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セリの容器栽培

セリの容器栽培|受け皿に水をためて台所のそばで育てる

セリの栽培イメージ

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セリは水をためたまま育てられる珍しい野菜です。深めの容器と受け皿があれば、ベランダや窓辺でも穫れます。

容器と受け皿を選ぶ

セリは根が水に浸かっていても腐らないので、容器栽培では受け皿に水をためたままにできます。深さ十五センチほどの鉢と、二センチ以上水をためられる深い受け皿の組み合わせが扱いやすい形です。

容器水のため方向いている場面
鉢と深い受け皿受け皿に2〜3センチためるベランダや窓辺で育てる。標準の形
穴のない深鉢や睡蓮鉢土の上まで水を張る水辺の姿を再現したいとき。乾きにくい
幅60センチのプランター受け皿を置いてためるたくさん穫りたいとき。重いので置き場所を選ぶ
コップやガラス容器水だけで育てる台所で数本。長くは育たない

土と植え方

培養土は野菜用のもので構いませんが、水持ちをよくしたいので赤玉土の細かいものを二割ほど混ぜると安定します。水はけを求める必要がないので、鉢底石は入れなくても構いません。

植えるのは根の付いた株か、水に浸けて芽を出させた根元です。深さ二センチほどの浅い穴に芽を上に向けて置き、軽く土をかぶせてから、受け皿に水を入れます。

土を八分目まで入れる
容器の縁から三センチほど下まで土を入れます。水をためたときにあふれない高さです。
浅く植える
根の付いた株を深さ二センチほどに置き、軽く土をかぶせます。芽が埋まると出てこられません。
受け皿に水を入れる
植えたら上から水をやり、そのあと受け皿に二センチほど水をためて、乾かない状態を作ります。

置き場所を決める

セリは半日陰でよく育ちます。一日中日が当たる場所では夏に葉が焼け、水も一気に減ります。午前だけ日が当たる東向きのベランダや、レースのカーテン越しの窓辺がちょうどよい環境です。

室内で育てる場合は、明るい窓辺に置き、時々外の風に当てると茎がしっかりします。まったく日の入らない場所では茎だけ細長く伸びて倒れてしまいます。

場面育ち方調整のしかた
午前だけ日が当たるいちばんよく育つそのまま。夏も傷みにくい
一日中日が当たる夏に葉が焼ける7〜8月は寒冷紗をかけるか半日陰へ移す
明るい窓辺の室内育つが茎が柔らかい時々外に出して風に当てる
日の入らない室内細長く伸びて倒れる窓辺かベランダへ移す

水の入れ替えと肥料

受け皿の水をためたままにしていると、夏場は臭いが出たり蚊がわいたりします。週に一度、上から新しい水を注いで受け皿からあふれさせると、古い水が押し出されて中がきれいに保てます。

肥料は少なくて構いません。水をためる育て方では固形の肥料が溶け出して濃くなりすぎることがあるので、規定より薄めた液体の肥料を月に一回だけ与える程度にします。

週に一度流し入れる
上からたっぷり水を注ぎ、受け皿の水があふれるまで続けます。古い水が入れ替わります。
夏は朝夕に確かめる
気温が高い時期は一日で受け皿が空になります。朝と夕方に見て、減っていたら足します。
液体の肥料は薄く
規定の倍に薄めたものを月に一回与えます。濃いと根が傷み、香りも落ちてしまいます。

受け皿にたまった水はしばらく置くと蚊の発生源になります。網をかけるか、こまめな入れ替えを続けてください。

容器での収穫と株の更新

容器でも収穫のしかたは畑と同じで、地際二センチを残して刈ります。土の量が少ない分だけ回復は遅いので、一度に刈るのは株の三分の一までにとどめると長く穫り続けられます。

一年から二年で容器の中が根でいっぱいになります。春か秋に一度株を出して節ごとに分け、新しい土に植え直すと、また太い茎が伸びるようになります。

三分の一ずつ刈る
容器は回復が遅いので、必要な分だけ少しずつ刈ります。全部刈ると次の芽まで一か月かかります。
1〜2年で植え直す
根が回って土が見えなくなったら植え替えどきです。春か秋に株を分けて新しい土に植えます。
分けた株を増やす
余った株はもう一鉢に植えると、交代で刈れるようになり、切れ目なく穫れます。友人に分けても喜ばれます。

うまく育たないときの見直し

容器で育つセリの不調は、水、日照、容器の大きさのどれかにたどり着きます。露地より原因が絞りやすいので、上から順に確かめれば立て直せることがほとんどです。

症状考えられる原因手直し
葉が黄色くなって減る水の入れ替え不足か肥料の濃さ水を流し入れて替え、肥料を1か月止める
茎が細長く倒れる日照不足午前に日が当たる場所へ移す
葉先が茶色く枯れる受け皿が空になり乾いた朝夕に水を確かめ、夏は深い受け皿に替える
株が増えず小さいまま容器が浅い、根が回った深さ15センチ以上の鉢に植え替える

水の臭いが気になるときは、受け皿を浅くして毎日入れ替える方法もあります。土が湿っていれば水はためなくても育ちます。

セリのプランター栽培に使うもの

プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。

  • 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
    規格の目安
    深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。

    浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。

  • 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
    規格の目安
    元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
    数量の目安
    深型プランター 1 個で 20〜25L。

    花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。

  • 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
    規格の目安
    軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。

    底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液タイプ。

    プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
  • 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。

セリの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はセリの育て方にまとめています。

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