GadeninEnglishアプリを入れる
セリの株分けと植え付け

セリの株分けと植え付け|根付きの株を秋に植えて春に穫る

セリの栽培イメージ

読むのに約 4

セリは種より根付きの株から始めるほうが確実です。秋に植えると根が広がり、翌春から香りのよい茎が穫れます。

何から始めるかを決める

セリは日本の水辺に育つセリ科の多年草で、種からでも育ちますが発芽がそろわず時間がかかります。家庭では、根の付いた株を植えるか、園芸店の苗から始めるほうがはるかに確実です。

台所にある根付きのセリを使う方法もよく知られています。買ってきた束の根元五センチほどを切り取って土に挿すと、そこから新しい芽と根が伸びて株になります。まず一株試すには手軽な方法です。

始め方植えどき最初の収穫
園芸店の苗9〜10月か3〜4月秋植えなら翌春、春植えなら初夏
根付きの株の株分け9〜10月翌春の3〜4月
食用の束の根元を挿す4〜6月か9〜10月2〜3か月後から少しずつ
種まき3〜4月発芽がそろわず時間がかかる

野に生えているセリを採って植えるのは避けてください。よく似た有毒の植物が同じ水辺に混じって生えていることがあります。

植える場所は湿ったところ

セリは水辺の植物なので、乾く場所では育ちません。畑なら水がたまりやすい低いところ、日当たりは半日ほどでも十分です。日陰では茎が細く伸び、強い直射では夏に葉が焼けます。

水はけがよすぎる砂地には向きません。粘り気のある土や、堆肥を多く入れて水持ちをよくした土のほうが、セリにとっては住み心地のよい場所になります。

低い場所を選ぶ
雨のあとに水が引きにくいところを選びます。ほかの野菜には向かない一角がセリには合っています。
堆肥を多めに入れる
一平方メートルあたり三キロほど入れて耕します。水持ちがよくなり、根が広がりやすい土になります。
畝は立てない
水をためたいので平らにならすか、まわりより少し低くします。高い畝にすると乾いて育ちません。
半日陰を確かめる
夏の午後に日陰になる場所なら理想です。建物や落葉樹の東側がちょうどよい環境になります。

株分けの手順

セリは地面をはう茎を伸ばして、節から根と芽を出しながら広がります。この性質のおかげで株分けは簡単で、伸びた茎を節ごとに切り分ければ、そのまま新しい株として植えられます。

作業は九月から十月が適期です。夏の暑さが引いて根の動きが戻る時期なので、植えた株が冬までに根を広げ、翌春の収穫につながります。春に分けても構いませんが、収穫は初夏までずれます。

はう茎を掘り上げる
地面をはっている茎を土ごとそっと掘り上げます。根を切らないよう、まわりを大きめに掘るのがこつです。
節ごとに切り分ける
節に根と芽が付いていることを確かめ、そこを残して切り分けます。一株に節が二つあれば十分です。
浅く植える
深さ二センチほどの浅い穴に、芽を上に向けて置き、軽く土をかぶせます。深植えすると芽が出ません。
株間15センチで並べる
すぐに広がるので、詰めて植える必要はありません。並べたあとたっぷり水をやります。

分けた株はその日のうちに植えます。根が乾くと活着が悪くなるので、持ち運ぶときは湿らせた新聞紙で包みます。

台所のセリから増やす

食用に売られているセリの根元を使う方法は、失敗しても損が少ないので試す価値があります。根が付いた状態の束を選び、下から五センチほどを切り取って使います。

根付きの束を選ぶ
白い根がしっかり残っている束を買います。根を切り落としてある束では芽が出ません。
水に浸けて芽を出す
コップに水を二センチ入れて根元を浸け、明るい窓辺に置きます。数日で新しい芽が伸び始めます。
土か水に移す
芽が三センチほど伸びたら、湿った土に浅く植えるか、受け皿に水をためた容器へ移します。
半日陰で育てる
移したあとは直射を避けた明るい場所に置き、水を切らさなければそのまま株になります。

植えたあとの一か月

植えた直後のセリは根がまだ広がっていないので、乾かすと一気に弱ります。土の表面が乾く前に水を与え、常に湿った状態を保つことがこの時期のすべてです。

一か月ほどたつと、地面をはう茎が伸び始めます。ここまで来れば根が付いた証拠なので、あとは冬までそのまま伸ばして株を広げさせます。

時期株の様子その時期の手入れ
植えて1週間葉が少ししおれることがある毎日水を与え、直射を避ける
2〜3週間新しい葉が立ち上がる根が付いた合図。水やりは続ける
1か月地面をはう茎が伸び始めるそのまま伸ばす。抜かずに広げさせる
2か月株のまわりに新しい芽が出る混みすぎたところだけ間引く

根づかないときの原因と手直し

植えたのに新しい葉が出ないときは、乾き、深植え、日差しの強さのどれかが原因であることがほとんどです。抜いて確かめる前に、水と置き場所を見直すと立て直せます。

症状考えられる原因手直し
葉がしおれて戻らない水切れ毎日水を与え、株元を落ち葉や刈り草で覆う
葉が黄色くなって溶ける強い直射か夏の高温半日陰へ移すか、寒冷紗で日を弱める
新しい芽が出てこない深植えで芽が埋まった土を少しよけて芽を出す。植え直しは浅く
茎だけ細長く伸びる日照が足りない半日は日の当たる場所へ移す

セリは一度根づけば数年そのまま育ちます。最初の一か月さえ乗り切れば、あとは水を切らさないだけで毎年穫れます。

セリの植え付けに使うもの

植え付けの日にそろっていないと後から張り直しになるのが、マルチと防虫ネットです。苗を買う前に用意しておきます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 穴あき 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が早いです。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。両端を埋めるぶんが要るので、畝の長さ + 1m で見ます。

    地温を上げ、雨のはね返りを止め、雑草を抑えます。土からはねる泥は病気の入り口なので、病気が出やすい畑ほど効きます。

  • マルチ押さえ(U 字ピン)探す言葉「マルチ押さえ ピン」
    規格の目安
    長さ 15cm 前後の鉄製。プラスチック製より風に強いです。
    数量の目安
    畝 1 本で 20〜30 本。50cm 間隔が目安。

    マルチは土をかぶせて留めるのが基本ですが、風の通る場所ではピンを足さないと一晩でめくれます。

  • 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
    規格の目安
    目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱(長さ 210cm・直径 8mm)と合わせて使います。
    数量の目安
    ネットは畝 1 本(3m)で 4m。支柱は 50cm 間隔で 7 本。

    1mm はモンシロチョウやコナガなど、卵を産みに来る蛾や蝶を止めるための目です。アブラムシやアザミウマはこれでは通ります。狙う虫で目合いを決めてください。

    出典: 農研機構「0.6mm 目合いネットによるアブラナ科野菜害虫の侵入阻止効果」

  • 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
    規格の目安
    幅 6〜8cm のステンレス製。目盛りの付いたものは植え穴の深さを見るのに使えます。

    根鉢と同じ大きさの穴を掘るための道具です。柄と刃が一体になっているものは曲がりません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 支柱を立てない作物なら、トンネル支柱は要りません。
  • 穴なしマルチをカッターで開ければ、株間の違う作物にも 1 本で使い回せます。

セリの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はセリの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

セリについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる