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ピーマンの収穫と赤くする

ピーマンの収穫と赤ピーマン|採り時のサイズと秋まで穫り続けるコツ

ピーマンの栽培イメージ

読むのに約 5

採り時のサイズと日数、採り遅れの代償、赤ピーマンにする待ち方と、秋まで収穫を続ける切り戻しを解説します。

採り時は日数と大きさで決める

緑ピーマンは開花から20日から25日、最盛期には15日ほどで採れるようになります。品種の標準サイズより一回り小さい、長さ5から6センチ、重さ30から40グラムのうちに採るのが基本です。

同じ株でも時期によって日数が変わります。気温の高い盛りは肥大が速く、九月以降はゆっくりです。日付だけで決めず、大きさと肩の張り具合を合わせて見ます。

時期開花から収穫まで採り方の目安
6月の一番果25日前後ピンポン球ほどで早採りする
7から8月の最盛期15日から20日二、三日おきに見回り小さめで採る
9月以降25日から30日肥大が遅いので日数を見て判断する
赤ピーマンにする実55日から60日色が回りきるまで枝に付けておく

大きさの基準は品種で違います。袋に書かれた果重が中型の35グラム前後か、大果の60グラム以上かで、採るサイズを変えます。

採り方と見回りの間隔

収穫は株の管理そのものです。実を採ることで株は次の花を付けるので、二、三日おきの見回りが結果として収量を押し上げます。まとめて採る形にすると、その間に実が育ちすぎて株が止まります。

はさみで切る
手でねじると枝ごと裂けます。へたの上をはさみで切り、枝ではなく実を支えて切り離します。
朝に採る
気温が上がる前に採ると実がしっかりして日持ちします。日中に採った実は水分が抜け、しなびるのが早いです。
傷んだ実も採る
尻腐れや虫の穴が空いた実もそのつど採って持ち出します。付けたままにすると株の養分を消費し続けます。
取り残しを探す
葉の陰と株の内側には必ず隠れた実があります。収穫のたびに株の反対側からも覗きます。

採り遅れが招くこと

実を大きくしようと待つと、その一個に養分が集中し、株全体の花付きが止まります。特に一番果から三番果までを大きくすると、七月以降の実の数がはっきり減ります。

株が止まる
先端の伸びが鈍り、新しい花が付かなくなります。付いている実をすべて採れば、二週間ほどで花が戻ります。
実が硬くなる
採り遅れた緑の実は果肉が硬くなり、種の周りが黄ばみます。食味の面でも早採りしたもののほうが上です。
色が回りはじめる
肩から赤く色づいた実は、赤くする分だけ株の力を使います。赤ピーマンにする実は数を決めて残します。
種が目立つ
割ったときに種が黄色く硬くなっていたら完全な採り遅れです。次からは同じ枝の実を三日から五日早く採ります。

旅行などで数日空けたときは、大きくなった実を優先してすべて採ります。一度リセットしたほうが株の回復は早くなります。

秋まで穫るための切り戻しと追肥

夏のあいだ実を付け続けた株は、八月には枝が混んで実付きが落ちます。八月上旬から中旬に枝を間引いて追肥(育てている途中で足す肥料)すると新しい枝が伸び、九月から再び穫れるようになります。

切る量
内側の混んだ枝と細い枝を中心に、全体の三分の一から半分を間引きます。主枝を短く切り詰める必要はありません。
同時にすること
追肥と、株の周囲に堆肥をひと握り。切った直後に水をたっぷり与えると、新芽の出が早くなります。
残す実を絞る
付いている実は小さいものを数個だけ残します。実を全部残したままでは、株が新しい枝を出しません。
回復までの日数
枝が伸びて花が付くまで三週間から一か月かかります。九月に穫りたければ八月中旬までに済ませます。

赤ピーマンにする

緑の実をそのまま枝に付けておくと、開花からおよそ55日から60日で赤くなります。緑で採る場合の倍以上かかり、その間その枝には新しい実が付きにくくなるので、株の勢いのあるうちに数を絞って残します。

残す実を選ぶ
形が整い、傷のない実を一株あたり二、三個にします。枝の中ほどの実が日焼けしにくく、色も均一に回ります。
色が回る過程
肩から黒っぽく変わり、次に赤みが差し、最後に全体が赤くなります。半端な色で採ると甘みが乗りません。
時期を選ぶ
真夏は日焼けと腐れが出やすいので、九月以降のほうが成功します。ただし気温が下がると色づきにかかる日数は延びます。
追肥を切らさない
長く付けておく分だけ株が消耗します。赤くする実を残している期間は、追肥と水を切らしません。

赤ピーマンは苦みが抜けて甘くなりますが、肉厚のパプリカにはなりません。パプリカは果肉の厚い大果の別系統で、緑のピーマンを待っても同じ姿にはなりません。

保存と終わりどき

終わりの判断は実の付き方ではなく気温です。十月下旬の株にはまだ花が咲いていますが、その花が実になるだけの気温はもう残っていません。小さい実も含めて採り切り、株を片付けます。

冷やしすぎない
洗わずに一つずつ紙で包み、袋に入れて野菜室へ。10℃を下回る場所に長く置くと、へたから傷みはじめます。
使い切れないとき
縦半分に切って種を取り、生のまま冷凍します。炒め物や煮込みには凍ったまま入れて使えます。
赤い実の扱い
完熟した実は日持ちしません。採ってから数日で使い切るか、切って冷凍します。皮がしわになりはじめたものは加熱調理に回します。
終わりどき
最低気温が5℃を下回るころが限界です。霜に当たると一晩で枯れるので、その前に残った実を全部採ります。

収穫でつまずいたときの手当て

採れ方が落ちてきたときは、株の疲れか、採る間隔か、採り方のどれかです。実の硬さと葉の色を合わせて見ると、どれが効いているかの見当がつきます。

症状考えられる原因手当て
実が大きくならない株が疲れて肥料が切れた小さいうちに採り、追肥と水を入れ直す
硬くて筋張っている採り遅れて熟しかけた次から日数を縮め、二日おきに見回る
採るときに枝ごと折れる手でひねって採っているはさみで軸を切り、支柱に結び直す
色づく前に実が落ちる高温と水切れが続いた日よけと敷きわらで地温を下げる

立て直している間は大きく育てようとせず、小さめで採り続けます。実を残すほど株は次の花を止めます。

ピーマンの収穫に使うもの

穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。

  • 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
    規格の目安
    刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。

    引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。

  • 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
    規格の目安
    20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。

    袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。

  • 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
    規格の目安
    厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。

    穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。

  • 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
    規格の目安
    通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。

    根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
  • 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。

ピーマンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はピーマンの育て方にまとめています。

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