適期は開花から三十日から四十日
収穫の目安は開花から 30〜40 日です。播種からの日数は作型で大きく変わるため、花が咲いた日を控えておくほうが正確に当てられます。適期の幅は一週間から十日しかありません。
| 作型 | 播種からの日数 | 開花からの日数 |
|---|---|---|
| 早生 | 80〜90日 | 30日前後 |
| 中生 | 90〜110日 | 30〜35日 |
| 晩生(黒豆) | 110〜120日 | 35〜40日 |
同じ株でも下のさやから太ります。株全体で判断し、数本だけ早いさやに引きずられないようにします。
見た目と手ざわりで判定する
判定は目より指で行います。色は日照や品種で変わりますが、粒の厚みと弾力は熟度をそのまま映すので、さやを一つまみして押し返す感触を覚えると外しません。
- 全体の割合を見る
- 株のさやの 8 割が膨らんだら採ります。全部が揃うのを待つと、先に太ったさやが硬くなり、味の山を過ぎます。
- 指でつまむ
- さやを軽く押して、中の粒の形が指にはっきり伝わり、押し返す弾力があれば適期。柔らかく空きがあるならまだ早い。
- 色を見る
- さやが鮮やかな緑で、うぶ毛が立っているうち。緑が抜けて黄ばみ始めたら、糖が減ってでんぷんに変わり始めています。
- 試しに一本採る
- 迷ったら一本だけ採って茹でます。二日ずらして二回試せば、その品種と畑での適期が翌年から分かります。
遅れたさやは大豆に近づき、粉っぽくなります。味を戻す方法はないので、迷ったら早めに採るほうが後悔しません。
早すぎるときと遅すぎるとき
適期を数日過ぎると、粒の糖がでんぷんに変わり、甘みが抜けて粉っぽくなります。この変化は戻せないため、迷ったときは早いほうへ倒すのが正解です。
| 状態 | さやの様子 | 対応 |
|---|---|---|
| 早すぎる | 薄く平たい。押すと空きがある | 3〜5 日待つ。水を切らさない |
| 適期 | 厚みがあり、押すと弾力がある | 株ごと抜くか、順に摘み取る |
| やや遅い | 緑が抜け、粒が硬い | すぐ採り切る。茹で時間を長めにする |
| 遅すぎる | さやが黄ばみ、粒が黄色い | 枝豆としては戻らない。乾燥豆として熟させる |
採り遅れた株は無理に食べず、そのまま枯れるまで置いて乾燥豆にします。黒豆なら煮豆用として使えます。
採り方と時間帯
収穫は早朝に行います。夜のあいだに株が糖とアミノ酸をためるため、朝がもっとも味が乗っています。日中の高温時に採ると、その時点から成分の減りが速く進みます。
- 株ごと抜く
- 適期が揃っている株は根元から抜き、そのまま持ち帰ります。さやが枝についているほうが乾きにくく、鮮度が保てます。
- 摘み取る
- 太ったさやだけ順に採るなら、はさみで枝を切ります。手で引くと枝や葉が裂け、残す株の傷口から病気が入ります。
- 採ってすぐ
- 日なたに置かないこと。持ち帰るまでの短時間でも、直射日光下の袋の中は温度が上がって味が落ちます。
- 採る量を決める
- その日に茹でられる量だけ採ります。株に残したさやは数日なら畑で持ちますが、採ったさやは半日で味が変わります。
採った枝を立てて置くと、さやが枝から養分を吸い続けます。すぐ調理しないならさやを外して冷やします。
採ったあとの味はこう落ちる
エダマメは収穫後も呼吸を続け、糖とうまみのアミノ酸を自分で消費します。落ち方は温度でほぼ決まり、常温に置くかすぐ冷やすかで一日後の味がはっきり変わります。
| 置いた温度 | 経過 | 糖の残り方 |
|---|---|---|
| 20℃(常温) | 1 日 | およそ 3 割が失われる |
| 5℃(冷蔵) | 2 日 | ほとんど変わらない |
| 5℃(冷蔵) | 1 週間 | およそ 4 割が失われる |
| 0℃に近い温度 | 3 週間 | 甘みはおおむね保たれる |
自分で作る最大の利点はここにあります。買った枝豆との差は品種ではなく、採ってから茹でるまでの時間です。
保存と下ごしらえ
エダマメの下ごしらえは、鮮度を守る作業と味を引き出す作業に分かれます。前者は時間との勝負で後回しにできませんが、後者は茹でる直前に数分あればすみます。
- 配るときは枝つき
- 人に渡すなら枝についたまま渡します。さやを外すより乾きにくく、届くまでの数時間の味の落ち方が変わります。
- その日に茹でる
- 採ったらできるだけ早く茹でます。茹でた時点で呼吸が止まるので、食べるのが翌日でも味は保たれます。
- すぐ茹でられないとき
- さやを外して袋に入れ、冷蔵庫のいちばん冷える場所へ。常温で数時間置くだけで甘みが目に見えて落ちます。
- 冷凍する
- 固めに茹でて水気を切り、小分けにして凍らせます。茹でる前に冷凍すると、解凍後に粒がぼそつきます。
- 塩をもむ
- 茹でる前にさやを塩でもむと、うぶ毛が落ちて塩味が入りやすくなります。両端を切ると味は入りますが、うまみも湯に逃げます。
茹で湯は多め、時間は短めが原則です。長く茹でると粒の水分が抜け、せっかくの弾力とうまみが湯に出ていきます。
エダマメの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
エダマメの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエダマメの育て方にまとめています。
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