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リューカデンドロンの剪定と切り花

リューカデンドロンの剪定と切り花|苞の色が終わった直後に切り、株の形を保つ

赤から黄色に色づいたリューカデンドロンの苞

読むのに約 4 分

リューカデンドロンの剪定は苞の色があせた直後が適期です。切り花やドライフラワーとして楽しみながら切り戻し、夏以降は切らずに翌シーズンの色づく枝を守る方法を説明します。

いつ切るかを株の姿で決める

リューカデンドロンは春から夏に伸びた枝の先に、秋から春にかけて苞が色づきます。つまり夏以降に枝を切ると、翌シーズンに色づくはずの枝先を失います。剪定の適期は苞の色があせて新芽が動き出す直前、東京なら3〜5月です。カレンダーより、株の苞の色と新芽の様子で決めます。

株の様子時期の目安切ってよいか
苞が色づいている11〜3月切り花として枝ごと切るのはよい
苞の色があせ、新芽が膨らむ3〜5月切り戻しの適期
新しい枝が伸びている6〜9月枯れ枝以外は切らない
枝先に苞のつぼみが見える9〜10月切らない

切り花として楽しみながら切る

色づいた枝は、そのまま切り花になります。サファリサンセットは切り花用に作られた品種で、水に挿して2〜3週間、乾かせばドライフラワーとして長く残ります。鉢植えなら、色づいた枝を少しずつ切って室内に飾るのが、剪定を兼ねた一番無理のない楽しみ方です。

枝の下に葉を残して切る
切る位置の下に葉のある節を2〜3つ残します。葉のない古い枝まで切り込むと、そこから芽が出にくくなります。
朝に切って水に挿す
気温の低い朝に切り、すぐに水に挿します。下葉は水に浸かる分だけ取り、水は2〜3日ごとに替えます。
ドライにするなら逆さに吊るす
色の濃いうちに切り、風通しのよい日陰に逆さに吊るして2〜3週間乾かします。苞の色は少しくすみますが形は長く保てます。

花後の切り戻しの手順

苞の色があせたら、株全体を見て枝の3分の1ほどを目安に切り戻します。切る位置は必ず葉のある節の上で、葉のない古い枝まで深く切らないのが鉄則です。この植物は古い枝から芽を吹く力が弱く、丸坊主にすると戻りません。

枯れ枝と細い枝を抜く
まず枯れた枝、内側に向かう細い枝、込み合って重なる枝を付け根から取り、風の通り道を作ります。
色づいた枝を葉を残して切る
苞の付いていた枝を、葉のある節の上で切ります。切る長さは枝全体の3分の1までにとどめ、株の輪郭をそろえます。
株元の葉は残す
下の方の葉を落とすと株元が裸になり、後から葉が付きません。下葉を残して上を軽くする形にします。
切り口は乾かす
太い枝を切ったら切り口を乾かします。雨の当たる場所なら数日は雨よけに置き、切り口から腐りが入らないようにします。

若い株は先を摘んで枝数を増やす

植えて1〜2年の若い株は、枝先を軽く摘む摘心(枝の先端を摘んで枝分かれを促す作業)で枝数を増やすと、将来の苞の数が増えます。伸びた新しい枝の先を指で摘むか、はさみで先端の数センチを切るだけでよく、春から初夏の間に行います。

摘んだ先端は捨てずに挿し穂として使えますが、発根に時間がかかる植物なので、増やす目的なら別に枝を取る方が確実です。摘心は枝数を増やすための軽い作業と割り切り、株の高さを抑える目的で深く切ることはしません。

新しい枝が10〜15センチ伸びたら
春に伸びた新しい枝が10〜15センチになったころ、先端の2〜3センチを摘みます。そこから2〜3本の枝が分かれます。
初夏までに終える
6月までに済ませれば、分かれた枝が夏に伸びて秋に苞を付けます。それ以降に摘むと色づく枝が間に合いません。
摘んだ後は日なたで
摘心の後に新しい枝が分かれるまで2〜3週間かかります。日当たりのよい場所に置き、水は乾いてからたっぷり与え、肥料は与えずに待ちます。

鉢植えの大きさを保つ

サファリサンセットのような大型品種も、鉢植えなら毎年の切り戻しで1〜1.5メートルに保てます。高さを決めて毎年そこで切るのではなく、全体を3分の1ほど切り戻しながら、伸びすぎた枝だけ少し深めに切るのがコツです。一度に強く切ると翌年の色づきがほとんどなくなります。

株の大きさ切り戻しの量注意
1年目の小苗先端を摘む程度枝数を増やす時期
2〜3年目枝の3分の1株の輪郭をそろえる
大きくなりすぎた株伸びた枝だけ半分まで葉のない枝まで切らない、2年に分けて

切りすぎて色づかないときの立て直し

夏に切ってしまった、強く切り戻しすぎた、という年は秋に苞が付きません。枯れたわけではないので、翌年の花後まで剪定を休み、春から夏に伸びる枝をそのまま伸ばします。肥料で取り戻そうとしてリン酸入りを与えるのが二次災害になりやすいので、肥料は与えず日当たりと水はけだけを整えます。

翌年は切らずに伸ばす
枯れ枝を取る以外は一年剪定を休みます。夏に伸びた枝の先に、翌シーズンの苞が付きます。
日当たりを確保する
色づきは日照で決まります。秋から春は一日中日が当たる場所に置き、葉が重なる枝だけ軽く透かします。
記録を残す
いつどれだけ切ったかを残しておくと、翌年の加減が分かります。苞が色づき始めた日と切り戻した日の2つを毎年記録します。

よくある質問

よくある失敗と戻し方は?

夏に切ってしまった、強く切り戻しすぎた、という年は秋に苞が付きません。枯れたわけではないので、翌年の花後まで剪定を休み、春から夏に伸びる枝をそのまま伸ばします。肥料で取り戻そうとしてリン酸入りを与えるのが二次災害になりやすいので、肥料は与えず日当たりと水はけだけを整えます。

リューカデンドロンの剪定に使うもの

剪定でいちばん多い失敗は、切れない道具で無理に切ることです。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。手の大きさに合ったものを。

    生きた枝を切るならバイパス式です。アンビル式は枝を潰すので、切り口がふさがるまでに時間がかかります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm 生木」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後、生木用の粗い刃。折込式は持ち運べます。

    直径 2cm を超えたらのこぎりに切り替えます。太い枝は下側に受け口を入れてから切ると、樹皮が裂けません。

  • 癒合剤探す言葉「癒合剤 トップジン 剪定」
    規格の目安
    ペースト状で刷毛の付いたもの。

    直径 3cm を超える切り口に塗ります。乾燥と雨から切り口を守るためで、小さい切り口には要りません。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80%。スプレー式。

    木を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直径 3cm 以下の切り口には癒合剤は要りません。塗りすぎると内側が乾かないこともあります。
  • 電動の剪定ばさみは、木が何本もあるようになってからで十分です。

リューカデンドロンの剪定と切り花で使う道具の選び方

道具と資材を、比べて選ぶための記事です。

リューカデンドロンの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリューカデンドロンの育て方にまとめています。

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