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小松菜の種まき・まき方

小松菜の種まき方法と時期|周年まける理由と季節ごとのまき方の使い分け

小松菜の栽培イメージ
まずここだけ

種まきの結論

種まき時期
地域と地温に合わせる
まき方
すじまき / ばらまき
まず確認
小松菜は一年中まけますが、収穫までの日数は夏の20日台から冬の60日超まで変…

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小松菜は一年中まけますが、収穫までの日数は夏の20日台から冬の60日超まで変わります。

種まきの手順

小松菜はばらまきではなくすじまきにします。列が通っていれば間引きの判断が早く、株元に手を入れて追肥(育てている途中で足す肥料)や中耕ができ、収穫のときも列ごと順に抜けるからです。ばらまきは間引きの取りこぼしが必ず出ます。

コマツナの種をまく様子
コマツナの種まきの手順を写真で確認できます。
  1. 溝を切る

    板の縁や支柱を土に押しつけ、深さ1センチほどの平らな溝をつくります。溝底が平らだとまき深さがそろい、発芽の早い遅いが減ります。

  2. 条間は15〜20センチ

    畑なら20センチ、プランターなら15センチが目安です。これより狭いと株が立ち上がって蒸れ、白さび病の出方が変わります。

  3. 1センチ間隔でまく

    種が重ならないよう1センチ間隔で置いていきます。厚まきは徒長(間のびして弱く伸びること)の直接の原因で、間引きの手間も倍になります。

  4. 覆土は5〜10ミリ

    溝の両側の土を指で寄せて薄くかけます。小松菜の種は小さく、1センチを超えて深く埋めると発芽がそろわなくなります。

  5. 鎮圧してから水をやる

    手のひらか板で軽く押さえ、種と土を密着させてからたっぷり水をやります。鎮圧を省くと表土が乾き、発芽が飛び飛びになります。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

種まきの手順

夏まきは日数が最も短い一方で、発芽不良と徒長という別の失敗が待っています。狙いは「地温を下げ、光は確保する」ことで、遮光(日ざしを布などでやわらげること)しすぎると今度はひょろ長い株になります。

  1. 夕方にまく

    日中の高温を避け、夕方にまいて水をやります。夜のあいだに種が吸水できるので、日中まきより発芽がそろいます。

  2. 遮光は発芽までだけ

    寒冷紗を浮かせてかけ、地温を下げます。発芽が見えたらすぐ外すか目の粗いものに替えます。かけ続けると徒長します。

  3. まき量を減らす

    高温期は徒長しやすいので、まき間隔を1.5センチほどに広げます。厚くまいて後から抜く戦略は夏だけは通用しません。

  4. 早めに収穫する

    夏は20〜25日で採り切ります。置くほど葉が硬く辛くなり、虫の食害も増えるので、小さめで採るほうが得です。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

種まきの手順

冬は発芽と初期生育が遅く、そのまま露地にまくと1か月たっても本葉が数枚という状態になります。保温資材で地温を確保できるかどうかで、収穫できるかどうかが決まります。

  1. べたがけを直接かける

    まいた直後に不織布を株の上に直接かけます。地温と湿度が保たれ、発芽までの日数を数日縮められます。

  2. 本葉が出たらトンネル

    支柱を差して穴あきポリや不織布のトンネルにします。葉が資材に触れたまま凍ると、その部分が傷むためです。

  3. 日中は換気する

    晴れた日の昼はトンネルの裾を開けます。閉め切ると内部が高温多湿になり、徒長と病気の温床になります。

  4. 日数を60日で見る

    11月以降のまきは60日以上を見込みます。年内に採りたいなら10月中にまき終えるのが現実的な線引きです。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

周年まけるが、日数は季節で3倍動く

小松菜は露地で3月から11月までまけて、トンネルを併用すれば真冬もまけます。ただし「いつまいても同じ」ではありません。発芽から収穫までの日数が、夏の20日台から冬の60日超まで、同じ作物とは思えないほど動きます。

理由は生育適温です。小松菜がよく伸びるのはおおむね20〜25℃で、この帯から外れるほど日数が延びます。真夏は日数こそ短いものの葉が薄く辛みが出やすく、冬は伸びそのものが止まって日数だけが延びていきます。

だからカレンダーだけで決めず、まいた日と気温をセットで記録します。8月まきと10月まきでは収穫日が1か月近くずれるので、日数の見込みを外すと畝が空かず、次のまき付けが後ろにずれ続けます。

まく時期収穫までの日数つまずきやすい点
4〜5月30〜40日虫が動き出す。ネットが必須
6〜8月20〜30日高温で発芽不良と軟弱徒長
9〜10月30〜50日最も作りやすいが虫はまだ残る
11〜12月60日以上伸びが止まる。保温で短縮する

発芽をそろえる地温と水

発芽の適温はおおむね20〜30℃と幅が広く、この帯なら3〜4日で一斉に出ます。外れたときに揃わなくなるので、まいた直後の数日だけは表土を乾かさないことに集中します。

まいた頃の地温発芽までの目安やること
25℃前後3〜4日朝夕の表土の乾きだけ見る
15℃前後6〜8日べたがけで地温を上げる
10℃以下10日以上トンネルにする。露地は待つ
30℃超乱れる日中の直射を切り、夕方に水

発芽前に表土が一度カラカラに乾くと、そこだけ抜け落ちて列に穴があきます。追いまきで埋めると生育がずれるので、乾かさないほうが早いです。

まく前の土づくりと元肥

小松菜の適正な酸度はペーハー6.0〜6.5で、極端な酸性土でなければ石灰は控えめで足ります。生育期間が短いぶん、元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)が効いていないと後から追いつきません。

資材1平方メートルあたり入れる時期
完熟堆肥2キロ前後まく2週間前
苦土石灰100グラム前後まく2週間前
化成肥料100グラム前後まく1週間前

未熟な堆肥を直前に入れると、発芽期にタネバエやネキリムシを呼びます。堆肥は必ず完熟のものを、2週間前までに入れておきます。

発芽でつまずいたときの立て直し

小松菜のつまずきは、ほとんどが発芽から本葉が出るまでの十日間に集中します。この時期の失敗は原因が限られているので、症状から絞り込めばその場で手を打てます。

まず土を触る
表土を指で触り、種のある深さまで湿っているかを見ます。乾いていれば原因は水で、そこを直さないと追いまきも同じ結果です。
追いまきは条ごとに
穴の空いた場所だけに足すと生育がそろわず、収穫が二度手間になります。抜けが多い条は、その条ごとまき直すほうが早いです。
徒長は間引きで戻す
細く伸びた株は倒れる前に間引き、残す株の株元へ土を寄せます。放置すると畝ごと倒れ、結局はまき直しになります。
まき直す線を決める
発芽が半分に満たないなら、悩まずまき直します。小松菜は日数が短いので、まき直しても収穫はほとんど遅れません。
症状考えられる原因立て直し方
列に穴があいて出ない発芽前に表土が乾いたその条だけ追いまきし、覆いで乾きを止める
出たが糸のように細い厚まきと高温で徒長した早めに間引き、株元へ土を寄せる
子葉に小さな穴が並ぶキスジノミハムシの食害網の裾を閉じ直し、ひどい条はまき直す
十日たっても出ない地温が低すぎるべたがけをかけ、次は保温してからまく

つまずいた日と気温を記録しておくと、翌年の同じ月に同じ手当てを先回りで打てるようになります。

小松菜の種まきでよくある質問

小松菜の種はいつまく?

地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。

小松菜の種はどうやってまく?

すじまき / ばらまきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。

小松菜の種は何cmの深さにまく?

種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。

小松菜の種まき後は毎日水やりする?

回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。

小松菜は何日で発芽する?

発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。

小松菜の間引きはいつする?

葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。

小松菜の種まきに使うもの

種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
    規格の目安
    粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
    数量の目安
    セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。

    粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。

  • 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
    規格の目安
    500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。

    ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
    規格の目安
    幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。

    発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。

  • 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
    規格の目安
    差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。

    まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
  • 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。

小松菜の収穫までのコツは作物ページに

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