません。
4月の判断
摘心の時期です。花が5〜6段そろってから摘みます。早すぎると花数を、遅すぎると豆の太りを失います。
5月の判断
採り始める日です。さやが下を向いたら開始します。株全体がそろうのを待つと、下段のさやが硬くなります。

この四つの分岐で結果のほとんどが決まります。日付とあわせて記録すると翌年の再現性が上がります。

遅れたときの取り戻し方

暦どおりに進まない年は必ずあります。まき遅れ、追肥の抜け、支柱の立て遅れは、気づいた時点でまだ打てる手が残っています。あきらめる前に、月ごとの戻し方を確かめます。

まき遅れを認める
10月末を過ぎたら直まきをやめると決めておきます。畑がまだ空かないなら、ポットでまいて場所ができてから植えます。
伸びすぎに気づいたら
年内に草丈が30センチを超えていたら伸ばしすぎです。追肥を止め、株元へ土を寄せて風を切る手当てに切り替えます。
春に株が減ったとき
枯れた株の跡は無理に埋めません。残った株の枝を1〜2本多く残すのが目安で、畝全体の収量はほとんど落ちません。
翌年へ戻す記録
つまずいた月と、そのときの株の姿を書き残します。同じ月に同じことが起きるので、翌年はまき日をずらして直せます。
つまずいた月起きること戻し方
10月にまき遅れた年内に株が育たないポットでまいて12月上旬までに植える
12月に伸ばしすぎた凍害で主枝を失う追肥を止め、土寄せと風よけを厚くする
3月に整枝しそびれた枝が混んで実が太らない太い枝を6〜7本残して今から絞る
5月に採り遅れた豆が硬く粉っぽくなる残りを一気に採り、煮豆や炒め物に回す

取り返しがつかないのは10月と12月の二つだけです。ほかの月の遅れは、気づいた時点で手を打てば収穫まで届きます。

ソラマメの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

ソラマメの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はソラマメの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

ソラマメについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる