水やりは根付くまでだけ
ハギは乾燥に強く、根付いた後は地植えなら雨だけで育ちます。植え付けから1年は晴れが続いたら株元に水を与え、2年目以降は真夏に2週間以上雨がないときだけ与えます。水を与えすぎると枝が徒長(間延びしてひょろ長く伸びること)し、倒れやすくなります。
鉢植えは根の量に対して土が少ないので、夏は毎日、春秋は表土が乾いたら鉢底から流れるまで与えます。冬は落葉していますが根は生きているので、月に2回ほど暖かい日に与えます。
| 時期 | 地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 植え付け〜1年目 | 晴れが5日続いたら | 表土が乾いたら |
| 根付いた株の春秋 | 不要 | 表土が乾いたら |
| 夏 | 2週間以上雨がなければ | 毎朝。葉がしおれていたら夕方も |
| 冬(落葉中) | 不要 | 月に2回、暖かい日の午前中 |
夏に葉が昼にしおれて夕方に戻るのは正常です。朝からしおれているなら水切れです。
肥料は原則与えない
ハギはマメ科で、根に共生する根粒菌が空気中の窒素を取り込みます。そのため肥料を与えなくても育ち、与えると枝葉ばかり茂って花が減ります。特に窒素分の多い肥料は逆効果です。地植えなら肥料は一切不要で、腐葉土を株元に敷く程度で足ります。
鉢植えで葉の色が極端に薄いときだけ、3月に緩効性の粒状肥料を規定量の3分の1ほど置きます。花を増やしたいなら、窒素の少ない燐酸とカリ中心の肥料を選びます。
植え付けの時に肥料を入れてしまった株は、その年は枝が茂って倒れやすくなります。支柱で受けてやり過ごし、翌年から肥料を止めれば自然に締まった枝に戻ります。
| 状態 | 地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 葉の色が濃く枝がよく伸びる | 不要 | 不要 |
| 葉が薄い黄緑で枝が細い | 腐葉土を株元に敷く | 3月に緩効性肥料を規定の3分の1 |
| 枝が茂るのに花が少ない | 何も与えない | 肥料を止め、日当たりを確かめる |
葉の色で調子を見分ける
健康なハギの葉は明るい緑で、枝がしなやかに伸びます。葉が全体に薄く黄緑で枝が細いなら、日照不足か根粒菌がまだ働いていない状態です。日当たりを確かめ、それでも薄いなら腐葉土を株元に敷きます。葉が濃く大きく、枝が太く直立して花が少ないなら、肥料や水が多すぎます。
夏に下の葉が黄色くなって落ちるのは、株の内側が混んで日が当たらなくなったためで、病気ではありません。冬の切り戻しで枝の本数を整えると翌年は減ります。
| 葉の見た目 | 考えられる原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 全体が薄い黄緑で枝が細い | 日照不足か根がまだ弱い | 日当たりを確かめ、腐葉土を敷く |
| 濃く大きく枝が直立し花が少ない | 肥料か水の過多 | 肥料と水を止める |
| 内側の下葉が黄色く落ちる | 混みすぎ | 冬に枝を整理する |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り、風通しを良くする |
花を多く咲かせるための管理
ハギの花は9月から10月に、その年に伸びた枝の葉の付け根に付きます。花を多くするには、日当たり、冬の切り戻し、肥料を与えないこと、の3つがそろえば十分です。枝がしだれて地面に触れると、その部分の花が傷むので、株の周りに低い支柱を立てて枝を軽く受けると見栄えが良くなります。
花が咲き始めたら水やりは控えめにします。この時期に水が多いと花が早く散ります。雨が続く年は仕方ありませんが、鉢植えなら雨の当たらない場所に移すと花が長持ちします。
- 6月までに切り詰めを終える
- 枝を切り詰めるなら6月上旬までにします。それ以降は花芽が作られる時期なので切りません。
- 枝を受ける支柱を立てる
- 8月に株の周りに高さ50センチほどの支柱を数本立て、ひもを渡して枝を受けます。枝が地面に触れず花が傷みません。
- 開花中は水を控える
- 9月に花が咲き始めたら、鉢植えの水やりは表土がしっかり乾いてからにします。花が長持ちします。
枝が倒れるときの手当て
ハギの枝は本来しだれるものですが、根元から倒れて広がりすぎるときは、肥料や水の過多で枝が柔らかく伸びすぎたか、日照不足で間延びしたか、株が混んで支え合えなくなったかのどれかです。倒れた枝を起こすより、原因を直して翌年から締まった枝にするほうが確実です。
その年の見た目を整えるなら、8月までに株の周りに支柱を立ててひもで輪を作り、枝をその中に収めます。輪の高さは株の高さの半分ほどにすると、上の枝が自然にしだれて姿が崩れません。
- 原因を切り分ける
- 枝が太くて柔らかいなら肥料か水の過多、細くて長いなら日照不足、本数が多くて絡んでいるなら混みすぎです。
- 支柱とひもで輪を作る
- 株の周りに支柱を4本から6本立て、株の高さの半分の位置でひもを一周させます。枝を輪の内側に収めます。
- 翌年は本数を減らす
- 冬の切り戻しの後、春に出た芽が多すぎるなら細いものを抜き、太い枝を10本から15本残します。
ハギの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
ハギの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハギの育て方にまとめています。
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