栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のエダマメは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る
エダマメを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
開花した日
開花後 30〜40 日が収穫の目安。この日を押さえておくと採り遅れません。
土寄せした日
倒伏防止と発根促進のために本葉 3〜4 枚の頃に土を寄せます。やった年とやらなかった年の差が出ます。
収穫した日
さやを押して豆が飛び出すくらいが適期。株ごと抜いた日と、実の入り具合を残します。
収穫までのコツ
エダマメを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
株間は25cmで2本立てにする
密植すると下の節に莢が付きません。25cm間隔で2本立てにすると根粒がよく働き、1株あたりの莢数と粒の入りがそろいます。
本葉5枚で摘んで実を増やす
摘芯すると枝が横に張り、莢の付く節が増えます。草丈が抑えられて倒れにくくなるので、プランター栽培でも扱いやすくなります。
莢が太る3週間は灌水を続ける
開花から3週間の乾燥は、莢は付いても豆が入らない直接の原因です。この時期だけは畑でも2〜3日おきに株元へたっぷり与えます。
莢を押して弾力で見極める
粒が9割方入り、押すと豆が飛び出しそうな弾力になった頃が適期です。株ごと抜かず、太った莢から順に手で摘み取ります。
早生と中生を蒔き分ける
早生は播種から80日前後、中生は100日前後で穫れます。2品種を同時に蒔けば収穫の山が分かれ、短い適期を逃しにくくなります。
エダマメの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
エダマメの病害虫(66)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
カメムシ類
主要害虫
時期 開花〜莢の肥大期(7〜9月)出る場所 莢出やすい条件 周囲にイネ科の雑草が多いとき
症状 莢の中の豆が吸われて、粒が入らないか、変形して小さくなります。莢は付いているのに中身が空です。
予防 開花期から莢の肥大期に防虫ネットで覆うのが最も確実です。周囲の草刈りで発生源を減らします。
対処 朝の涼しい時間に捕殺します。莢がふくらむ時期の 2〜3 週間が勝負です。
莢が実らず不稔になる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カメムシ科
タネバエ
主要害虫
時期 播種直後(4〜5月)出る場所 種子・根出やすい条件 未熟な堆肥を入れた直後の畑
症状 まいた種が発芽せず、掘ると種が腐って小さなウジがいます。
予防 未熟な堆肥を播種直前に入れないこと。ポットで育苗して植えると避けられます。
対処 まき直します。ポット育苗に切り替えるのが確実です。
播種直後の種子が食害される
病原・原因(この病名で報告のあるもの): タネバエ
ハスモンヨトウ
主要害虫
時期 夏〜秋(8〜9月)出る場所 葉出やすい条件 秋口の高温
症状 若齢幼虫が葉裏に群生し、葉が白くかすれます。
予防 かすれた葉を見つけたら葉ごと取ります。
対処 若齢のうちに葉ごと処分します。
夏から秋に葉と莢を食害する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハスモンヨトウ
さび病
よくある病気
時期 夏〜秋(7〜9月)出る場所 葉出やすい条件 多湿。密植
症状 葉裏に橙褐色の小さな盛り上がった斑点ができ、進むと葉が枯れ落ちます。
予防 株間を確保して風を通します。
対処 発病葉を取り除きます。莢の肥大期に葉を失うと収量に響きます。
秋の高温年に多い
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aecidium minoense、Aecidium quintum、Arthuriomyces peckianus ほか90
白絹病
よくある病気
時期 盛夏(7〜8月)出る場所 地際の茎出やすい条件 高温多湿。未熟な有機物
症状 地際に白い絹糸状の菌糸と茶色い粒ができ、株が枯れます。
予防 未熟な有機物をすき込まないこと。高畝にします。
対処 発病株を土ごと取り除きます。
梅雨明け後に株が急に枯れる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii
斑点病
よくある病気
時期 梅雨〜夏(6〜8月)出る場所 葉出やすい条件 多湿
症状 葉に褐色の斑点ができ、融合して枯れます。
予防 密植を避け、連作を避けます。
対処 発病葉を取り除きます。
生育中後期の下葉から発生
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80
窒素過多
ときどき生理障害一般的な内容
症状 葉が濃緑色で大きく、茎が太く軟弱に育つ。開花・着果が減り、アブラムシや病害の発生が増える。
予防 元肥と追肥の量を作物ごとの基準に合わせ、前作の残肥や堆肥由来の窒素も見込む。有機質肥料の多投を避ける。
対処 追肥を止め、潅水でやや流亡させながら生育を落ち着かせる。摘葉と整枝で採光を確保し、着果を促す。
莢付きが悪くなる
萎黄病
病気一般的な内容
症状 下葉から黄化し、葉柄がねじれて株が片側に傾く。導管が褐変し、生育が止まって結球しないまま枯れることがある。
予防 抵抗性品種を選び、アブラナ科・イチゴの連作を避ける。無病苗を使い、汚染土壌を農具や靴で持ち込まない。
対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。治療は困難なので、輪作や太陽熱消毒で次作の菌密度を下げることを優先する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Candidatus、Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. apii ほか8
萎凋病
病気一般的な内容
症状 日中に下葉から萎れ、朝夕は回復する症状を繰り返しながら次第に枯れ上がる。茎を切ると導管部が褐変しているのが特徴である。
予防 抵抗性品種や接ぎ木苗を使い、連作を避ける。排水を改善し、農具や靴による汚染土の持ち込みを防ぐ。
対処 発病株は根ごと抜き取り、圃場外で処分する。薬剤での治療は困難なので、土壌消毒や輪作など次作の対策に切り替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Ceratocystis fimbriata、Fusarium commune、Fusarium commune f. sp. rapae ほか23
うどんこ病
病気一般的な内容
症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。
予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。
対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59
褐斑病
病気一般的な内容
症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。
予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。
対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57
菌核病
病気一般的な内容
症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。
予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。
対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5
黒点病
病気一般的な内容
症状 果実や葉に黒褐色の微小な点が散在し、涙斑状や砂粒状に密集することもある。多発すると果面がざらつき、外観価値が大きく下がる。
予防 枯れ枝が主な伝染源なので、剪定で枯枝を徹底的に取り除いて園外へ処分する。樹冠内の通風と日当たりを確保する。
対処 発生後の果実は治らないため、翌年の枯枝処理を優先する。梅雨期の降雨前に登録のある殺菌剤を散布して感染を防ぐ。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aspergillus niger、Diaporthe citri、Diaporthe phaseolorum var. sojae ほか8
炭疽病
病気一般的な内容
症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。
予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。
対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66
苗立枯病
病気一般的な内容
症状 地際部がくびれて水浸状〜褐色に細くなり、苗がぱたりと倒伏する。発芽前に侵されると出芽自体がそろわず、欠株となる。
予防 清潔な新しい培土と消毒済みの容器を使い、播種後の過湿と厚まきを避ける。換気して苗を締めて育てることが最大の予防である。
対処 発病苗と周囲の培土は速やかに取り除く。灌水を控えて表面を乾かし、必要に応じて登録のある薬剤で灌注処理を行う。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41
ネグサレセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 根の表面に黒褐色の細長い壊死斑ができ、細根が腐って減る。地上部は生育が揃わず、株が小さいまま葉色が薄くなる。
予防 被害の出た区画では同科の連作を避け、緑肥やイネ科作物を輪作に組み込む。清潔な用土と健全な苗を使う。
対処 被害根は残さず抜き取って処分し、土壌の太陽熱消毒を行う。密度が高い圃場では栽培する作物自体を切り替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネグサレセンチュウ属、ミナミネグサレセンチュウ、スズランネグサレセンチュウ ほか8
ネコブセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。
予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。
対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
灰星病
病気一般的な内容
症状 花が褐変して枯れ、果実には褐色の円形病斑ができて急速に拡大する。病斑上に灰白色の粉状のかびが同心円状に密生し、果実は最終的に乾いて硬くなる。
予防 枝に残ったミイラ果と落果を必ず取り除いて処分する。摘果と剪定で果実同士の接触と過湿を避け、袋かけを行う。
対処 腐敗果は見つけ次第収穫前でも取り除く。開花期と成熟前に登録のある殺菌剤を散布し、降雨が続くときは間隔を詰める。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Monilinia fructicola、Monilinia fructigena、Monilinia laxa ほか2
斑点細菌病
病気一般的な内容
症状 葉に水浸状の小斑ができ、のちに褐色になって周囲が黄化する。果実にも水浸状やかさぶた状の斑点ができ、そこから腐敗が進む。
予防 健全種子・健全苗を用い、同じ科の連作を避ける。雨よけとマルチで泥はねを防ぎ、風通しをよくして結露を減らす。
対処 発病葉・発病果は早めに除去して圃場外へ持ち出し、周囲株に銅剤を予防散布する。作業は葉が乾いた時間帯に行い、雨中や露のある朝の管理を避ける。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Burkholderia andropogonis、Herbaspirillum sp. ほか23
べと病
病気一般的な内容
症状 葉表に淡黄色〜黄褐色の角形病斑ができ、葉裏の同じ位置に灰紫色のかびを生じる。病斑が融合して葉が枯れ上がり、株全体が早期に衰える。
予防 密植を避け、株元の泥はねをマルチで防ぐ。夕方の灌水を控えて葉を長時間濡らさず、連作は避ける。
対処 発病葉は早期に除去し圃場外へ処分する。多湿が続く時期は予防的に登録のある殺菌剤を散布し、葉裏にかかるようにする。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Bremia centaureae、Bremia lactucae、Bremia taraxaci ほか30
輪紋病
病気一般的な内容
症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。
予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。
対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22
記録されている病名(45)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
さやが実らない・中身が入らない
開花期の水切れが最大の原因です。花が咲いたらたっぷり水をやります。カメムシの吸汁でも実が入りません。
さやに黒い斑点、豆がスカスカ
カメムシの被害です。開花期から防虫ネットをかけるのが確実。見つけたら朝の動きが鈍い時間に捕まえます。
葉ばかり茂ってさやが少ない
窒素過多です。マメ科は根粒菌が窒素を作るので、元肥の窒素は控えめにします。
発芽しない・鳥に食べられた
播種直後の種は鳥の好物です。不織布のべたがけか、ポットで育ててから定植します。
品種一覧(30)
Gadenin の作物マスタに登録されているエダマメの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ3
か2
た3
な2
は5
や1
わ1
その他13
エダマメの動画ランキング
エダマメを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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