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ヘーゼルナッツの月別の作業

ヘーゼルナッツの月別作業カレンダー|剪定・受粉・収穫の一年

ヘーゼルナッツの栽培イメージ

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真冬の開花と秋の収穫を軸に、月ごとの作業を一覧にします。夏の水やりも見落とせません。

一年の流れをつかむ

ヘーゼルナッツの一年は、二月の開花から始まり、九月から十月の収穫で終わります。作業の山は冬の剪定と受粉、夏の水やり、秋の収穫の三つです。この三つを外さなければ大きく失敗しません。

作業目安
1月剪定・寒肥落葉中に骨格を整える
2月開花・人工受粉雄花の房が粉を吹いたら
3月受粉の続き・植え付け芽吹き前に植える
4月芽吹き・ひこばえ確認新葉が開く
5月追肥・害虫の見回り葉が展開したころ
6月ひこばえ取り・生理落果水切れに注意
7月水やり・実の肥大乾いたらたっぷり
8月水やり・草取り朝夕の乾きを見る
9月収穫開始殻が茶色になったら
10月収穫・乾燥苞から実が外れる
11月お礼肥・落ち葉掃除落葉が始まったら
12月剪定開始・植え付け完全に落葉してから

寒冷地では全体が二から三週間遅れ、暖地では開花が一月にずれ込むことがあります。

冬 十二月から二月

落葉したら剪定を始めます。同時に株元に寒肥として堆肥と有機質肥料を施し、根の周りの土を軽く耕して混ぜます。二月に入ったら雄花の房を毎週見て、粉を吹き始めたら人工受粉に移ります。

この時期の水やりは地植えではほぼ不要です。鉢植えは土が乾いたら暖かい日の午前中に与え、夕方に凍る量は残さないようにします。

寒肥を株元に埋める
幹から五十センチほど離れた場所に浅い溝を掘り、堆肥をバケツ一杯と有機質肥料を二握りほど入れて土を戻します。
雄花の房を週一回見る
房が伸びて黄色くなり、指で弾いて粉が出たら受粉の開始です。晴れた日の午前中に筆で雌花につけます。

雪の重みで枝が裂けることがあります。積雪地では株仕立ての枝を縄で軽くまとめておきます。

春 三月から五月

受粉が終わると芽が動き、四月に葉が開きます。五月に葉が広がったころ追肥(育ちの途中で足す肥料)を少量与えます。同時にアブラムシやハマキムシが出やすい時期なので、新芽を見回ります。

作業目安
3月人工受粉の仕上げ赤い雌花が残っている間
4月ひこばえの確認根元の芽が伸び始めたら
5月追肥と害虫の見回り新葉が固まったころ

春の追肥は多いと枝ばかり伸びます。化成肥料なら一握り程度で十分です。

夏 六月から八月

実が太る時期で、水が足りないと中身が入らない空の実が増えます。梅雨明け後は特に、地植えでも一週間雨がなければたっぷり与えます。株元に敷きわらやバークチップを敷いて乾きを遅らせるのも効果があります。鉢植えは特に乾きやすく、猛暑日は朝夕二回の水やりが要ることもあります。

ひこばえを取る
六月に株元から出た若い枝を手で引き抜くか、地際で切ります。柔らかいうちなら手でも取れます。
乾いたらたっぷり水
土の表面が白く乾いて指を第二関節まで入れても湿りがなければ、株の周りにバケツ二杯ほど注ぎます。鉢植えは朝夕の二回になることもあります。

八月以降は枝を切りません。翌年の花芽が作られている時期です。

秋 九月から十一月

殻が茶色になり、苞がゆるんで実が落ち始めたら収穫です。落ちた実を拾うか、木を揺すって落とします。収穫後はお礼肥として少量の肥料を与え、落ち葉は病気の元になるので集めて処分します。収穫の記録は来年の花期の目安になるので、日付と数を書き留めておきます。

作業目安
9月収穫開始殻が茶色く苞が開く
10月収穫・乾燥実が自然に落ちる
11月お礼肥・落ち葉掃除葉が半分落ちたころ

落ちた実はリスやカラスに持っていかれます。落ち始めたら毎日拾うか、下にネットを敷きます。

鉢植えと地植えで変わる作業

鉢植えは地植えより乾きが早く、根詰まりも起きます。月別の作業に、水やりの頻度と植え替えを足して考えます。地植えは植えて三年目までは水やりを見ますが、それ以降は真夏の乾燥時だけで済みます。

場面鉢植え地植え
夏の水やり毎日、猛暑は朝夕一週間雨がなければ
植え替え2〜3年ごとの2〜3月不要
肥料2月・5月・11月に少量1月の寒肥と11月のお礼肥
冬の置き場北風を避け日なたそのまま

鉢植えの植え替えは根を三分の一ほど切り、新しい用土で同じ鉢に戻すか一回り大きくします。

やり損ねた月の立て直し方

剪定を忘れた、受粉の時期を逃した、というときの対処です。一年分の収穫を諦めても木は残るので、来年につなげる管理に切り替えます。

時期やり損ねたこと立て直し
3月剪定を忘れた混んだ枝だけ抜き、残りは来冬へ
3月下旬受粉を逃した今年は諦め、花期を記録する
7月夏の水切れで葉が落ちた水を回復し肥料は与えない
10月実を落としたまま拾える分だけ回収し虫食いを除く

芽吹いた後の剪定は株を弱らせます。三月下旬を過ぎたら大きな枝は切らずに冬を待ちます。

ヘーゼルナッツの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

ヘーゼルナッツの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はヘーゼルナッツの育て方にまとめています。

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