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リューカデンドロンの夏越しと冬越し

リューカデンドロンの夏越しと冬越し|東京の鉢植えで蒸れと霜から守る置き場所

赤から黄色に色づいたリューカデンドロンの苞

読むのに約 4 分

リューカデンドロンの一年で危ないのは梅雨から真夏の蒸れと、真冬の霜です。東京の鉢植えを前提に、季節ごとの置き場所、水やりの変え方、寒波のときの退避のしかたをまとめました。

一年の置き場所を先に決める

リューカデンドロンは地中海性気候の植物で、乾いた夏と穏やかな冬に慣れています。日本では逆に夏が湿り、冬に霜が降りるので、鉢を動かして原産地に近い条件を作ります。耐寒性は品種差があり、おおむね-5℃前後が限界で、0℃前後の霜なら耐えますが-5℃の霜で枯れることがあります。東京の平地なら屋外の軒下で越冬できる年が多く、寒波のときだけ退避します。

時期置き場所水やり
3〜5月日なた表面が乾いたらたっぷり
6〜9月雨の当たらない風通しのよい半日陰乾き切ってから朝に
10〜11月日なた表面が乾いたらたっぷり
12〜2月日なたの軒下、寒波の夜は玄関か室内乾いて2〜3日後の午前中

夏越しは雨よけと風通し

梅雨入りから9月までが、鉢植えのリューカデンドロンにとって一年で最も危ない時期です。長雨で鉢土が乾かず、そこに真夏の高温が重なると根が腐ります。暑さ自体には比較的強いので、日差しより湿気を避けることを優先します。兵庫県の地植え記録でも、冬の霜より梅雨の蒸れが危険だったとあります。

梅雨入り前に軒下へ
雨が直接かからず、風が抜ける場所に移します。ベランダなら手すり側より壁際、庭なら東向きの軒下が向きます。
鉢を浮かせて底から風を
鉢台やすのこで床から浮かせ、鉢同士の間隔も空けます。床に直接置くと鉢底が熱くなり水も抜けにくくなります。
株元の落ち葉を取る
株元にたまった落ち葉や枯れ枝は湿気をためます。こまめに取り除き、株元に風を通します。
真夏の西日は遮る
午後の強い日差しは葉焼けと鉢土の過熱を招きます。寒冷紗や、午前中だけ日が当たる場所で和らげます。

秋は日なたに戻して色づかせる

9月下旬に暑さが落ち着いたら、鉢を日当たりのよい場所に戻します。苞の色づきは日照と昼夜の温度差で決まるので、秋から冬は一日中日が当たる場所が理想です。10月に植え付けた株も、根が動き出したら日なたへ出します。この時期の肥料は不要で、与えるとしてもリン酸を含まないものをごく少量にとどめます。

彼岸を過ぎたら日なたへ
最高気温が30℃を下回る日が続いたら、雨よけの場所から日なたへ戻します。急に強い日に当てず、数日かけて慣らします。
色づき始めた日を記録
枝先の苞に色が差した日を残します。品種や置き場所で時期が変わるので、翌年の目安になります。

冬越しは霜と北風を避ける

東京の平地では、日当たりのよい軒下に置けば多くの年は屋外で越冬します。危ないのは放射冷却で霜が降りる晴れた夜と、乾いた北風です。最低気温の予報が0℃を下回る夜は、鉢を建物の壁際や玄関に寄せ、-3℃以下の予報なら室内に取り込みます。葉が凍っても朝に戻れば問題ありませんが、何度も繰り返すと枝先が傷みます。

最低気温の予報やること理由
5℃以上屋外の日なたのまま苞の色が深まる
0〜5℃軒下か壁際に寄せる霜を避ける
-3〜0℃玄関か不織布で覆う放射冷却の霜対策
-3℃以下室内の明るい窓辺へ品種によっては枝先が枯れる

室内に入れたら暖房の風を直接当てず、日中は窓辺で日に当てます。暖かい部屋に置きっぱなしにすると徒長(間延び)して弱ります。

冬の水やりと室内での注意

冬は根の動きが鈍り、水を使う量が減ります。土の表面が乾いてさらに2〜3日待ち、午前中に与えて夜までに表面を乾かします。室内では暖房で空気が乾き、ハダニが付きやすくなるので、葉裏に霧吹きで水をかけます。鉢土を湿らせすぎないよう、霧吹きは葉だけにします。

午前中に水をやる
夕方以降に与えると夜間に鉢土が冷えて根を傷めます。晴れた日の午前中に、鉢底から流れる量を与えます。
室内では葉裏に霧吹き
暖房で乾いた室内はハダニの温床です。週に数回、葉裏に霧吹きをして、白いかすり模様が出ていないか見ます。
暖かい日は外に出す
室内に取り込んだ株も、日中10℃を超える晴れた日は屋外の日なたに出して日に当てます。出し入れが面倒なら窓辺で十分です。

寒さで傷んだときと蒸れで弱ったときの戻し方

寒波で枝先が茶色くなった場合、株全体が枯れたとは限りません。春まで切らずに待ち、新芽が動いてから枯れた部分だけを葉のある節の上で切ります。夏の蒸れで下葉が落ちた株は、水を止めて風通しのよい日陰に置き、秋に新芽が出るかで判断します。どちらの場合も、肥料で回復させようとせず、植え替えで根を触らないことが回復の近道です。

寒害は春まで切らない
傷んだ枝先が残りの枝を寒さから守ります。3〜4月に新芽の位置が分かってから、枯れた部分だけを切ります。
蒸れは水を止めて待つ
下葉が落ちても枝先が緑なら戻ります。鉢が軽くなるまで水をやらず、涼しくなってから日なたへ戻します。
翌年の置き場所を変える
同じ場所で同じ失敗を繰り返しやすい植物です。傷んだ時期と置き場所を記録し、翌年は早めに動かします。

よくある質問

いつ?

3〜5月: 日なた。6〜9月: 雨の当たらない風通しのよい半日陰。10〜11月: 日なた。12〜2月: 日なたの軒下、寒波の夜は玄関か室内。

リューカデンドロンの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリューカデンドロンの育て方にまとめています。

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