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リューカデンドロンの病害虫と障害

リューカデンドロンの病気・害虫・障害|根腐れ、肥料焼け、葉先の枯れの見分けと手当て

赤から黄色に色づいたリューカデンドロンの苞

読むのに約 4 分

リューカデンドロンが枯れる原因のほとんどは虫や病気ではなく、過湿による根腐れとリン酸による肥料焼けです。症状から原因を見分け、カイガラムシやハダニへの対処も含めてまとめました。

症状から原因を見分ける

リューカデンドロンは虫や病気には比較的強い植物で、枯れる原因の多くは管理にあります。葉先が茶色い、下葉が落ちる、枝先がしおれるといった症状は、水のやりすぎ、リン酸を含む肥料、根を傷めた植え替えのどれかで起きます。手当てが逆になると悪化するので、鉢の重さと直前にしたことから原因を絞ります。

症状直前にしたこと原因の見当
葉の縁や先が茶色く枯れる肥料を与えたリン酸による肥料焼け
土が湿ったまましおれ、下葉が落ちる長雨に当てた、毎日水をやった過湿による根腐れ
植え替え後に全体が弱る根鉢を崩した根の傷み
葉に白いかすり模様室内や軒下で乾燥ハダニ類
枝に白や茶色の殻、葉がべたつく枝が込んでいるカイガラムシ類
新芽が縮れ、虫が群がる春か秋の芽出しアブラムシ類

過湿による根腐れは水を止めて待つ

最も多い枯れ方です。梅雨から夏に長雨に当たる、受け皿に水がたまる、水はけの悪い用土に植えた、といった条件で根が窒息し、下葉から黄ばんで落ちます。乾燥に強い植物なので、しおれを水不足と見て水を足すと一気に進みます。鉢を持ち上げて重く、土が湿ったままなら根腐れを疑います。

雨の当たらない日陰へ
すぐに雨よけのある風通しのよい場所へ移し、水やりを止めます。受け皿があれば外します。
鉢土を乾かす
鉢が軽くなるまで待ちます。乾きが遅ければ鉢を斜めに置いて鉢底の水を切り、鉢台で底から風を通します。
植え直さない
根を見たくなりますが、根鉢を崩すと残った健康な根まで傷みます。枯れた枝だけ切り、春以降に新芽が出るかで判断します。
翌年の用土と置き場所を直す
回復したら次の植え替えで鹿沼土と軽石主体の用土にし、梅雨前に雨よけへ移す予定を記録しておきます。

リン酸による肥料焼けは洗い流す

一般の化成肥料、液肥、油かす、牛ふんや鶏ふんの堆肥を与えた数日から数週間後に、葉先や葉の縁が茶色くなり、新芽が止まり、葉全体が褐色になって落ちます。ヤマモガシ科の根はリン酸を過剰に吸い込む性質があるためで、他の植物なら問題のない量でも起きます。肥料を与えた記憶があるなら、まずこれを疑います。

肥料を取り除く
土の表面に置いた固形肥料は取り除きます。土に混ぜた元肥(植えるときに混ぜた肥料)は取れないので、次の手順で洗い流します。
水で洗い流す
鉢底から流れ出るまでたっぷり水を通し、数日おきに2〜3回繰り返して肥料分を抜きます。その間は雨の当たらない明るい日陰に置きます。
以後は肥料を止める
新芽が動くまで一切与えません。回復後も、与えるならリン酸を含まないネイティブプランツ用の肥料をごく少量にします。

葉先の枯れと葉焼けの見分け

葉先だけが茶色くなる症状は、肥料焼けのほかに、真夏の強い西日による葉焼け、冬の乾いた北風、極端な水切れでも起きます。葉焼けは日の当たる側の葉だけが白っぽく抜けてから茶色くなり、肥料焼けは株全体の葉先から均等に枯れます。原因で置き場所と水の手当てが変わるので、どちら側の葉から始まったかを見ます。

見た目原因手当て
日の当たる側だけ白く抜けて茶色真夏の西日による葉焼け午後の日を遮る、東向きへ
株全体の葉先から均等に茶色リン酸による肥料焼け肥料を取り除き水で洗う
風上側の葉先が乾いて茶色冬の乾いた北風壁際や軒下へ寄せる
葉が丸まり全体がしおれ、土が軽い水切れ朝にたっぷり与える

カイガラムシとハダニ、アブラムシ

虫は多くありませんが、風通しの悪い込んだ枝にはカイガラムシが、雨よけの軒下や室内の乾いた空気ではハダニが付きます。春と秋の新芽にはアブラムシが群がることがあります。どれも早く見つければ水で洗う程度で済むので、週に一度は枝の付け根と葉裏を見る習慣をつけます。

カイガラムシは落とす
枝や葉の付け根の白や茶色の殻を、歯ブラシでこすり落とします。多い枝は切り取ります。殻をかぶった成虫には薬剤が効きにくいです。
ハダニは葉裏を洗う
葉に白いかすり模様が出たら、葉裏を中心に水で強めに洗い流します。乾燥が続く場所では葉裏への霧吹きで予防します。
アブラムシは早めに取る
新芽に群がったら水で流すかテープで取ります。肥料を控えて軟らかい枝を出させないことが予防になります。
植え替え時に幼虫を見る
鉢土にコガネムシの幼虫がいて根を食べることがあります。植え替えで鉢から抜いたときに土の表面を見て、いれば取り除きます。根鉢は崩しません。

弱った株を回復させるときの原則

原因が何であれ、弱ったリューカデンドロンにしてはいけないことが3つあります。肥料で元気づけようとすること、根を見ようと鉢から抜くこと、水をこまめにやることです。どれも善意の手当てですが、この植物には逆効果です。置き場所と水の間隔を直し、枯れた枝だけを切って、新芽が出るまで待つのが回復の近道です。

肥料を与えない
弱った根はリン酸をなおさら受け付けません。回復して新芽が伸びるまで、一切の肥料を止めます。
根を触らない
植え替えや根の確認は、健康な根まで傷めます。鉢はそのままで、置き場所と水だけを整えます。
水は乾いてから
鉢が軽くなってから与え、与えたらしっかり乾くまで待ちます。しおれていても土が湿っていれば水はやりません。
新芽が出たら日なたへ
新芽が動いたら回復の合図です。少しずつ日なたに戻し、通常の管理に戻します。記録に原因と手当てを残しておくと翌年に生きます。

よくある質問

よくある失敗と戻し方は?

リューカデンドロンは虫や病気には比較的強い植物で、枯れる原因の多くは管理にあります。葉先が茶色い、下葉が落ちる、枝先がしおれるといった症状は、水のやりすぎ、リン酸を含む肥料、根を傷めた植え替えのどれかで起きます。手当てが逆になると悪化するので、鉢の重さと直前にしたことから原因を絞ります。

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