症状から原因を見分ける
ハギの困りごとは、病気、虫、管理の3つに分けて考えます。葉に白い粉が広がるなら梅雨から秋のうどんこ病、葉が糸で巻かれているならハマキムシ、葉が食われて穴があくならガの幼虫やハムシです。花が咲かない、枝が倒れるといった相談は管理の問題で、剪定の時期と肥料を振り返ります。
葉を裏返して虫がいるか、葉の表面に粉があるかをまず確かめます。どちらもなければ管理の問題なので、日当たり、切り戻しの時期、肥料の有無を順に見直します。
| 症状 | 考えられる原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉状のカビ | うどんこ病 | 病葉を取り、風通しを良くする |
| 葉が糸で巻かれ中に幼虫 | ハマキムシ | 巻いた葉ごと取る |
| 葉に穴があく | ガの幼虫やハムシ | 見つけ次第取る。多ければ野菜用の殺虫剤 |
| 新芽が縮れてべたつく | アブラムシ | 水で洗い流す |
| 枝が茂るが花が咲かない | 肥料過多か7月以降の剪定 | 肥料を止め、剪定の時期を直す |
| 枝が根元から倒れる | 水や肥料の過多、日照不足 | 支柱で受け、原因を直す |
うどんこ病の予防と手当て
梅雨から秋にかけて、葉の表面に白い粉をまいたようなカビが広がるのがうどんこ病です。ハギは枝が密に茂るため、株の内側が蒸れて出やすくなります。病葉は早めに取って処分し、6月上旬に内側の枝を抜いて風を通します。落ちた葉にカビが残るので、秋の落ち葉は集めて捨てます。
薬を使うなら樹木用の殺菌剤を梅雨前に1回、発生後は7日から10日おきに2回ほどかけます。ただし風通しを良くすることが根本の対処で、薬だけでは毎年繰り返します。
- 病葉を取る
- 白い粉が出た葉を付け根から取り、袋に入れて処分します。地面に落とすと胞子が広がります。
- 内側を透かす
- 6月上旬に株の中心に向かう枝と細い枝を付け根から抜き、風の通り道を作ります。株の内側に手を入れて風を感じる程度が目安です。
- 落ち葉を片付ける
- 病気が出た年は11月の落ち葉を集めて捨てます。株元に残すと翌年の発生源になります。
- 梅雨前に予防の薬
- 毎年出る株なら、6月上旬に樹木用の殺菌剤を葉の表裏にかけておきます。雨の前にかけると流れるので、晴れが続く日を選びます。
ハマキムシと葉を食べる虫
5月から9月に、葉を糸で巻いて中に潜むハマキムシが付きます。巻いた葉の中で葉を食べるので、被害は目立ちませんが数が増えると葉が汚れます。巻いた葉ごと取って処分するのが確実です。ほかにガの幼虫やハムシが葉を食べることがありますが、ハギは葉の量が多いので、少しの食害なら放っておいても株は弱りません。
アブラムシは春の新芽に付き、葉が縮れてべたつきます。数が少ないなら水で洗い流し、多ければ野菜用の殺虫剤を使います。テントウムシがいれば食べてくれるので、天敵を見てから薬を判断します。
- 巻いた葉を取る
- 葉が糸で巻かれていたら、葉を開かずにちぎって袋に入れて捨てます。開くと幼虫が逃げます。
- 食害は量で判断する
- 穴のあいた葉が全体の1割程度なら何もしません。枝先の葉が丸ごとなくなるようなら幼虫を探して取ります。
- アブラムシは水で流す
- 新芽に付いたアブラムシはホースの水で洗い流します。3日おきに繰り返すと減ります。
花が咲かない原因の切り分け
ハギの花が咲かない原因は、ほぼ管理の問題です。最も多いのは7月以降に枝を切って花芽を落としたこと、次に肥料や水の与えすぎで枝ばかり茂ったこと、そして日照不足です。植えて1年目は株が若く花が少ないこともありますが、2年目からは咲くのが普通です。
冬の切り戻しをしていない株は、古い枝に花が付かず、新しい枝も弱いため花が減ります。翌冬に地際まで切り戻せば、翌々年には若い枝に花が戻ります。
| 状態 | 原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 枝は伸びたが花が全くない | 7月以降に切った | 翌年は6月上旬までに切り、以降は切らない |
| 枝が太く葉が濃いのに花が少ない | 肥料か水の過多 | 肥料と水を止める |
| 枝が細く長く花が少ない | 日照不足 | 日なたに移す。周囲の枝を透かす |
| 古い枝ばかりで花が減った | 切り戻し不足 | 冬に地際まで切り戻す |
枝が倒れる、株が広がりすぎるとき
枝が根元から倒れて広がりすぎるのは、肥料や水の過多で枝が柔らかいか、日照不足で間延びしたか、株元の芽が多すぎて支え合えないかのどれかです。その年は支柱で受けて見た目を整え、翌年は原因を直します。株がこぼれ種で周囲に広がるときは、花後に枝先を切って種を落とさないようにします。
地下茎で広がる性質はありませんが、こぼれ種で生えた苗は根が深く、抜きにくくなります。見つけたら小さいうちに抜きます。花後に枝先を切って種を落とさなければ、苗はほとんど生えません。
- 支柱で受ける
- 株の周りに支柱を立ててひもで輪を作り、枝を内側に収めます。輪の高さは株の高さの半分ほどにします。
- 原因を直す
- 肥料を止め、水を減らし、日当たりを確かめます。翌春は細い芽を抜いて本数を10本から15本にします。
- こぼれ種を抜く
- 株の周りに生えた小さな苗は、5月ごろの柔らかいうちに根ごと抜きます。大きくなると根が深く入り、スコップが必要になります。
ハギの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハギの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。