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グミの病害虫と障害

グミの病害虫と障害|落果と鳥の食害、カイガラムシを防ぐ

グミの栽培イメージ

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グミは病害虫の少ない丈夫な木ですが、実が落ちる、鳥に食べられる、カイガラムシがつく、といった困りごとがあります。症状からの見分け方と手当てをまとめます。

まず症状から原因を絞る

グミの困りごとの大半は病気ではなく、落果、鳥、虫の三つです。実がふくらむ前に落ちるなら受粉や水の問題、赤くなった実がなくなるなら鳥、枝に白や茶色の粒がついてべたつくならカイガラムシです。葉が食われるのは蛾の幼虫やハムシで、葉裏が白っぽくかすれるならハダニです。症状の場所と時期を照らし合わせて原因を絞ります。

症状考えられる原因最初の手当て
実が小さいうちに落ちる受粉不良、水切れ、春の肥料受粉樹の確認、五〜六月の水やり
赤くなった実がなくなる色づき始めに防鳥ネット
枝に白や茶色の粒、べたつくカイガラムシ歯ブラシでこすり落とす
葉が食われて穴があく蛾の幼虫、ハムシ見つけて捕殺
葉裏が白っぽくかすれるハダニ葉裏に水をかける
葉に黒い斑点、落ち葉が増える斑点性の病気病葉を処分、風通しをよくする
枝が急にしおれ、株元に木くず幹に入る虫穴を探して針金で突く

落果

グミ、とくにビックリグミは、実が親指の先ほどになる前の五月下旬から六月に大量に落ちることがあります。受粉樹がない、開花中に雨が続いた、実の肥大期に水を切らした、春に窒素肥料を与えた、実をつけすぎた、のどれかが原因です。半分ほど落ちるのは普通で、ほとんど落ちるときに原因を探します。病気ではないので薬は効きません。

状態見分け方直し方
ビックリグミでほぼ全部落ちる受粉樹がない、または開花が重ならないナツグミを添える、筆で受粉、瓶挿しの枝を吊るす
ナツグミでも大量に落ちる五〜六月に土が乾いていた実の肥大期は水を切らさない
枝は勢いよく伸びて実が落ちる春に肥料を与えた寒肥は堆肥だけ、化成肥料は収穫後
一か所に固まってついた実が落ちるつけすぎ五月上旬に一〜二個へ摘果

落ちた実は集めて処分します。放置すると虫が集まり、翌年の病害虫の原因になります。

鳥の食害

グミの実が赤くなると、ヒヨドリやムクドリが数日で食べ尽くします。六月上旬、実が黄色みを帯びてきたころに防鳥ネットをかけるのが目安で、赤くなってからでは遅いです。ネットは枝に直接かけると隙間から食べられるので、支柱で浮かせて実に触れないようにします。小さな木なら不織布の袋を枝ごとかぶせる方法も手軽です。

色づき始めにネットをかける
実が黄色みを帯びた六月上旬に、木全体か実のついた枝を防鳥ネットで覆います。目合いは二センチ以下にします。
支柱で浮かせる
ネットが実に触れると鳥が外からつつきます。支柱を数本立ててネットを浮かせ、裾は地面に留めます。
収穫後はすぐ外す
実を採り終えたらネットを外します。かけたままにすると枝が伸びて絡み、外すときに枝を折ります。

カイガラムシとハダニ

枝や葉裏に白や茶色の小さな粒がつき、周りがべたついて黒くすすけていたらカイガラムシです。風通しの悪い混んだ株につきやすく、放っておくと枝が弱ります。成虫は殻に守られて薬が効きにくいので、歯ブラシでこすり落とします。梅雨明け後の乾燥期には葉裏にハダニがつき、葉が白っぽくかすれます。葉裏に水をかけるだけでかなり減ります。

冬に枝を見回る
落葉した冬は枝についたカイガラムシが見つけやすいです。剪定のついでに歯ブラシでこすり落とし、混んだ枝を抜いて風を通します。
幼虫の時期に薬を使う
五月から七月の幼虫は殻がなく薬が効きます。数が多ければ果樹に使える殺虫剤を枝全体に散布します。
ハダニは水で流す
七月から八月に葉裏が白っぽくなったら、二〜三日おきに葉裏へ勢いよく水をかけます。乾燥させないことが予防になります。

葉を食べる虫と幹に入る虫

五月から九月に蛾の幼虫やハムシが葉を食べ、穴だらけにします。大きな木では気にしなくてよい程度ですが、若い木や鉢植えでは葉を失って弱るので、見つけしだい捕殺します。株元に木くずが出ていたらカミキリムシの幼虫が幹の中に入っています。穴を探して針金で突くか、専用の殺虫剤を注入します。幹の周りを清潔にし、六月から八月に成虫を見かけたら捕まえます。

時期被害防ぎ方
5〜6月葉に穴、緑や黒の幼虫葉裏を探して捕殺、多ければ野菜用の殺虫剤
6〜8月幹に成虫、産卵の傷カミキリムシを捕殺、株元を清潔に
7〜10月株元に木くず穴に針金を差して突く、殺虫剤を注入
11〜3月幹の穴、枝の一部が枯れる穴を癒合剤でふさぎ、枯れ枝を切る

病気と葉の斑点の切り分け

グミは病気が少ない木ですが、梅雨時に葉に黒や褐色の斑点が出て早く落ちることがあります。風通しの悪い混んだ株で出やすく、病葉を集めて処分し、冬の剪定で枝を間引けばほとんど収まります。葉裏の銀白色の毛は病気ではなくグミの特徴です。葉が黄色くなって落ちるのは病気より乾燥や根詰まりが多く、まず土の乾きと鉢底の根を確かめます。

見た目原因対処
葉に黒や褐色の斑点、早く落ちる斑点性の病気病葉と落ち葉を処分、枝を間引いて風を通す
葉裏が銀白色グミの正常な特徴対処不要
葉が黄色くなって落ちる乾燥、根詰まり水やり、鉢は冬に根を切って植え直す
新芽が縮れるアブラムシ指でつぶすか水で流す
枝先が枯れ込む強い剪定の切り口、寒さ枯れた部分を春に切り戻す

殺菌剤が必要になることはまれです。斑点が毎年ひどい株は、日当たりと風通しの改善を先に試します。

グミの収穫までのコツは作物ページに

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